男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【さは~さん】

ザ・フォーリナー 復讐者

★★★ 2019年5月5日(日) MOVIXあまがさき1 ジャッキーの新機軸みたいな言い方をどっかで見たが、それほど何がしかが変わったようにも見えない。 「老化」であるが、そもそも「ベスト・キッド」がエポックで、ジャッキーが脇に回ったってのが革命的であった…

ザ・バニシング 消失

★★★★ 2019年4月12日(金) シネマート心斎橋2 生前のキューブリックが、「これまでに見たなかで最も恐ろしい映画」と言ったとか。 ずいぶん前に、監督のシュルイツァー自身がアメリカでセルフリメイクした「失踪」も見たのだが、ほとんど記憶にないので、た…

サンセット

★★ 2019年3月30日(土) シネリーブル梅田1 体調も悪かったが、始まって10分もせずに意識が遠のく。 意識が戻ると主人公が彷徨っている。 集中せねばと気を引き締めてまもなく意識が遠のく。 意識が戻ると主人公が彷徨っている。 とまあ、彷徨い続ける主…

さよならをもう一度

★★★★ 2014年7月4日(金) トビタシネマ サガンの中年女性への嗜虐的いたぶりがパリを舞台にした異郷感とシンクロして、受け一方のバーグマンの孤独感をいや増させる。ヌーベルヴァーグのようなシニカルさだ。トニパキの若気の至り的ダメさとモンタンの中年の…

斬、

★★★★ 2018年12月13日(木) シネリーブル梅田1 冒頭、刀を鍛造する過程がフェティッシュに描かれ、出来上がった真剣の張りつめた擦過音が強調される。 そのメタリッシュなものへの偏愛が往時の塚本を期待させるのだが。 以後、真剣への偏愛が強調されること…

さらば夏の光よ

★★★ 1980年7月9日(水) 毎日ホール 友情優先な男気があるよな選択をしたのに、結果的に裏目に出ればその目に乗ろうとする筋の通らなさ。その現実認識は良しとしても、ざまあない青春が、あたらアイドル郷が主演となり無理くり格好付けさせた感がどうにもしっ…

三人の女

★★★★ 2018年11月24日(土) プラネットスタジオプラスワン 人格が入れ替わる(完全にとは言えないのだが)ということで、当時、アルトマンが影響下にあったらしいベルイマンの「仮面 ペルソナ」が容易に想起されるのだが、そこには俺はあまり興趣をおぼえな…

サンゲリア

★★ 1980年10月12日(日) 伊丹グリーン劇場 とことんな伊映画屋魂はわからんでもないが、病的なまでに執拗な気持ち悪い描写の羅列には矢張り辟易する。炎天下の路上や公園で動物の死体を棒で裏返して見れば蛆が何百匹も涌いていた…そんな生理的嫌悪感を煽り続…

ザ・プレデター

★★★★ 2018年9月18日(火) 梅田ブルク7シアター3 なんやろかね、これは。 って言うのはジャンル映画としての評価が低いのはわかる気がするからだ。 そもそも、俺はプレデターって映画館で見たのは「エイリアンVSプレデター」のみですから。 (初作はTV…

砂漠のシモン

★★★ 1980年10月12日(日) SABホール 珍奇なイメージが散発され小振りにまとまっているが、ワンアイデアだけの中篇で、脂の乗りきった60年代ブニュエルのものとしては物足りない。悪魔の誘惑は面白く愉しいのだが絶望や恐怖をこそとも思う。ラストの壊し…

猿の惑星 新世紀

★★★ 2015年1月12日(月) 新世界国際劇場 飛躍的進化を遂げた猿CGではあるが、ワンダーなSFとしての内実は退行した。猿仮面を剥ぎ取れば芸の無い見飽きた覇権闘争の旧態イズムしか残らない。決定的にキャラの駒が足りない。望むべきはGSでの「ザ・ウェ…

さらば、愛の言葉よ

★★★ 2015年2月7日(土) シネリーブル梅田1 「愛」と「言葉」について語り続けてきた男が決別を言う程の感慨もなく本気かも怪しい醒めた世界は、しかし溜らぬ冷えた情感が覆う。レマン湖を揺蕩うフェリーを筆頭に水が印象的だ。『メイドインUSA』的ギャ…

ザ・フォッグ

★★ 1980年10月12日(日) 伊丹グリーン劇場 グロ度が低くムード歌謡のように情緒に訴求しようとしたが、余りにムードのみで他には何のなかった…というのは後のカーペンターを見れば意図したとも思えず単に金が無かっただけなのだろうと思われ侘びしい。(cinema…

さよならミス・ワイコフ

★★★ 1980年12月5日(金) ビック映劇 カザンやローガン作に比べてコクがないうえに扇情的要素が露骨ではあるがインジ的米南部片田舎の閉塞感の環境描写は節度があり良い。時代もあり事後の主人公の変容は控えめだが、それだからこその決然とした行為が浮かび上…

サンドラの週末

★★★★ 2015年6月9日(火) テアトル梅田2 ろくな戦略も話術も持たぬサンドラが徒手空拳で当たってはみたが世間はそんなに甘くはなかったという話に留まらず、家計への不安は家庭が瓦解する予兆へ繋がる。でも親身な人も何人かはいたという仄かな救い。苦楽の…

サンダーボルト

★★★★★ 2015年9月6日(日) プラネットスタジオプラス1 年月を経て褪色するどころか鈍色の古典的風味さえ漂う。極めて寓話的な物語骨子に対して即物的で禍々しい犯行描写と詩情を醸す仰角構図の無為な時間が併存してる。そしてブリッジスの笑みが時代の終焉…

さよなら、人類

★★★★★ 2015年9月14日(月) シネリーブル梅田3 狙ってスベるカウリスマキチック手法と美術や世界へ拘泥するタチ文体が一見嫌らしいのだが、ミニマム世界の下世話なコント集が何時しか国王の挿話あたりから時空を超えた挙句に計り知れない終末地獄を垣間見せ…

さらば友よ

★★★ 2015年10月5日(月) 大阪ステーションシティシネマ6 執拗に付き纏うブロンソンに辟易の体のドロンという図式が密閉された1夜のあの部屋で如何に変容したかも示されぬまま何かそれっぽい風に展開されてもと思う。女どもは掃射虐殺され男帝国は完成され…

3月4日、5時の鐘

★★★★ 2015年11月7日(土) シネヌーヴォ 犬も食わない女同士の喧嘩というか、そもそもこの2人大概に性格悪いので怖いもの見たさ的興趣しか覚えないものの、けっこう単純で可愛いところもあるのが笑えるし、シネフィル的小賢しさとも無縁だ。取り繕いな和解…

裁かれるは善人のみ

★★★★★ 2015年11月7日(土) テアトル梅田2 利権亡者の首長と斗う個人という王道的体裁が家庭の崩壊予兆という不穏なエッセンスを内包しつつ重厚な風景リアリズムを伴い圧倒的。だが、映画はそこからサディスティックに更なる連鎖へ突き進む。真冬の海に垣間…

サンシャイン

★★ 1976年3月29日(日) ビック映劇 彼女には気の毒だが言うてみたら茶番な生き様とでも言おうか。ヒッピームーブメントの最悪形での結露だろう。言葉尻に囚われた抵抗のための抵抗や自由のための自由の形骸。若くして死ぬということだけで意味があると思われ…

三度目の殺人

★★★★ 2017年9月17日(日) MOVIXあまがさき11 どんだけ「天国と地獄」好っきゃねん。 …っていうくらい拘置所の接見所におけるミラーショットテンコ盛りです。 ただ、これがトップクラスの2大俳優のガチンコもあって魅せます。 是枝のカット割りや画…

散歩する侵略者

★★ 2017年9月10日(日) MOVIXあまがさき5 柄にもなく、まっとうなものをやろうとして案の定スベッたようなもんだと思う。 何をやるかって?愛だそうだ。しかも、男と女の。 それは、極めてミニマムな至近距離の関係に存在する。 に、対して宇宙人の侵…

サンダカン八番娼館 望郷

★★★ 1977年5月29日(日) SABホール リアリズムな田中絹代の現代のシーンと旧態としたスタジオドラマの過去ボルネオのシーンにギャップあり過ぎ。見た目以上に高橋洋子の本質が違うのだから連関を印象付ける演出は不可欠だった。栗原小巻が全くの不要牌だっ…

さよならの微笑

★★★ 1978年8月29(火) 大毎地下劇場 モラリズムの枷を取っ払って行くとこまで行けばというサバけた解放感が良いが、主役の2人がどうにも素人臭くて魅力に欠け、脇のピジェとマルシャンの方が強烈な個性を放って輝いたのでは今いち真の至福には至れない。が、…

残穢 住んではいけない部屋

★★★ 2016年1月30日(土) 大阪ステーションシティシネマ3 怪異に対し実証究明を試みるってのはいいが、所詮オカルトマニアの高校自由研究レベルで爺ちゃん婆ちゃんに聞きました程度では横溝チックに修飾しても高が知れる。大体そんなん言いだせば狭い日本ど…

残像

★★★★ 2017年7月10日(月) シネリーブル梅田1 信義を通すということとは何かということを謳っているのだが、教条的ではない。 戦中の日本の左翼弾圧を描いたもののような視野狭窄っぽさもない。 もっと普遍性がある。 我はらんとあんじょう上手くやったらよ…

サブウェイ・パニック

★★★★ 1975年3月21日(金) 阪急会館 ショウが統帥する犯人グループの来歴など一切説明が無いし交わされる会話も乾いているのだが、一方でマッソーの人間味が随所でウィットを注入する。けれんの欠片もない原題の即物感をオールロケのリアリズムで補強してタイ…

3月のライオン 後編

★★★★ 2017年5月7日(日) MOVIXあまがさき7 クライマックスの後藤との対局に於いて、非ビジュアルな棋板の逆転劇を演出するのに小細工を弄せず斜角構図1本で押し切ったのに好感を持った。 唐突なイジメ挿話の投入が如何にも展開の為にする感濃厚なわ…

山河ノスタルジア

★★★★★ 2016年5月21日(土) シネリーブル梅田2 バブルがもたらした軽薄と浅慮もまた過去に流れ死別や生き別れさえも瞬時の追憶と化するだろう。凄まじくシニカルだが堪らなくノスタルジック。親子の絆のようなものが描かれても現実にそれは断ち切られたまま…