2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧
※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 師走に向けて ~内藤・亀田戦を観て~ 矢吹ジョーのお手手だらり戦法。輪島功一のかえる跳びパンチ。 正確な呼称は違ったかもしれんが、内藤のボクシングはこういうのに似たトリッキーさがあればこそ…
★★★★ 2012年5月18日(金) 大阪ステーションシティシネマ10 上滑る台詞が痛い序盤だが、木村文乃が進行の主導権を握ってからは一気に血流回復。 南朋・石田との掛け合いの妙が牽引する物語は、しかし、各人の想いが拡散気味。それを球場で強引に収束するラ…
★★★ 1982年4月22日(木) 伊丹グリーン劇場 男と女が疾走を続けながら追いつ追われつ南下すると言うコンセプトなら20年前の『憎いあンちくしょう』の方が他者の為の行為が自己に訴求するという点で100倍高踏的だ。良くも悪くも直截だしベタなのである。全…
★★★★ 2020年8月30日(日) 大阪ステーションシティシネマ6 胡散臭い感じがして、長年食指の動かなかった作だが、予想に反して佳品だった。 だいたい、何でレナード・シュレイダー?ってのもあったし、ハーブ・エデルマンって誰?ってのもあって、それが山田…
※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 謀略の暗黒列島 本屋で副島隆彦と植草一秀の共著「売国者たちの末路」を立ち読みした。ほんま、おもろいわ、これ。謀略まみれでございますよ。日本は!ってな感じでして、①植草一秀早大教授の痴漢事件…
★★★★ 2012年5月12日(土) 新世界国際劇場 冒頭から「非情」を提示され、演出も低温を維持しこれみよがしさが皆無。エッジが効いてないとも言えるが、物語構造に同期した心地良い緩さ。ベッドシーンの即物感も良いが白眉は山中での『ジャッカル』的試射場面…
★★ 1982年4月29日(木) 大阪府立文化情報センター 映画屋のふりをするのではなくトコトンに映画屋であろうとするということはアンダーグランドでは異彩を放ってもプロに混じると凡百に塗れる。日活ニューアクションへのオマージュだけでは世間は通らない。批…
★★★★★ 2020年8月24日(月) 大阪ステーションシティシネマ8 又吉A面の「劇場」見逃して、俺の見るのはB面のこれかよ。と忸怩たる思いで気も乗らず見に行った。で、開巻数分、彼女との待ち合わせ場所に向かう男と彼女のラインが画面に。 正直、キッツイわ…
※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 鳥羽の羽鳥 ゆるやかに空を舞う1羽のカラス。次第にこっちの方に近づいてきて彼女の頭上を通り過ぎた。何気なくカラスを目で追って自分の背後を見る彼女。カラスが舞い降りた先には何十羽ものカラス…
★★★★ 2013年1月6日(日) MOVIXあまがさき2 転生したベラの歓喜の世界変容を精緻に描く発端からして確信的で、俗世の煩悩から解き放たれしバンパイア人生ハレルヤなのであり、これまでのあれこれは最早どうでもいい。いてもうたれバトルの華やぎのウッ…
★★★ 1982年5月12日(水) 伊丹グリーン劇場 大不況下の30年代を再現し、又闇に浮かぶライトのか細さを始めコマーシャルなニクヴィストも乙なもんではあるが、最も原作に忠実であるというこの映画化作から80年代に訴求する何かを掴み取ることも難しかった。…
★★★★ 2020年8月23日(日) 新世界東映 監督の山口和彦ってあんまり取り上げられない人だが、デビュー作の「ずべ公番長 夢は夜ひらく」を数年前に見て佳作だった覚えがある。ってことで期待して見ました。 これも、佳作といっていい。 買春禁止法施行の前夜か…
※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 ヴィヨンな夫~新型濃厚接触者~ ●月曜日朝、小6の長男、発熱。37度5分。学校を休ませ、寝かせて両親出勤。昼、母親の携帯に長男からTEL。39度まで熱が上がったから帰ってきてほしいとのこと…
★★★★ 2012年5月27日(日) MOVIXあまがさき7 今更のタイムスリップネタの帳尻合わせの鮮やかな手際に興趣を覚えたわけでもないが、さほど好きでもなかった前2作の重しが随所に効いて小ネタが結構ツボにはまった。ウィル・スミスの闊達に抗するに老ジ…
★★★ 1982年5月29日(土) 新世界東宝敷島 黒澤が三船を発見したのではなく、或る意味で僚友谷口との共有物であったわけである。そういう歴史的意味を探る上では外せない1本だが、だからといって殊更どうという訳でもない。しかし男2人の対決の映画ってのは、…
★★★★ 020年8月21日(金) 梅田ブルク7シアター4 全篇の2/3くらいをロードレースのシーンに費やしている。ほとんどのシーンで被写体が走り続けるわけだから、いやが応にも画面は躍動し続ける。これはシュアな選択だったと思う。 アニオタ道がスッパリ削…
※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 リフレインが止まらない どうにも懐かしい歌が頭の中でリフレインし続けている。 加藤和彦が亡くなった。今のJ-POPの状況に絶望したらしい。俺は、その状況とやらは知らないが…。 「毎日違う顔に…
★★★★★ 2012年5月20日(日) MOVIXあまがさき4 モロ市川崑を連想させる冒頭。母と子の軋轢と融和を描くことを体裁として採っているが、寧ろ3代に渡る女系家族の数年間のクロニクルの緻密な状況描写にこそ興味があるらしいのも市川的だ。カメラアングル…
★★ 1982年5月8日(土) 毎日文化ホール TV『それいけスマート』に馴染みがあれば多少は翳りゆく老残の余興も楽しめたのかもしれない。適度には面白くコンセプトは王道だが何せ出し遅れの黄昏感充満。ドナーの笑いは振り切れずに下卑てる。メル・ブルックスあ…
★★★ 2020年8月23日(日) 新世界東映 シネスケで評価が異様に高いので、相当に振り切れたものを期待してたのだが、そうでもなかった。「不良姐御伝 猪の鹿お蝶」なる映画のシリーズ2作目だそう。 女侠映画のエロバージョン的な制作意図なんだろうが、それで…
※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 絵に描いた餅 与党も野党も甘党も辛党も言っております。今の雇用情勢をどげんかせんといかん!と。で、全ての分野で求人が滞ってるわけではないとも。慢性的人手不足分野があるじゃない。それは「医…
★★★ 2012年5月26日(土) 新世界東映 これでもかの義理の釣瓶打ちが並列に配置されるだけで一向に錯綜も相乗もせず、挙句にばったばったと登場人物を殺して回収するだけ…で、お決まりの道行き&殴り込みと相成るのが釈然としないが、まあ、それでも「唐獅子…
★★★ 1982年5月28日(金) 伊丹グリーン劇場 機雷やソナー音の醸すサスペンスや艦員たちの悲喜交々はジャンル定形の常套で、長征の果てしない閉塞が製作労苦と同期するリアリズムこそ描かんとされそうなったにしても余りに一本調子でしんどい。戦時下の悲惨な実…
文太、松方、梅宮が逝って、哲までも逝てもうた…ふっふっふ、よいよ次はワシの番じゃのう、いや待て、そうか旭がおったのう、となりゃあまだまだ死ねんぜよ、考えてみりゃあ間尺のあわん人生だったが、最後はきっちり帳じり合わさねえとな、ふっふっふ…,。 …
※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 そして誰もいなくなった 休日にスーパーに金魚のエサを買いに行こうとしたら、子供に「ジャンプ」買って来てと言われたが、スーパー内の本屋では売り切れで、コンビニに行ったがやはり売り切れで、代…
★★★★ 2012年6月14日(木) 梅田ブルク7シアター6 少女であれおばさんであれ、美人であれ個性派であれ、とにかく「女」であることは素晴らしいという全肯定に立脚しており、男は殆ど介入の余地すらない。いっそ清々しい。斎場ダンスの至福と粋なラストカッ…
★★ 1982年5月21日(金) 豊中松竹 主人公を取り巻く陰鬱世界を描くことには成功しているが、思いこみが現出させた主観世界ではなく唯物的世界として描かれ退かざるを得ない。その対極に置かれた木偶の坊的美男美女が悪かろう筈も無いが、どうにもこの2人には…
★★★ 2020年8月9日(月) 新世界東映 「脅迫」と書いて「おどし」と読ませます。 サラリーマン一家に逃亡犯が押し入り、家族を人質に亭主にあれやこれや指示する。 ワイラー「必死の逃亡者」が先鞭をつけたこの設定は昨今に至るまで多くの変奏作を産んでいる…
※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 ロイヤル甲子園 がぁーはっはっはっは!足下にゴミ虫の如くうごめく愚民ども!悔しければ吾輩のいるこの場所まで這いあがって来い!ぐわぁーっはっは! というわけでございまして、何が?いやあ、先週…
★★★ 2012年5月12日(土) トビタシネマ 日本人の悪玉憎しのベクトルが今いち明晰ではなく無駄に寄り道するので盛り上がらないこと甚だしい。ドニーは変装ネタにせよ白の武道衣にせよリスペクトバリバリだが、ラストの死闘を含めしなくていい比較感がよぎる。…