男の痰壺

映画の感想中心です

2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧

2025年 上半期ベスト映画

あんな時代もあったねと きっと笑える日がくるか? 映画の黄金律 野郎2人に女1人 そして まわるまわるよ 時代はまわる ゆきてかへらぬ ANORA アノーラ kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

JUNK WORLD

★★★★ 2025年6月16日(月) Tジョイ梅田3 ゴニョゴニョ字幕版と日本語吹替版が上映されていて、何のこっちゃろ思って暫し黙考、あーそういや前作はゴニョゴニョな造語で全篇貫かれてたわな、そっちがオリジナルやわってことでゴニョゴニョ版を見たんやけど…

キッド

★★★★★ 1975年4月2日(水) 北野劇場 問答無用のジャンルオリジナルであり全ての追随者に踏襲された原点であるにも拘らず不可侵の高みを堅持する。ある意味不純物ゼロの絶対映画。クーガン坊やの巧いことったら神懸り的でエゴイストチャップリンが自分が喰われ…

ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書

★★★ 2018年4月1日(日) MOVIXあまがさき11 経営の確執を本筋に絡めたことで拡散した。 正直、メリルが泥縄で経営を継いだロートルお嬢さんってことに絞ってフィーチャーした方が面白かったろう。 結局、正念場で掲載に踏み切る彼女の内部の葛藤はシ…

国宝

★★★ 2025年6月16日(月) 大阪ステーションシティシネマ3 2025年12月6日(土) MOVIXあまがさき10 人生山あり谷あってそれでも又山あるんやでーって話です。1960年代から始まり70年代、80年代と物語は変遷していくのだが、主人公の吉沢が凋…

カニバイシュ

★★★ 2025年6月9日(月) シネヌーヴォ トンデモ映画である、ということを見聞きしてたもんだから変に構えてしまって、何時になったらトンデモ展開なんねん、とそんなことばっか思いながら見てて、やっと終盤でそうなったときは、はーさいでっか、ちゃんちゃ…

フロントライン

★★★ 2025年6月16日(月) 大阪ステーションシティシネマ4 プロジェクトXみたいなもんだろうと、全然見る気なかったんですが、監督が関根光才だと知って、パーソナルな人間探求みたいなことやってた男がソーシャルな群像劇をどう捌くのか興味があり、見る気…

ソロモンの偽証 前篇・事件

★★★★ 2015年3月8日(日) MOVIXあまがさき11 物語は須く渦中で放り出されプチ完結も無い構成が前篇とは言え芸がない。が、このヘタ打てば「ごっこ」で切り捨てられるものを過度な刺激も廃しつつ牽引するのは誠実で公正たろうとする宮部イズムへの真摯な賛…

ジャグラー ニューヨーク25時

★★★ 1980年11月16日(日) 伊丹グリーン劇場 中盤でダン・ヘダヤが逸脱の兆候を見せてくれるものの、序盤の見せ場を頂点に展開のエスカレーションが規程の範囲内でしか進まず且つ下降していくという尻つぼみ映画。せめて役者にもう少し華でもあればと思う。(ci…

見える子ちゃん

★★★ 2025年6月12日(木) 大阪ステーションシティシネマ11 「学校の怪談」に準えてる評を読んで関心を持ち、監督が中村義洋なのを知って見ようと思った。しかし、「残穢 住んではいけない部屋」で調子を落とした前歴が偶々との杞憂を吹き飛ばすジャンル不…

女の歴史

★★★★★ 2025年6月7日(土) シネヌーヴォ 戦前・戦中・戦後を生き抜いた女の生き様であるが、よくある何かを成し遂げる為に、男を踏み台にしたとか、女を武器にしたとか、そういうのが無いのが素晴らしい。 主人公の高峰秀子の周りには、例えば戦後のドサクサ…

We Live in Time この時を生きて

★★★ 2025年6月12日(木) TOHOシネマズ梅田5 フローレンス・ピューの熱演ばっかが取り上げられてる映画ですけど、その熱演にどこか醒めた感情しか湧かない俺。納得できる熱演の根拠に欠けると言うか、やたら盛りすぎで、新進オーナーシェフであることは…

オール・ザット・ジャズ

★★★ 1980年11月18日(火) 大毎地下劇場 お手盛りの自画自賛映画だとしても、せめて10年早くフォシー自身の主演で撮って欲しかった。ショービズにどっぷり浸かった男の佇まいがシャイダーではどこか嘘っぽい。ロトゥンノを擁してもフェリーニの夢幻の境地に…

チャッピー

★★★ 2015年5月29日(金) MOVIXあまがさき11 『ロボコップ』な背景の『AI』再語りの手垢感もあるが、本来3項対立の傍系人物でしかない2人が予想外の父母性を発露し始めて均衡が崩壊する。と言うより作り手の心情もそこへ片寄せしてる。創造主を序盤で…

秋が来るとき

★★★★★ 2025年6月12日(木) 大阪ステーションシティシネマ5 自らがゲイであることを公言してる監督はたくさんいて、そういう人たちの作品はそういう題材をモロに扱わずとも、どこかセンシティブな取り扱い注意感を感じるのだが、女性的な繊細さに親和する場…

素敵なダイナマイトスキャンダル

★★★★★ 2018年3月25日(日) MOVIXあまがさき2 ピンポイントを衝く冨永昌敬のキャスティングセンスにあらためて感銘を覚える。 天才アラーキーこと荒木経推役に音楽家・文筆家の菊地成孔を当ててるのだが、すごく良い。 菊地成孔なんて知らんかったのだ…

プリデスティネーション

★★★ 2015年5月17日 新世界国際劇場 ループしつつ世界はどんどん縮小していき夾雑物ゼロへと到達するあたり、その孤独地獄はダンカン・ジョーンズの2作とテイストが通底するが、演出的には情に流されるきらいがある分押付けがましい。土台ホークを配した時点…

絶望の日

★★★ 2025年6月7日(土) シネヌーヴォ 作家の自死に至る数日間を描いてオリヴェイラ作品中最も厳格とされる作品。と聞いて俺は例えばルイ・マルの「鬼火」みたいなのかと思ったが、まあ、ああいう地味に見えてある意味絢爛たるテクを弄したキザなもんがオリ…

シェイプ・オブ・ウォーター

★★★★ 2018年3月17日(土) 大阪ステーションシティシネマ10 主人公は障碍をもつが、徹底的に虐げられてるとは言えない状況だ。 もちろん、彼女の孤独や悲哀は幾重にも描かれる。 私生活で唯一の隣人はゲイの絵描き。 職場での唯一の友人は黒人。 設定され…

新学期 操行ゼロ

★★★ 2018年3月17日(土) プラネットスタジオプラス1 ぶっちゃけ、評価されすぎじゃないかと思われるのだが…。 これが、そもそもトリュフォーらのヌーヴェルヴァーグ同人に見いだされ神格化されたのは ①反体制的であること ②技法のリリシズム の2点による…

ぶぶ漬けどうどす

★★★ 2025年6月10日(火) テアトル梅田2 冨永昌敬の演出と演技陣は良い仕事してる思いますが、脚本がどうにもなー。まあ、どんなしょーもないホンでも天才監督の手にかかれば罷り間違ってトンデモ映画になったりするんやけど、届いてない。 だいたい古都京…

女の中にいる他人

★★★ 2025年6月7日(土) シネヌーヴォ 小林桂樹のサラリーマンが若い女と不倫して挙句にドツボにはまる、っていうのは本作の6年前の「黒い画集」を思い出させる。 ただ、犯行の動機・経緯やその後の桂樹の心理・行動は意表をつくものではあった。そうなのだ…

レミングの群れ もう、すぐそこ崖っす

何でも税収がちょっと増えたから、与党はそれを原資に給付金出すんだそうで、野党はそんなんより減税だと息巻いております。正直50歩100歩で、何で1党でもいいから、税収増えた分は国債の残高減らすのに回すと言えないのか?決まってるやん、そんなん…

怒りの葡萄

★★★★★ 1980年12月7日(日) SABホール 大恐慌下のリアリズムは残滓が残る時代に作られたからこその切実味と、それに抗する家族の絆が不可侵と信じられてたからこその感銘が抜きん出ている40年代フォードの貧乏アメリカ3部作の初作にして最高作。トーラン…

チャンプ

★ 1980年11月23日(日) 梅田東映パラス 曲りなりにも何がしかの作家性を保持してた筈のゼフィレッリがハリウッドのショービズマニュアルに蹂躙される。選択されたマエストロたちはギャラの分はと割切り映画は形を為してゆく。冒険心の欠片もなく何から何まで…

ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング

★★★ 2025年6月2日(月) MOVIXあまがさき6 公表されたわけではないが、自他ともに納得のシリーズ大団円と思われる。何十年も全力疾走なんてしたことない俺からすりゃー60過ぎて必死こいて走るトムに畏敬の念は持つのだけど正直もーえーやんゆっくり…

ハッピーエンド

★★★★★ 2018年3月17日(土) シネリーブル梅4 ミヒャエル・ハネケの最近の映画は刺激不足で、老いたなの感が強かった。 しかし、これは、嘗ての悪意全開の絶対性に加え年寄りの冷や水的な今風意匠を積極的に取り入れ、完全にモノにしたケチのつけようのない…

サイレント・パートナー

★★★ 1980年11月26日(水) 毎日文化ホール サイコなパラノイアと小心な真面目男という構図は何時しか崩れ小心者はけっこう大胆になっていく。その変化を脚本は巧くは衝いてないので何処か大味。確かにクリストファー・プラマーは相当に不気味だが『殺しのドレ…

訪問、あるいは記憶、そして告白

★★★★ 2025年6月7日(土) シネヌーヴォ 1982年、オリヴェイラが74歳のときに撮られたドキュメントで、40年以上住んだ愛する我が家を手放すことになり、それを契機に自分や家族、ひいては一族史みたいなのを語ってみた。言わば遺言みたいなもんかもし…

真夜中のゆりかご

★★★★★ 2015年6月9日(火) 大阪ステーションシティシネマ7 汚濁の中にも希望の光は存在し平穏な日常下には絶望地獄へのとば口が雌伏する。明らさまな2項対立だがそれを感じさせぬ作劇の妙がある。母親と子どもの関係性への生理レベルでの言及が女性ならで…