男の痰壺

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ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング

★★★ 2025年6月2日(月) MOVIXあまがさき6

公表されたわけではないが、自他ともに納得のシリーズ大団円と思われる。何十年も全力疾走なんてしたことない俺からすりゃー60過ぎて必死こいて走るトムに畏敬の念は持つのだけど正直もーえーやんゆっくりして下さいの無理感がそこはかとなく感じられ潮時やーと思うのであった。

 

「デッド・レコニング PART1」を見てから随分経っていて、始まってから暫く映画の流れから置いていかれた。前作を俺は買っていて、それは「鍵」を巡る攻防戦というシンプルな基軸があったからで、「ラビットフット」なるマクガフィンをめぐる3作目と同様の強靭さであった。

でも、今回は沈没した原潜に侵入し、その「鍵」を使ってあっさり「物」を手に入れてしまう。でも、それでミッション達成ではないんですなー。そのシークェンスが、篇中最大の見せ場とも言える手に汗握る出来なだけに物凄い疲労感。ここからまだ映画は半分残っている。あーしんど、であります。

AIが世界の核保有国のミサイルを起動させる。報復の為の「言い訳」として米国は自国の大都市に核をぶち込む選択をする。これって60年代の映画「未知への飛行」やん。正直、このへんの手垢感は俺を失望させた。

 

まあ、それでも何だかんだ言いつつ、弩級の見せ場のつるべ打ちには払ったお金も納得です。ありがとう、お疲れ様。

 

佳境は中盤で過ぎてしまい、後はシリーズ総決算のトムご苦労さん祭で、故に何だか後付けめいた無駄な天こ盛り感否めない。そもそもにAIネタは旧ハイテク&肉弾の表裏コンセプトに乗っからなかった。今更承知で複葉機アクションで掉尾を飾る。お疲れ様。

 

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