男の痰壺

映画の感想中心です

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

嫌われ松子の一生

★★★ 2006年6月14日(水) 動物園前シネフェスタ1 カラフルでポップな語り口は闊達だが、受動的な生き方の末の転落人生に対する共感も反意も感じられない。したたかな女が跋扈した昭和へのアンチテーゼとしての平成イズムは、やはり語るべきものを持たないの…

ボーイ・ミーツ・ガール

★ 1992年10月4日(日) みなみ会館 80年代を代表するインディーズ出の3人(ジャームッシュ、カラックス、スパイク・リー)のブレイク前の作品が揃いも揃って青くて観念的なのは或る意味出来過ぎだったような気さえする。(cinemascape) kenironkun.hatenablo…

セルラー

★★★ 2006年6月14日(水) 新世界国際劇場 サスペンスの「サ」の字もない導入と説得性のない御都合主義的展開に辟易する。それでも中盤以降はステイサムやメイシーといった脇役者の力量がナマなヘタレ主人公をサポート。可もなく不可もないくらいには映画を押…

ウィリアム・ディターレ William Dieterle

生年:1893/07/15没年:1972/12/08 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

佐伯清 Kiyoshi Saeki

生年:1914/09/19没年:2002/07/16 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

株式会社 ザ・カンパニー

★★★★ 1992年11月14日(土) キリンプラザ大阪 モノクロームの折り目正しい画面から昭和30年代の日本映画にあったようなモラリズムが感じ取れる。得るものがあれば失われるものもあるというメッセージは真っ当すぎるにしても、突き放すがごときラストの余韻が…

フライトプラン

★★★ 2006年6月10日(土) シネマしんげき1 安定感のあるオーソドックスな画面構成には好感を持ったが、心理サスペンスの趣で開始された物語は謎が解き明かされる後半になるにつれ脚本の在りえない穴が露見されドッチラケ感が漂う。『フォーガットン』との類…

茂みの中の欲望

★ 1992年10月6日(火) テアトル梅田2 誰もが皆、青春時代なんて恥ずかくって忘却の彼方に葬り去りたい筈なのであるが、それを気づいてないふりしてバカやってるのは一応許せても実は気付いてないんじゃないかという疑念の果て、バカのフリする真性バカであっ…

三宅唱 Shou Miyake

生年:1984// kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

フィリップ・ガレル Philippe Garrel

生年:1948/04/06 kenironkun.hatenablog.com

G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ

★★★★ 2021年11月15日(月) 大阪ステーションシティシネマ8 今更、変なニッポンとかをとやかく言っても始まらない。て言うか忍者一族が跋扈するような世界に文句なんて言うだけヤボだ。 格別に先鋭的なアクションがあるわけでもないが、俺はけっこう満足し…

M:i:Ⅲ

★★★★ 2006年7月8日(土) ナビオTOHOプレックス1 釣瓶打ちの見せ場の連鎖は近年の常套とも思うが、冒頭のシーンが山葵の如くに効いてくる構成は端折るという意味が入念に考慮されてると思う。バチカンと上海のシークェンスに流れる濃厚な『カリオストロ…

黄昏

★★★★ 1992年10月7日(水) シネマアルゴ梅田 『嘆きの天使』から扇情性と加虐味を取り除き親愛と矜持を加味した。最後の一線ギリギリで持ちこたえた男のプライドが泣ける。重厚なワイラー演出も良いが、やはり2大名優オリビエとジョーンズが凄いの一言。(cine…

プルーフ・オブ・マイ・ライフ

★★★ 2006年6月14日(水) 新世界国際劇場 天才のことは凡人には解らないという一貫したポリシーを貫けば主人公の煮え切らないような解らなさにも芯が通るのだろうが、それでは誰も見たいと思えないものになるジレンマ。父への思いや姉との確執が妥協の産物か…

テレンス・ヤング Terence Young

生年:1915/06/20没年:1994/09/07 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

安藤尋 Hiroshi Andou

生年:1965/06/13 kenironkun.hatenablog.com

ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の七日間

★★ 1992年10月10日(土) 新世界国際劇場 ボウイもマクラクレンもちょこっとでるだけで安手のTVドラマの如き平板な話が延々と続くとあっては詐欺だと言われても仕方なかろう。TVシリーズは未見だが劇場版と銘打つにしては気合い無さ過ぎ。シェリル・リーだ…

夜よ、こんにちは

★★★ 2006年7月8日(土) 第七藝術劇場 『浅間山荘』や『ミュンヘン』に比して物語る手法として扇情的な描写が皆無に等しいのはいいのだけど、そこから何を提示したかったのかが今ひとつ見えてこない。テロルの「時代」を問うわけでもなく人間の尊厳や葛藤を…

ロボコップ2

★★★ 1992年10月10日(土) 新世界国際劇場 前作以上の世紀末的ムードが魅力と言えば魅力だし特撮も上々なのだが、えげつないキャラがオンパレードで余りに遣りきれない気分にさせられる。それが加速され突き抜ければカルティックな評価にも至ろうが御用監督と…

小津安二郎 Yasujirou Ozu

生年:1903/12/12没年:1963/12/12 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.co…

デヴィッド・スウィフト David Swift

生年:1919/07/27没年:2001/12/31 kenironkun.hatenablog.com

至福のとき

★★★★ 2006年7月22日(土) パルシネマしんこうえん 余りに物語が小振り過ぎて小品の趣きを免れ得なく、この投げ出し方は「放棄」したとも思える粗雑さだが、一方で執拗に反復されるディテールに新たな手法を模索する作家魂を感じたりもする。いずれにせよ便…

こうのとり、たちずさんで

★★★ 1992年10月26日(月) テアトル梅田2 国境地帯というシンボリックな舞台で流浪と漂泊を散りばめたカオスより何を抽出し得たのか俺には見えなかった。ビデオの中の2大スターが背負った映画史の邂逅は感銘を呼ぶが物語の構造とは遊離している。難民たちの…

マインドハンター

★★★ 2006年8月12日(土) 新世界国際劇場 そこまでやるかという納得性が欠如しているからシラける。混沌の彼方に物語を押し込めることもなく無理矢理に整合性を求めて自ら破綻した感じ。シンプルを突き詰めてこそ諧謔を見出すハーリン演出も結局はシナリオに…

ジョン・M・チュウ Jon M. Chu

生年:1979/11/02 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

横山博人 Hiroto Yokoyama

生年:1948/03/16 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

喜劇 “夫”賣ります!!

★★★★ 2021年11月22日(月) 新世界東映 女の方からグイグイ来られる。モテない男の願望かもしれませんが、こういうのに俺は弱いんです。もちろん、来る相手にもよるんですが、今回それは佐久間良子ですから。ちなみに俺は彼女のことを、今でもよく特集上映さ…

ピクー

★★★ 1992年11月14日(土) キリンプラザ大阪 劇的誇張が無い文字通りスケッチ的作品なのだが、茫洋とした中にも奇妙な緊張感が画面を横溢しているのが一筋縄ではない。しかし、死と孤独に縁取られた救済の無い物語からは老いた諦観しか感じられず、それで完結…

PROMISE

★★★★ 2006年7月22日(土) シネマしんげき1 導入での幽玄の極致とも言うべき女神の御宣託に規定された物語は、牛の大群で心のスイッチを切り替えれば後は成り行きを堪能しつつ見届けるだけ。そして、3人の男女の生な心の揺らぎに思わぬところから心を射ら…

ホット・ショット

★★★ 1992年10月10日(土) 新世界国際劇場 カッコつければつけるほど何かおかしい確信的天然のチャーリー・シーンの登用が成功の要因。壊れてハジけるにも物を言うのは「思いこみ」でこなして来たそれなりの芸歴。元ネタは観てないが文句無く笑える。(cinemasc…