男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【む】

ムーンライズ・キングダム

★★★★★ 2013年2月17日(日) MOVIXあまがさき8 潔癖すぎるまでの構図や美術を始めとした世界観、笑わない低温な人物群などがタチを思わせるが、境界超え寸前の猥雑なエロティシズムや狂気手前の偏執も混在してる。ミクロな世界で閉じてるかに見せつつ、…

ムービー43

★★★★ 2013年8月24日(土) テアトル梅田1 睾丸や下痢便をモチーフにする高度に幼児的単線ギャグが冴え序盤で鷲づかみにされかけたが、中盤以降は変態度がスーパーとまではいかずシュールの域に留まる。若干ダレかけたところでド腐れ猫が登場し立て直した。…

麦子さんと

★★★★ 2014年1月11日(土) TOHOシネマズ梅田6 構成は脚本段階で省略が効き、安易に大林的ジュブナイルな陥穽に落ちないのも好感を持った。低温兄妹も心根の奥では親への思慕は持ち合わせていることを自認する。ベタだが随所でそこそこ辛辣で納得性がある…

無防備都市

★★★ 1980年8月31日(日) SABホール 作り込んだと思しきドラマトゥルギーはアンナ・マニヤーニのシーンを除くと実は発露にさえ至っていない。解放直後のエモーションとリアルな風景と制約から生じた既存文法の破壊。それらは戦略的に付与されたものではなか…

衝動殺人 息子よ

★★★★ 1979年11月17日(土) ダイニチ伊丹 1980年9月26日(金) 伊丹ローズ劇場 救い難いまでの時代錯誤感とあからさまなメッセージ臭を割り引いても尚、真摯さは心を打つ。1.5線級の配役陣の入魂の演技と岡崎宏三の平板でありつつ的確な深度を携えたカメラワ…

胸に輝く星

★★★★★ 2016年2月28日(日) プラネットスタジオプラス1 冒頭から馬上のフォンダの佇まいの余裕と馬の歩みの心拍同期な快楽。沁み込んだ差別感情も気のある女の手前あっさり変節。へなちょこトニパキも真摯に指導し勝利も女も手に入れる。男ならこうありたい…

無伴奏

★★★★ 2016年3月26日(土) 大阪ステーションシティシネマ11 結局はこの顛末が主人公に何かをもたらしたわけでも無さそうで、寧ろ無いことが成海璃子のノーブル且つ無頓着演技で際立つのが清々しい。自己愛に浸りたいところを回避し得ている。大騒ぎの片隅…

無限の住人

★★★ 2017年4月30日(日) MOVIXあまがさき9 冒頭の100人斬りもクライマックスの300人斬りも、まあ大したものだとは思う。 こういう長丁場の乱戦を一応はダレもせず構築し切れるのは、やはり三池しかいないと思うのだ。 だが、にもかかわらず、つ…

ムーンライト

★★★★ 2017年4月6日(木) TOHOシネマズ梅田2 正直、これで終わりかいな…ってのが終映後の感想です。 以前、「ブロークバック・マウンテン」評で読んだものに、これが男と女の話だったら、この内容でこれだけの評価を得られるだろうか。 ってのがあって、深く…