男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【はは~はん】

パンと裏通り

★★★ 2017年2月18日(土) シネヌーヴォ タイトルバックがビートルズ(オブラディオブラダ)? っていうかイージーリスニング使用ってことなんやろう。 そういう、手近のもんで済ませた、まあ習作ですわ。 俺も子供のころに、犬に追っかけらえてトラウマにな…

破門 ふたりのヤクビョーガミ

★★★★ 2017年1月28日(土) 梅田ブルク7シアター3 まあ「ミナミの帝王」みたいな話で、ストーリーラインにさほど新味は無い。 シリーズを途中から見たような前置き無い展開が剛毅で好ましい。 関西系の役者に拘り、関西弁の丁々発止な台詞を朗々と詠ずる。 …

犯罪都市 NO WAY OUT

★★★ 2024年2月26日(月) 大阪ステーションシティシネマ6 シリーズ3作目らしいが前2作は見てません。そもそもマ・ドンソクが主演の映画って「悪人伝」くらいしか見てない。まあ、あれも完全なピン主演ではなかったすけど。 格闘家出身ってことで鉄拳での…

パリは燃えているか

★★ 2024年2月23日(金) プラネットプラスワン オリジナルが3時間なのに対して見たのは2時間半の短縮版、フランス語版がベターだろうが英語版、おそらくシネスコだったろうがスタンダードへのトリミング版、と満身創痍のものを鑑賞したってのを割り引いて…

バルカン超特急

★★★ 2024年2月5日(月) プラネットプラスワン イギリス時代のヒッチコック作品としては圧倒的高評価を得てる作品みたいだが、設定が全てであって、画面内に映り込んだものが物語を離れ自走しだして意味を帯びるような後期作品の絶対性には遠いと思いました…

バーバリー・コースト

★★★★ 2017年1月14日(土) プラネットスタジオプラス1 冒頭に未開のサンフランシスコに着いた彼女が婚約者の死を知らされ尚居残ることを決辞する件で決定的な文学的な台詞が曖昧さを糊塗する。 やってくれるなと思う。 エドワード.・G・ロビンソンの片耳イ…

パピヨン

★★★★ 1974年3月23日(土) OS劇場 1975年4月20日(日) 伊丹グリーン劇場 娑婆と監獄を往還しつつどんどんと詫び寂びの境地に到達する構造が秀でているのだが、その為の導入の囚人護送の一大モブが効いてる。刷り込まれたマックィーン=脱獄定理が基底を固める…

ハンズ・オブ・ラブ 手のひらの勇気

★★★ 2016年11月28日(月)大阪ステーションシティシネマ9 恋の形成過程も熟成過程も多分におざなりである。 確かに映画の本線は権利を得るための社会を巻き込んだ「闘い」にあるのだろうし、実話ということで脚色にも限界があったかもしれない。 だが、この…

PERFECT DAYS

★★★★ 2023年12月26日(火) 大阪ステーションシティシネマ6 「一日2杯の酒を飲み肴はとくに拘らず〜」と河島英五の歌が見てるあいだ脳裏に去来したのだが、ジャームッシュの「パターソン」とおんなじやんとも思ったり。 日々の当たり前の営為の反復を愛お…

春に散る

★★★ 2023年9月1日(金) TOHOシネマズ梅田4 ドラマ部分はイマイチだがボクシングの試合のシーンは良いという見解をいくつか目にしてたのだが、全く逆の印象だった。試合は凡庸とまでは言わないが、この程度かという感じ。顔面をパンチが捉えるカットが…

バービー

★★★★★ 2023年8月16日(月) TOHOシネマズ梅田7 バービーランドで何の悩みもなく日々を送っていたバービー(A)が人間界に行って、悩みのないこと必ずしも良いことじゃないかもと自己の存在に疑問を抱く、とまあ目タコ耳タコ話ではあるのだが、お真面目…

波紋

★★★★ 2023年6月7日(水) TOHOシネマズ梅田8 筒井真理子が腹に一物ある無表情女を演じる点で深田晃司の映画と表裏な印象を免れないが、これはこれで力作だと思います。荻上直子の初期の「かもめ食堂」とかの一連のホンワカ(?)作を全く見てないので、…

反撥

★★★★★ 1998年6月27日(土) シネヌーヴォ梅田 女の中で狂気が内部浸食し自己崩壊していく様を細密画のように微細をクローズアップして丹念に紡ぐ。その職人技の光沢には見とれるしかない。ギルバート・テイラーの神技なモノクロームは道路の些細なひび割れにさ…

パラサイト・イヴ

★★★ 1997年2月11日(火) テアトル徳山Ⅲ プロットの正誤や手法の選択は置いといてそれなりに気合いが入った前半の演出なのだが、シラけまくる後半の展開への全き無自覚ぶりが相殺。特に情に流される余りに80年代的チープジャパネスクなクライマックスは失笑…

薔薇の葬列

★★★ 1999年8月1日(日) シネヌーヴォ梅田 ギリシャ悲劇を基盤に置いたものの、パッションの表出は文字の挿入や時間の解体などゴダール的手法に囚われる余り多分におざなりである。あるのは60年代末のゲイカルチャーの記録価値であり、ピーターのスター性よ…

バルタザールどこへ行く

★★★ 2000年1月15日(土) 扇町ミュージアムスクエア クロケの白黒撮影は完璧に美しいが児童映画にでもありそなロバの受難物語に人間界の無慈悲を対比させるなら今少しの劇的誇張もやむを得なかったのではなかろうか。無表情な目をして立ち尽くすバルタザールだ…

バレット・バレエ

★★ 2000年3月20日(月) テアトル梅田1 モノクロ撮影が塚本初期のテイストを匂わすが、やってることもまんま同じで、うんざり感も弥増す。何より抗チンピラ戦が女ごときにコロッときて、いつしか抗井川ヤクザにすり代わってしまうのでは勃ったもんも萎む。破…

(ハル)

★★★★ 1996年4月21日(日) テアトル徳山Ⅲ 恐らく想像だが森田は新幹線を使ったすれ違いというアイデアを起点にパソ通という今風アイテムを取り入れ物語を構築している。そして、そのシーンは気合い乗り充分で最大の見せ場たり得たが、全般にショットのパワーが…

パーフェクト ストーム

★★★★ 2000年8月2日(水) ユナイテッドシネマ岸和田3 CGを見飽きたと感じる向きにもこの嵐の海の木の葉のような漁船には一驚を感じさせる強弱感の理想的表出がある。物語が割れるのも全く気にならなかった。鄙びた漁村の風情が良くダイアン・レインもいい歳…

バンド・ワゴン

★★★★ 1995年1月12日(木) パラダイスシネマ アステアとチャリシーが反目しあいながらも惹かれ合う。そういう設定が両者のギアの噛み合わなさが引っ掛かりしっくり来ない。歌やダンスは「バックステージもの」の必然として浮世に内在化され楽屋落ちは世界を収…

★★★★★ 2000年12月21日(木) シネヌーヴォ 夫婦の根元的な営みとは綺麗事言ったってこれしかないんだってことだろう。新藤は解りやすい。とてつもなく暗く真っ当な話を60年代ATG前衛テイストでクールに、しかもシャープに描いた傑作。黒田清巳のエッジの…

薔薇のスタビスキー

★★★ 2022年9月14日(水) テアトル梅田2 フランスの一大疑獄事件を扱ったベルモンド自身の企画だそうで、脚本に「Z」や「告白」のホルヘ・センプランは良いとして何故監督にロマン主義のアラン・レネを選んだんでしょう。コスタ=ガヴラスとかの方が良かっ…

母を恋はずや

★★★ 1994年2月26日(土) ACTシネマテーク オープニングとラストが欠落状態では肝を欠いたも同然だが、にしても何の変哲もない母物で可もなく不可もない。先腹実腹の同趣向設定の裏を当然に行くかのような展開が品位にしてもドラマトゥルギーの発露は抑制さ…

ハンニバル

★★ 2001年8月24日(金) 新劇会館シネマ1 これ見るとレクターというキャラの魅力は檻に入れられてたからこそだったと思う。ギリギリの心理戦が見応えのあった前作に比べ枷を解かれた彼は在り来たりの犯罪者に堕した。取って付けたような終盤のカニバリズムは…

バニシング 未解決事件

★★★ 2022年8月8日(月) 新世界国際劇場 オルガ・キュレリンコ。ウクライナ出身でフランスでファッションモデルとなり、その後ボンドガールを経て多くのヒット作に出演。その彼女が出演した韓仏合作映画ってことで多少興味をそそられたのだが。 彼女が出たこ…

反則王

★★★★ 2002年2月14日(木) 新世界国際劇場 この主人公に共感したくはないが、一種の閉塞感やマイルドな破壊願望とでもいうアナーキーさは解る。何よりソン・ガンホがドロップキックやバック中を初めとした技をこなすのに驚嘆した。演出面でも風の表現は万感が…

パン屋襲撃

★★ 2002年2月28日(木) 扇町ミュージアムスクエア 軽いジョークと言うなら、それにさえなっていない。本質への考察や言及もないままに一種のファッションとしてのみ取り上げられた「共産党」と「任侠」が不快であるし無惨でさえある。表層に終始した形骸。原…

パーフェクト・ワールド

★★★ 1994年7月24日(日) 新劇会館 とりたててヒネリが効いてるとも思えぬ真っ当すぎる浪花節をノーブルだが散漫な演出と凡庸な撮影でダラダラ見せられる。コスナーが良いので若干救われてるが所詮は狂気の域まで踏み切る訳もなく、イーストウッドに至っては役…

パルプ・フィクション

★★★★★ 1994年10月16日(日) 梅田東映パラス 人の営為には煎じ詰めれば意味あることなんて何も無い。小癪な達観だが強烈なウィットが全てのシーンを被い工夫が効いていてダルに流すところが全く無い。まともなことは悉く避け脚本構成やキャスティングは全て1…

ハワーズ・エンド

★★ 1993年3月7日(日) 大毎地下劇場 相反する対立軸が融解しゆく過程を緻密に描くわけではなく、広いようで狭い階級社会の中で錯綜する多くの人間関係に埋没する。真の理解ではなく諦観めいている。何だろうか…この世界が趣味じゃないとしか言いようがない。(…