男の痰壺

映画の感想中心です

破門 ふたりのヤクビョーガミ

★★★★ 2017年1月28日(土) 梅田ブルク7シアター3

まあ「ミナミの帝王」みたいな話で、ストーリーラインにさほど新味は無い。
シリーズを途中から見たような前置き無い展開が剛毅で好ましい。
 
関西系の役者に拘り、関西弁の丁々発止な台詞を朗々と詠ずる。
ちょっと、これが増村「曽根崎心中」を想起させる快感。
 
肉体破壊に躊躇もない。
刺すという行為が再三描かれる。
コードを越境したろという気概も感じられる。
 
続編がありそな気配濃厚だが、中途半端な役で終わった景子ちゃんをもっと主線にもってきてほしい。
ただひとつの心残りです。
 
ミナミの帝王』めいた話に新味は無いが前置き抜きの導入展開が剛毅だしネイティブ役者が関西弁の丁々発止な台詞を朗々と詠ずるのが増村映画を彷彿とさせる快感。肉体破壊に躊躇もなく刺すに拘る越境の気概。半端な役で終わった景子ちゃんが心残り。(cinemascape)