男の痰壺

映画の感想中心です

学校の怪談

★★★★ 1995年7月12日(水) 梅田劇場

プレーンな演出姿勢と応える子役達の演技には上質の児童映画の趣がある。今更感ありそうな古式床しいお化けにも衒いが無く正対している。クマひげのクリーチャーだけ香港映画みたくて今いちだが他のイメージは良い。ラストの哀感も含め脚本が素晴らしい。(cinemascape)

 

 

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昼顔

★★★★ 2001年3月7日(水) 動物園前シネフェスタ2

妄想人妻のマゾヒスティック白昼夢はドヌーヴの上の空とブニュエルの冷めた諧謔が交錯して巧まざる可笑しみを表出する。貴族階級のインポも下賤な活力も等分に否定され嘲笑に晒され挙句に訪れる平穏。そんな中ヴィエルニの撮影だけ矢鱈に美しい。(cinemascape)

 

 

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JM

★★ 1995年7月2日(日) 高槻セントラル

何だか小賢しい癖に『ブレードランナー』の呪縛から1歩も脱け出せないという情けない代物で3大スターの競演といってもロクな見せ場をもらえないラングレンが気の毒だ。期待のたけしも柄じゃない。(cinemascape)

薔薇のスタビスキー

★★★ 2022年9月14日(水) テアトル梅田2

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フランスの一大疑獄事件を扱ったベルモンド自身の企画だそうで、脚本に「Z」や「告白」のホルヘ・センプランは良いとして何故監督にロマン主義アラン・レネを選んだんでしょう。コスタ=ガヴラスとかの方が良かったのに。

食い合わせの悪いベルモンドとレネは互いの良いところを相殺し合って、結果、印象に残ったのは衣装と美術と音楽だけのような気がする。

 

嘘八百の公債をバカスカ印刷して金を湯水のように手に入れて贅沢三昧の日々。詐欺の珍しくもない手口だが、スタビスキーは政界にも金をばら撒いてたのでなかなか露見しなかった。そういったポリティカルエコノミーな切り口は皆無といっていい。トロツキーの亡命と放逐が最初と最後に置かれるのだが、時代を表象するだけの意味しか感じられません。

 

 

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