男の痰壺

映画の感想中心です

おもひでのしずく (2010年7月9日 (金))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。

 

性懲りもない2題話 そして黄金時代の終焉

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①新生ゆうパックの遅配問題

お役所仕事でまったりやってきた郵便局の連中と民間大手の日通の社員を準備なく混ぜて機能するわけない。
悪いが、この合併に意味を見出せるとすれば、それは、大多数の郵便局員が淘汰され、民間に放出され路頭に迷うようになったときだけだ。
郵便局員の仕事を否定もしないが、如何せん仕事内容に比して給料がバカ高すぎ。
垂れ流し続ける赤字を誰が補填するのかね。
前総裁の利権絡みで拙速な合併を否定する論調があるが、本質を見誤ってはいけない。

 

②大相撲の野球賭博問題

野球賭博くらいしたっていいじゃないか。
胴元がヤクザだからダメだって?
25%の法外なテラ銭とってるJRAはどうなんよ。
ヤクザより、よっぽどたち悪いね。
そこにはさあ、小役人崩れのクソどもがウジのようにたかってるじゃん。
開き直って、いっそのことさあ、「国技」なんて意味のないもん返上して。
プロレスと同じような興行団体になればいいのさ。

 

7月1日に仕事の異動があり、
仕事中に映画館やネット喫茶で、サボることはできなくなった。
まあ、この1年が異常だったのだろう。
俺にとっての「黄金時代」は終焉した。
それが、いいのか悪いのかはわからないが…。

日本俠客伝 絶縁状

★★★ 2012年3月24日(土) 新世界東映

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端境期に設定された風俗のアンビバレンツに興趣を覚えはするが、所詮はシリーズ常道の縮小再生バージョンに過ぎない。見所もないマキノ演出でエッジの効かない渡辺や寛美が醸す敵味方総小物感の中、黒眼鏡の菅原謙二が渋く締める存在感。(cinemascape)

ナイトホークス

★★★★ 1982年3月12日(金)  シネマ温劇

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髭面が更に暑苦しいスタローンと怜悧なハウアーのカットバックな展開が小気味良いまでに決まった前半の出来は注目に値する。脚本の妙を新鋭マムルースの押さえた演出が倍加させる。ただ後半の個の対決への収斂は世界を矮小化させた。惜しい。(cinemascape)

女の顔

★★★ 2020年9月21日(月) プラネットスタジオプラス1

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ヒッチコックが舌舐めずりして撮りたそうな題材だと思った。後段にあるロープウェイと馬車による2つの大構えな見せ場はテイストもヒッチコック的だ。

スウェーデン時代のイングリッド・バーグマン主演で撮られた作品のリメイクだそうで、監督のジョージ・キューカーは次の「ガス燈」でバーグマンを主演に迎える。バーグマンはその後、ヒッチコックの数作で主演するわけだから、この3者は何となく親和性がありそう。その円環の外にジョーン・クロフォードはいる。

 

幼い頃に顔に傷を負い、そのせいで悪の道に転がり落ちた女。これが目力の強いクロフォードだと、怪我なんかせんでもそっち方面に行きそうである。だが、引け目ゆえの虚勢をもって精一杯生きてきた女とも見える。そのへんが拮抗するヒロイン像はサークルの枠外から辛うじてセンターの位置に滑りこんでいる。

 

物語は、半ばから幼気な少年殺しにいきなり跳躍する。世のモラリズムを越境してるようだが、この時代、ヒッチコックも「ゆすり」で少年を爆死させている。子どもの命が軽かったことを窺わせるのだ。10人産まれたら2、3人は成人する前に死んでしまう時代であったことを改めて思わせた。

おもひでのしずく (2010年3月30日 (火))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。

 

AMETHYST SUNRAY

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しばたはつみが亡くなった。
彼女のファンだったわけではない。
ただ、「AMETHYST SUNRAY」という曲が20年以上にわたり俺の脳裏にこびりついているのだ。
これは名曲なのではなかろうか。
確か出だしはこうだ…
「いま、日が昇る~アメジストの輝きが~」
なぜ、この歌を覚えたかというと
1980年の映画「地震列島」のエンドタイトルで流れる主題歌だったのです。
はっきり言って映画は駄作だった。
当時、映画館でバイトしてた俺は、毎晩のように映写室で後片付けしながら「地震列島」の最終回の上映のスクリーンに見入っていた。
この曲は、映画にもったいないスケールで愛を歌い上げる。
薄暗い映写室で滂沱の涙を流し続ける学生時代の俺。
「AMETHYST SUNRAY」はそんな切ない思いと同期し俺の中でしばたはつみの歌声はリフレインし続ける。

ドライヴ

★★★★★ 2012年4月7日(土) 梅田ブルク7シアター4

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性急に解を求めるでもなくたゆたうように交わされる視線の濡れた情感。香港ノワール由来の情に流され浸りきる風情が良い。それが、「やる時はやる」の徹底したサディズムに急転するとき物語の帰結は自ずと確定される。その揺ぎ無き節度と信念に心打たれる。(cinemascape)

カッコーの巣の上で

★★★ 1982年3月27日(土)  ビック映劇

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後半は一応盛り上がりを見せるが、軽度にせよ精神病院ってこんな普通の連中ばかりか?という疑問。体制へのプロテストも余りに捻りが無い。しかし、今更の知れた題材を名優たちを誂えて真正面から十二分な押し出しで語り名作然とした鈍色の光沢を放っている。(cinemascape)