男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【しは~しよ】

ロスト・ワールド ジュラシック・パーク

★★★★ 1997年8月10日(日) テアトル徳山Ⅰ 焦らしと溜めを意識した1作目のオーソドックスに比し、こいつは兎に角くどいまでの恐竜出まくりの満喫感。緩いカンディからカミンスキーに代わりフィルムの深度が増幅。終盤は『キングコング』や『ゴジラ』へのリスペ…

シュリ

★★★ 2000年2月5日(土) テアトル梅田2 ユンジンの刹那とミンシクの非情は自由への憧憬を孕みつつ、可逆的に韓国の北への想いを露呈させる。その辺は胸を打つが、コマーシャルな戦略がダサ過ぎ。『踊る大捜査線』あたりと卑近な空疎感。どこかで見たような設…

Shall we ダンス?

★★★ 1996年1月28日(日) テアトル徳山Ⅲ 本木主演の連作では異文化ギャップの単線構造で済んでも、役所・草刈の大人世界では男と女の領域に踏み込まずには済む筈もない。何も無いことで却って妻が不憫に見える逆説への無自覚。自己完結した世界に安住しマンネ…

ジュマンジ

★★ 1996年3月23日(土) テアトル徳山Ⅰ 26年間も閉じ込められた男の来し方行く末に本気の斟酌が作り手に無いので気持ちの据え所に困る。何より気持ち悪いCG猿と腑抜けたロボライオンに作り手のセンスを疑うのだ。そこには動物に対する愛も畏怖も見受けられ…

ジム・キャリーの エースにおまかせ!

★ 1996年6月1日(土) 徳山国際劇場 つまらない自己充足ギャグも見せ方次第で輝きを得ることを知ってはいるが、演出にそういう矜持は皆無でただ流されてるだけ。ジム・キャリーを好きでもないが才能はがあるのだろう。しかし、彼を出せば何とかなるみたいな甘…

シバジ

★★ 1996年8月31日(土) 山口県教育会館ホール グォンテクの浪花節的テーマ選定と脇目も振らぬ愚昧な一直線語りが或る種の典型を思わせ乗り切れない。階級社会発生以降世界で遍く行われたであろうこの種の問題を単なる悲話として語るのでは最早芸がない上に全…

シャンハイ・ヌーン

★★ 2000年8月11日(金) ユナイテッドシネマ岸和田5 取り敢えずは孤軍奮闘で敵地に乗り込んだ『バトルクリーク』の闘いから20年。牙を抜かれ飼いならされた感が蔓延。撮影や装置はレベルアップしたがストーリーは緩みアクションはロクな見せ場を失った。プ…

書見機

★★★ 2001年1月9日(火) キリンプラザ大阪 これも又書を読む行為だと言われたって、ふーんと言うしかないし、寺山的ギミックに又かの食傷も覚えるが、再三試みられる緩やかなローキーからハイキーへの露出開放効果が思った以上に何だか心地良い。書見機自体に…

十二人の怒れる男

★★★★ 1995年4月9日(日) 第七藝術劇場 現実社会は強固な意見を持つリー・J・コッブ型の少数と大多数の付和雷同型人間で構成されている。良識の象徴フォンダに生活背景が皆無なのは偶像であるからだ。しかし、皮肉にもそれが映画的興奮を喚起する。飛出ナイフ…

女帝 春日局

★★★ 1995年2月19日(日) 新世界東映 「女帝」としての覇権を得るまでの話であって題名に偽り有りだと思うのだが、まあ、それなりにはおもろい。脇での名取・草笛の老若老練コンビが良く、十朱1枚看板では苦しいところを好サポート。しかし、思うのだが、大奥…

ジャンケン戦争

★★★ 2001年1月9日(火) キリンプラザ大阪 12分間ひたすら続くジャンケンとそれに付随するコント。アドリブでこれだけの長帳場を単一テーゼで遣り切らされる2人の声に出せない苦悶の叫びが聞こえてきた。稚拙な権力風刺の全くしょもない舐めた作品とも言え…

十五才 学校Ⅳ

★★★ 2001年4月6日(金) パルシネマしんこうえん 長距離の運ちゃんにせよ頑固な爺さんにせよ、そういう未知世界の住人との邂逅を自己回復のよすがとするなら最低の因果律を提示せぬでは片手落ち。散文的でドラマトゥルギー皆無。散文だと言うなら役者陣がベタ…

女優霊

★★★★ 2001年4月12日(木) シネヌーヴォ すべてに於いて古式床しいオーソドックス風味が貫徹されているのが大器の片鱗を伺わせた。凄まじい悪意を持った得体の知れない何かが映るというモチーフは、『リング』にてバージョンアップし延伸される。タイトルバッ…

ショーシャンクの空に

★★★★★ 1995年7月30日(日) 高槻セントラル 屋上でのビール場面でのロビンスの遠くを見る気な微妙な表情の屈託。物語の主役をサブキャラに語らせることでの「説話」味の醸成。キング原作ものの成功した映画化で終わらせぬ素因は曖昧領域のインサートの巧みさだ…

夢野久作の 少女地獄

★★ 2001年4月13日(金) シネヌーヴォ もっと夢幻的な退廃美を期待していたのだが、そして実際、シュールなイメージも織り込まれてはいるが非常に安っぽい。後半に至るに、耽美は遠のき単なる復讐譚になってしまった。どっちつかずで中途半端である。(cinemasc…

ショーガール

★★★ 1995年12月23日(土) 徳山国際シネマ それなりのバジェットであったろうにベガスエロショー世界を取り上げ品の欠片もなく描いているが品がないことに意識的でもないから物語・演技に諧謔を付与するような発想もない。バーホーベンはこの感性を普遍と信じ…

ジュラシック・パークⅢ

★★★ 2001年8月24日(金) OS阪急会館1 第1作の不意打ち的衝撃と第2作の執拗なサディズムの後を受け尚、過剰方向に走らず割り切りったコンパクト仕上げは買う。だが、新顔スピノとプテラに大きなインパクトは無い。一方 メイシー・ティア夫妻の凸凹チック…

淑女は何を忘れたか

★★★★ 1994年3月5日(土) ACTシネマテーク 1時代が終わったスターが滋味とも言えるオーラを発散するという意味で、この栗島すみ子は『代理戦争』の旭に匹敵するかも知れない。ルビッチに傾倒する小津が未だ偏固ではない柔軟性を醸した時代の逸品。この夫婦…

ジュラシック・ワールド 新たなる支配者

★★★ 2022年8月10日(水) 大阪ステーションシティシネマ4 【ネタバレです】 もうネタ切れで新たになすことがないまま手仕舞いしましたって感じです。 最初に前作で孤島から世界のあちこちに放逐された恐竜たちが人間社会に侵食してくる様が描かれるが、全然…

シュレック

★★★★★ 2002年1月10日(木) 三番街シネマ1 途中から皆良い子ちゃんになっていき、ドラゴン再登場に至っては又もやスピルバーグ印の優良お子様映画に堕するかと思ったら…最後にやってくれました!そうこなくっちゃ…4者4様のキャラが立ってるが中でもエディ・…

ジョアンナ

★★ 1994年4月25日(月) テアトル梅田2 享楽生活を送ることは個人の自由であるが、なら享楽を味わい尽くすなりして欲しい。内省的サザーランドを出してヘタに帳尻を合わそうとするのが何となくさもしい。どっちにせよサイケでポップでオサレな60年代が照射…

シャドウ・イン・クラウド

★★★★★ 2022年7月19日(火) 新世界国際劇場 なんだかこの映画に★5つもつけて見識疑われそうだが、良かったものはしゃーないっす。 まず、爆撃機の下部銃座室に閉じ込められたクロエの延々とした1人芝居が続く。機内の男たちの声はモニター越しにしか聞こえ…

情婦

★★★★★ 1994年6月23日(木) シネマアルゴ梅田 どんでん返しが巧緻であるだけに止まらない。小道具・大道具への偏執的拘りと演技陣の神懸かりなアンサンブル。ロートンは自家籠中の役を極めつけで演じ映画を文字通り背負うが、それよりもディートリッヒの欧州の…

女俠一代

★★★★ 1994年7月10日(日) 日劇会館 東映任侠映画の様な題名だが、実は松竹お家芸の女性の一代記であり、しかもスタッフとキャストに東宝色も混じるというどっちつかず感があり、大長編を端折ったような印象も拭えないが、にもかかわらず実に骨太で堂々として…

ジャニスのOL日記

★★★ 2002年3月14日(木) 西灘劇場 閉じられた世界で救われない主人公は何とか解放されたいと願いながらも特に足掻くわけでもなく虚言癖程度の逃避で済むのも、映画的な虚構を廃したリアルワールドと言えばそうかもしれない。であるならとってつけたような救済…

春琴抄 お琴と佐助

★★★ 2001年5月6 日(月) テアトル梅田1 サディスティック&マゾヒスティックが究極の純愛に…。その世界に惹かれるものは感じないが田中絹代と高田浩吉はタイプキャストとしてこれ以上の適役は無いと言っていい位のはまり方。三味線と琴に乗せた編集はダイナ…

少林サッカー

★★★ 2002年6月5日(水) 動物園前シネフェスタ1 スーパーマンとか超人が正規ルールのサッカーで普通人に勝っても、やったー!とは思えない。ギャグは真摯なドラマに拮抗する形で極まり、パロディは物語の形成と不可分で意味を為し、CGはアナログと融合して…

集団左遷

★★★ 1994年11月27日(日) 池田映劇 リストラが瀑布のように加速化したバブル崩壊初期に娯楽映画としての小気味良い虚構と現実の深刻なリアリズムは到底相容れるものではないのだがギリの線で一応の折り合いをつけた。ダメ社員といってもそこはそれ映画なので…

少女香雪

★★ 1993年4月4日(日) ホクテンザ1 中国版『木靴の樹』といった趣があるがマクロな視座を欠くので閉塞感しかない。伝承される過去映画の記憶を便法として取り入れてみたものの小手先めいてる。第五世代の図太い蛮性と比較されると如何にもな未成熟で気の毒で…

シャドー・フューリー

★★ 2002年9月23日(日) トビタシネマ 戦争後遺症の冴えない野郎を主役にしちまったので、ただでさえ冴えない話が益々しみったれてしまった。船木のアクションは亜流の域を出ていず、下手なワイヤープレイに至っては最早ギャグ。カサンドラ嬢の侘びしき乳ピア…