男の痰壺

映画の感想中心です

ラ・ラ・ランド

★★★ 2017年2月26日(日) MOVIXあまがさき6

展望台に2人が行き着いてナンバーが始まる。
そこまで至るにパーティの喧騒がバズ・ラーマンから下品を割り引いた淡泊仕様で、どーなん?と感じていた。
で、始まったんだが…短い。
タップダンスをちょこっとって正月の隠し芸大会かっ…。
アステア=ロジャースのMGMミュージカルをなぞってるだけに尚更だ。
 
総じて、この映画、圧倒的タレントの欠如が致命的だ。
ゴスリングもエマも好きな俳優・女優だが、結局本職じゃないんです。
 
ウエスト・サイド物語」の「ジェットソング」
ジーザス・クライスト・スーパースター」の「私はイエスがわからない」
これらは、俺の好きなミュージカルの掴みの曲だが、凄まじい吸引力を持つ。
それを担保してるのは圧倒的な歌唱力やキレキレのダンスだ。
この映画の冒頭には、それは無い。
 
まあ、ラストの視線の交錯にはさすがに胸打たれたが遅かった。
 
冒頭のユニクロ乃至コカコーラCMチックな群舞のマニュアル臭は未だしも展望台でのナンバーの申し訳なタップは新春隠し芸大会めく。総じて圧倒的タレントの欠如が致命的で俺が見たいのは圧倒的な何かなのだ。ラストの視線の交錯はさすがに胸打つが遅かった。(cinemascape)