男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【す】

スイッチング・チャンネル

★★★★ 1990年7月29日(日) 新世界国際 仕事に奔走する男と女の互いの距離感が絶妙で、主演の2人が、ぴったりとピースがはまった感じで安定。リーブに逸脱の兆しがあるが、それも又良い意味での付加価値という好循環。懐かしきウェルメイドなアメリカ映画らし…

ZOO

★ 1990年9月16日(日) シネマヴェリテ梅田 一片のアナーキズムでもあれば生理的に合わないもんでも何かが共振し得るだろう。しかし、現実から乖離した独自世界で完結する理解不能な物語は余りに閉塞的で退廃的。過剰な手法や音楽のみが自走しても空虚でしかな…

スター・ウォーズ 帝国の逆襲

★★★★★ 1980年8月20日(水) OS劇場 シリーズ中最もダークな味わいで、しかも、謎が馬脚を表さない深遠さがある。ワイプに次ぐワイプで複数の筋立てが多面的に錯綜する前半のテンポの良さはジェットコースター並みの感覚。(cinemascape)

スウィートホーム

★★★★ 1989年2月26日(日) 長崎東宝 山城とか古舘とかのお茶の間タレントを持って来たキャスティングのセンスがいい。それを伊丹十三が出てきてぶち壊したのもご愛嬌。海外の「お化け屋敷」ものを日本の風土に移植してまがりなりにも成功している。(cinemascap…

スラムドッグ$ミリオネア

★★★★ 2009年5月9日(土) TOHOシネマズ梅田10 よく考えりゃ嘘やろと思う展開の大甘さであるが、ボイル演出の迷いの無い闊達さに乗せられる。殆どメロウな大嘘付きなのだが、1割は本質を突いてみせる。インドの劇的な変容の巨視観とアップ使いの強烈な…

スター・トレック

★★★★ 2009年9月23日(木) ホクテンザ2 総じてふやけた原シリーズに輪をかけるかと思える旧態な世代交代譚だが、ド真ん中から射抜いてくるエイブラムスの確信ぶりには惚れ惚れする。前作はフロックではなかった。技術的達成度の高さもその力業を担保する。…

スター・トレック5 新たなる未知へ

★★ 1989年7月23日(日) 長崎宝塚劇場 最初だけは若干期待を持たせてくれるが、あとはついていけなかった。全く理解できない思想に捕らわれ激しく思い込みした人の話を聞くときのイライラ感と同質のものを感じる。エンタープライズ号の面々は新興宗教の人々に…

ずべ公番長 夢は夜ひらく

★★★★ 2009年10月24日(土) 日劇会館 内向的イジケ度ゼロの前向きエロス炸裂。超ミニで緩パン丸出しを物ともしない大信田礼子の規格外の健康美に釘付けで、1人任侠に浸る梅宮も悪乗り金子も蹴散らす女たちには文句無しの感動を受けた。勿論、主題歌も良いよ…

ストレンジャー・ザン・パラダイス

★★★★★ 1988年1月10日(日) 大毎地下劇場 ドラッグもSEXも銃も無い殺伐とは無縁な安寧なる寂寥。一方で、無意味な日常を受け入れる寛容。流れ行く2人の男は意図せぬが如くに、物質的に豊穣でも不寛容が横溢する現代へのアンチテーゼを体現する。それこそが…

スペル

★★★★★ 2009年11月17日(火) TOHOシネマズ梅田10 『グラインドハウス』的70年代オマージュがベースなのだろうが、これ見よがし感も無く、どうこう言っても緻密なライミの技巧。それが、行って来い的にサバけた挙げ句に落ちたところが『ミステリー・…

スコピオ・ライジング

★★★ 2021年5月6日(木) シネヌーヴォX ケネス・アンガー初見です。 で、これが一般には最高作と言われてるらしいが、なんのことはない、これは前衛映画というまえに紛うことなき真性ゲイ・フィルムだ。 バイクをメンテする男たちを舐めるように撮って、ピ…

ONE PIECE FILM STRONG WORLD

★★★ 2009年12月13日(日) 梅田ブルク7シアター6 定番とも言える奪回劇は悪くもないが、溜めが無いのでお座なり感が横溢する。TVのウォーター7のエピソードの佳境に比すれば自明ではなかろうか。又、ギア2ndとかギア3rdとか促成解決な技のうんざり感…

スター・ウォーズ

★★★ 1978年8月15日(火) OS劇場 画期的なのはモーション・コントロールの戦闘機が醸すスピード感と巨視感のみであり、お姫様奪回作戦の陳腐な作劇は子供心にもチープに思えた。『アメ・グラ』を撮った作家が生涯をこれのみで終えるのか。それも又生き方だ…

すくってごらん

★★★★ 2021年3月14日(日) TOHOシネマズ梅田4 和製ミュージカルの本当の傑作がいつの日か現れてほしい。常々ずーっとそう思っているわけだが、これは、ダンスナンバーの欠如はあるにせよかなりの線までいっていると思う。 まず、鈴木大輔の楽曲がキャッ…

砂の惑星

★★★ 1985年3月30日(土) 大阪松竹座 複雑多岐で超絶長大な原作は『LOR』並の構想力で企画されるべきだった。ハルコネン男爵の造形を見ても奇形に偏愛するリンチのセレクトは魅力的だが全体を統べる者がいなかったということだろう。ロマンティシズムが決定…

すっかり…その気で!

★ 1982年1月5日(火) 伊丹グリーン劇場 泥棒されたから泥棒し返すという発想が他者に向けられるというアナーキズムを斟酌しないままにダルダルの屁にもならない展開でやられるのでムカつくしウンザリする。世界の北野としては忘却の彼方に封印したいであろう…

スターマン 愛・宇宙はるかに

★★★ 1985年7月29日(月) 戎橋劇場 余りに変哲もない物語が淡々と進むだけなので面白みに欠けるし、何より主役の2人に情感が乏しく、そのへんのおっさんおばはん然としていて切なさがこみあげてこない。でも、退屈しないのはカーペンターの職人芸なのであろう…

ストーカー

★★ 1984年1月5日(木) SABホール 設定で大ハッタリをカマしタルコフスキー本人も解ってるのか疑わしい形而上的言説で見る者を高踏的に蹂躙しようとする。そう言ういかがわしい姿勢は支持したいが、如何せん「ゾーン」の造形がちんけで根っこから転けてる。…

すばらしき世界

★★★★ 2021年2月13日(土) 大阪ステーションシティシネマ4 ヤクザがカタギになろうとする。同じようなモチーフの映画が同時期に2本並んだのは、やっぱそういう時代になったってことなんだろう。まあ、シノギが叶わず已むなくっていう「ヤクザと家族」と違…

すかんぴんウォーク

★★ 1984年2月15日(水) 伊丹ローズ劇場 丸山脚本は馬鹿馬鹿しさと世知辛さを交えたアイドル売出し映画として文句無しだった筈だが、大森演出が初の外注企画への意欲は垣間見えるにしても馬鹿に成りきれず吉川も如何にも生硬だった。結果、見ててこっ恥ずかし…

スーパーガール

★★ 1984年9月29日(土) 観光会館地下劇場 健全な鑑賞動機で見るなら楽しい映画かも知れぬが、お色気期待の下に見たら欲求不満も甚だしい。パロるしかない題材を実際洒落のめしてる部分があるにせよ匙加減が生半可。飯事と戯作は髪一重ということだろう。一線…

スター80

★★ 1984年9月23日(日) ニューOS劇場 完全に干涸らびた題材を干涸らびた手法で撮るという敗残の趣さえ漂うフォシー末期の作。思えば『オール・ザット・ジャズ』が運の尽きだった。アレン位の才覚があったればと思うニクヴィスト起用も今更の趣で侘びしい。…

ストリート・オブ・ファイヤー

★★★★★ 1984年11月18日(日) 友楽スカラ座 浚われた姫奪回劇という古典モチーフを復古するに衒いのないアホ直情が全篇を支配。ロックンロール寓話の字幕に誘われ最高潮のロック歌謡ショーが幕開き、ワイプ多用の冒頭30分に持っていかれる。ヒル演出も馬脚を…

スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち

★★★★ 2021年1月23日(土) 大阪ステーションシティシネマ7 スタントシーンの撮影風景とかがそんなに残ってるわけではないので、映画の構成は、インタビューや現在の日常中心なる。 そこが物足りないとも言えるのだが、見てるうちに彼女たちの真摯な言動や物…

Swallow スワロウ

★★★★★ 2021年1月5日(火) 梅田ブルク7シアター4 何度か見ていた予告篇から受ける予断は、異物食がエスカレートしてリンチやクローネンバーグ的に不条理に振れていく展開であった。腹の中で釘や押しピンが人体を侵蝕しメタモルフォーゼが始まる、みたいな…

スカイライン 征服

★★★ 2011年6月25日(土) 梅田ブルク7シアター7 サバケた割切りに多少は好感を持ったが、この程度のいかがわしさでは全く足りない。『宇宙戦争』な背景に『マトリックス』敵キャラ群舞の廉価さへの懸念は終盤の空軍とのバトルCGの凡庸さでピークアウト。…

SUPER8 スーパーエイト

★★★★ 2011年7月9日(土) 梅田ブルク7シアター4 ネタが割れりゃ今更題材だが、艶ある画面に充満する青春の高揚がテクニカルな設定と同期し神懸りなアングルと編集のダイナミズムに至る駅シークェンス。その前段の高揚が地平を越えず枠内に安住するスピルバ…

スタンド・バイ・ミー

★★★★ 2011年8月27日(土) TOHOシネマズ梅田10 少年期の終末の刹那な高揚への切ないノスタルジーは鉄板題材だが若干今更。日常に違和感無く死が介在し、臨界ギリギリの暴力も茶飯事であった時代認識こそが非凡。そのキング的意匠を消さず強せずなライ…

スリーデイズ

★★★ 2011年10月8日(土) 大阪ステーションシティシネマ6 ご都合主義とまでは言わずとも場当たり的だし、主人公の疑心や善悪への葛藤の詰めが甘く釈然としない。アクション監督としてのハギスは若干ベタとも思うが、父と息子や夫と妻の間の熾火のような心の…

スター・ウォーズ ジェダイの復讐

★★★★ 1983年9月4日(土) 阪急プラザ 前置きゼロでハン・ソロ奪還が始まる砂漠惑星のシークェンスは正に息をもつかせない。惜しげなく投入されるキャラと魅惑的な舞台設定に心もめくるめく。レイアもジャバの掌中で艶めかしい。だが終盤のディズニーテイストに…