男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【す】

スター・ウォーズ

★★★ 1978年8月15日(火) OS劇場 画期的なのはモーション・コントロールの戦闘機が醸すスピード感と巨視感のみであり、お姫様奪回作戦の陳腐な作劇は子供心にもチープに思えた。『アメ・グラ』を撮った作家が生涯をこれのみで終えるのか。それも又生き方だ…

すくってごらん

★★★★ 2021年3月14日(日) TOHOシネマズ梅田4 和製ミュージカルの本当の傑作がいつの日か現れてほしい。常々ずーっとそう思っているわけだが、これは、ダンスナンバーの欠如はあるにせよかなりの線までいっていると思う。 まず、鈴木大輔の楽曲がキャッ…

砂の惑星

★★★ 1985年3月30日(土) 大阪松竹座 複雑多岐で超絶長大な原作は『LOR』並の構想力で企画されるべきだった。ハルコネン男爵の造形を見ても奇形に偏愛するリンチのセレクトは魅力的だが全体を統べる者がいなかったということだろう。ロマンティシズムが決定…

すっかり…その気で!

★ 1982年1月5日(火) 伊丹グリーン劇場 泥棒されたから泥棒し返すという発想が他者に向けられるというアナーキズムを斟酌しないままにダルダルの屁にもならない展開でやられるのでムカつくしウンザリする。世界の北野としては忘却の彼方に封印したいであろう…

スターマン 愛・宇宙はるかに

★★★ 1985年7月29日(月) 戎橋劇場 余りに変哲もない物語が淡々と進むだけなので面白みに欠けるし、何より主役の2人に情感が乏しく、そのへんのおっさんおばはん然としていて切なさがこみあげてこない。でも、退屈しないのはカーペンターの職人芸なのであろう…

ストーカー

★★ 1984年1月5日(木) SABホール 設定で大ハッタリをカマしタルコフスキー本人も解ってるのか疑わしい形而上的言説で見る者を高踏的に蹂躙しようとする。そう言ういかがわしい姿勢は支持したいが、如何せん「ゾーン」の造形がちんけで根っこから転けてる。…

すばらしき世界

★★★★ 2021年2月13日(土) 大阪ステーションシティシネマ4 ヤクザがカタギになろうとする。同じようなモチーフの映画が同時期に2本並んだのは、やっぱそういう時代になったってことなんだろう。まあ、シノギが叶わず已むなくっていう「ヤクザと家族」と違…

すかんぴんウォーク

★★ 1984年2月15日(水) 伊丹ローズ劇場 丸山脚本は馬鹿馬鹿しさと世知辛さを交えたアイドル売出し映画として文句無しだった筈だが、大森演出が初の外注企画への意欲は垣間見えるにしても馬鹿に成りきれず吉川も如何にも生硬だった。結果、見ててこっ恥ずかし…

スーパーガール

★★ 1984年9月29日(土) 観光会館地下劇場 健全な鑑賞動機で見るなら楽しい映画かも知れぬが、お色気期待の下に見たら欲求不満も甚だしい。パロるしかない題材を実際洒落のめしてる部分があるにせよ匙加減が生半可。飯事と戯作は髪一重ということだろう。一線…

スター80

★★ 1984年9月23日(日) ニューOS劇場 完全に干涸らびた題材を干涸らびた手法で撮るという敗残の趣さえ漂うフォシー末期の作。思えば『オール・ザット・ジャズ』が運の尽きだった。アレン位の才覚があったればと思うニクヴィスト起用も今更の趣で侘びしい。…

ストリート・オブ・ファイヤー

★★★★★ 1984年11月18日(日) 友楽スカラ座 浚われた姫奪回劇という古典モチーフを復古するに衒いのないアホ直情が全篇を支配。ロックンロール寓話の字幕に誘われ最高潮のロック歌謡ショーが幕開き、ワイプ多用の冒頭30分に持っていかれる。ヒル演出も馬脚を…

スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち

★★★★ 2021年1月23日(土) 大阪ステーションシティシネマ7 スタントシーンの撮影風景とかがそんなに残ってるわけではないので、映画の構成は、インタビューや現在の日常中心なる。 そこが物足りないとも言えるのだが、見てるうちに彼女たちの真摯な言動や物…

Swallow スワロウ

★★★★★ 2021年1月5日(火) 梅田ブルク7シアター4 何度か見ていた予告篇から受ける予断は、異物食がエスカレートしてリンチやクローネンバーグ的に不条理に振れていく展開であった。腹の中で釘や押しピンが人体を侵蝕しメタモルフォーゼが始まる、みたいな…

スカイライン 征服

★★★ 2011年6月25日(土) 梅田ブルク7シアター7 サバケた割切りに多少は好感を持ったが、この程度のいかがわしさでは全く足りない。『宇宙戦争』な背景に『マトリックス』敵キャラ群舞の廉価さへの懸念は終盤の空軍とのバトルCGの凡庸さでピークアウト。…

SUPER8 スーパーエイト

★★★★ 2011年7月9日(土) 梅田ブルク7シアター4 ネタが割れりゃ今更題材だが、艶ある画面に充満する青春の高揚がテクニカルな設定と同期し神懸りなアングルと編集のダイナミズムに至る駅シークェンス。その前段の高揚が地平を越えず枠内に安住するスピルバ…

スタンド・バイ・ミー

★★★★ 2011年8月27日(土) TOHOシネマズ梅田10 少年期の終末の刹那な高揚への切ないノスタルジーは鉄板題材だが若干今更。日常に違和感無く死が介在し、臨界ギリギリの暴力も茶飯事であった時代認識こそが非凡。そのキング的意匠を消さず強せずなライ…

スリーデイズ

★★★ 2011年10月8日(土) 大阪ステーションシティシネマ6 ご都合主義とまでは言わずとも場当たり的だし、主人公の疑心や善悪への葛藤の詰めが甘く釈然としない。アクション監督としてのハギスは若干ベタとも思うが、父と息子や夫と妻の間の熾火のような心の…

スター・ウォーズ ジェダイの復讐

★★★★ 1983年9月4日(土) 阪急プラザ 前置きゼロでハン・ソロ奪還が始まる砂漠惑星のシークェンスは正に息をもつかせない。惜しげなく投入されるキャラと魅惑的な舞台設定に心もめくるめく。レイアもジャバの掌中で艶めかしい。だが終盤のディズニーテイストに…

スター・トレック2 カーンの逆襲

★★ 1983年10月23日(日) 新世界国際 明らかに胡散臭い世界であっても、己が世界に引き寄せようとしたワイズ版とは違い、喜々として埋没していってる。当然、この世界の良さは俺には理解不能だし、理解したいとも思わない。(cinemascape)

ステキな金縛り

★★★★ 2012年1月14日(土) 大阪ステーションシティシネマ2 三谷の又かの50年代志向は相変わらずウンザリするし、外さぬ事を約束された配役も安寧に退屈だが、全く飽きもしないのは素直な中に若干の翳りを醸す深津絵里ちゃんが完璧に魅力的だから。そこだ…

ストレイ・ドッグ

★★★★ 2020年10月24日(土) 大阪ステーションシティシネマ11 ズタボロになって、人生の終焉を覚悟した主人公が思いの丈を遂げる。 男の主人公であれば、この設定は珍しくないのだが、ニコール・キッドマンが演ったところがミソで、そのあまりのズタボロさ…

スパイの妻 劇場版

★★★ 2020年10月20日(火) MOVIXあまがさき7 「スパイの妻」とタイトルにうたっている。 その通り、これは妻である彼女の心理の変転劇なのだろうが、そこに納得性があるか、言い換えるなら観客を納得させ得るかが肝のはず。 で、やっぱダメやんと思っ…

すいばれ一家 男になりたい

★★★ 2012年1月21日(土) 日劇会館 元祖チャラ男とでも言うべき山城のモテモテぶりも今一納得いかぬ鈍重で冴えぬことが味とは言え、女親分宮園と並んで物語りも締まりない。文太と遠藤が担う任侠マターで一安心の体たらくなら生パンまで持ち出された小百合に…

素晴らしき哉、人生!

★★★★ 2012年7月1日(月) TOHOシネマズ梅田10 死ぬしかないドツボ逆境も物の見方ひとつで神に感涙する至福に変わるのだと言う自殺防止教訓はどうこう言っても素晴らしく、パラレルに怒涛な終盤は先駆的で強靭だが、だからこそ、主人公の忸怩たる人生怨…

ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語

★★★★★ 2020年6月28日(日) 梅田ブルク7シアター4 「若草物語」ですが、映画も見たことなけりゃ本だって読んだことありません。関心ありませんでした。 主演のシアーシャ・ローナンもいわゆる男好きするタイプではなく、他ならぬ俺もあんまり関心はありま…

スノーホワイト

★★★ 2013年1月8日(火) トビタシネマ 何ひとつ期待もせず観てきっちり範疇に収まった感があるが、スコット的中世戦闘やバートン的な森の変容のドッチラケを経て突如降臨したモロな『もののけ』のそこまでやるかのサバケぶりはアホすぎ可愛い。夢無き時代の…

スマグラー お前の未来を運べ

★★★★ 2013年1月17日(木) トビタ東映 退くしかない発端設定だし、再生譚としてもこうも受動的展開では納得性無く、低温な妻夫木にもイラつく。だが、一見鬱陶しい思い入れ過多な個々の趣向には侮れない箇所が散見され棄て切れない。特に安藤・テイと高嶋の…

スキャンダル

★★★ 2020年2月23日(日) MOVIXあまがあき5 【ネタバレです】 3美人勢揃いの女の闘い物語かと思ったら、ちゃうかった。 ロートルのキッドマンが火をつけて、現役バリバリのセロンがなびいて、そこまでは仕方ない展開なのだが、若手のロビーがセロンに…

スター・トレック

★★ 1981年2月10日(火) 伊丹グリーン劇場 オチもそれなりな60年代SFの匂い濃厚な題材だが、監督ワイズを筆頭に参加者の思惑がバラバラな感じでチームをテーマとした題材なのに虚ろである。大予算を投入したという特撮も明らかに金の使い道を誤った感濃…

スリー・キングス

★★★★★ 2013年6月8日(土) トビタシネマ チョイ悪野郎どもが欲を捨て立つ胡散臭さを認めつつ、しかし、妻を子を殺されたイラク男たちの想いは置き去りに能天気ガイは生き延びる。クールを越えブラックに至るアイロニー。朝鮮を中東に置き換えた『M・A・S…