男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【み】

未完の対局

★★ 1983年1月23日(日) 伊丹グリーン劇場 三国と孫演じる世代の話は2人の役者の重厚さも相まりまあまあ見せる。しかし紺野と沈の若い世代の話になると役者陣の薄さもあり内容的にもふやけて映画は細っていく。実力者揃いのスタッフだが合作の弊害を純彌では…

ミッション・クレオパトラ

★★ 2011年7月9日(土) トビタシネマ モニカは何処?サギやー!アホンダラ~と今更言う気もおきぬデブ親爺とヒゲ親爺のしょうもないコント。無理難題をクリアするに魔法でチョイで済むならドラマは不要。お座成りな攻防と大団円には欠伸しか出ない。(cinemas…

みゆき

★★★★ 1983年9月23日(金) 伊丹グリーン劇場 可愛い女の子と仕方なく同居し煮え切らない甲斐性なしでも何故か女の子にモテモテという露骨すぎる夢物語をお仕着せ企画であろうが何とかしようとしたとき希に映画は歪な輝きを獲得する。映画史的(?)に相米のデ…

ミクロの決死圏

★★★ 2011年10月22日(土) TOHOシネマズ梅田10 ハリウッドメソッドの残滓はあるが、にしても驚きの即物感である。情緒や説明は廃して切り込む快感こそが先鞭であった。そして、省略の妙が最高に活かされるラスト5分の畳み掛け。美術的な鮮度落ちはや…

ミッション:8ミニッツ

★★★★ 2011年11月6日(日) MOVIXあまがさき4 さして巧くもない反復のギミックが中段で放棄され、物語が別側面を見せ始めたときに、ダンカン・ジョーンズの前作同様の遺棄されしものへの慈しみが浮上する。残留思念の永遠とパラレルな現世に届く一抹の…

ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル

★★★ 2011年12月25日(日) MOVIXあまがさき7 アクション連鎖とコンゲーム的丁々発止が同期するドバイシークェンスを頂点に映画は停滞色が強まる。レアの退場も痛かった。以降、映画はエロスとバイオレンスが廃され挙句お子様映画化し、スペクターもど…

ミッドナイト・クロス

★★★ 1982年4月3日(土) OS劇場 デ・パルマに深淵なるものを求めちゃあいないが、そもそも劇画的なスプリットスクリーンやダブルフォーカスの使いまくりは余りに表層的すぎて幼稚だ。カメラのグルグル回転は思い入れが上滑りしまくっている。(cinemascape)

水のないプール

★★★★★ 1982年4月7日(水) 梅田東映ホール 何かの切欠で人はアンチモラルな非日常へ躊躇無く簡単に越境してしまう。冷たい汗とクロロホルムの夏の倦怠。撮りようでは救い無き話を、まったりした独特のユーモア感覚で巧くカバーリング。虚無だが真摯な内田のキ…

ミッドウェイ

★★★ 2020年9月13日(日) MOVIXあまがさき10 エメリッヒとマイケル・ベイってどっちがどっちだったかわかんなくなるのだが、「パールハーバー」がマイケル・ベイですか、未見ですが。何れにしても、両方ともドッカンボッカン大好きの深く考えるタイプ…

mid90s ミッドナインティーズ

★★★★ 2020年9月12日(土) シネリーブル梅田4 行き場のない少年が、スケボー仲間と出会い経験を積んでいくという幼年期の自我の芽生えもんなのだが、この少年が本当にいい。 俺くらいの歳になると、世俗の色気から遠ざかり枯淡の境地に達しつつあるので、街…

11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち

★★★ 2012年6月16日(土) テアトル梅田2 稀代の道化か清心な殉教者かと問われたら、若松のスタンスは前者に近い筈だが、そうならば徹底的に笑いのめしてやるのが霊魂に報いる道であろう。遠慮は不要だった。東大や市ヶ谷での井浦新のリアルにダメな口跡が出…

ミッドナイト・イン・パリ

★★★ 2012年6月14日(木) 大阪ステーションシティシネマ9 導入は『マンハッタン』の焼き直しだが、にしても巣晴らしいパリ賛歌で、続く2組のカップルの寸景も微妙な軋轢描写が相変わらず絶品。が、時空を超えてからの描写は殆どしょもない楽屋落ちの羅列で…

南十字星

★★ 1982年5月30日(日) 伊丹ローズ劇場 根本的に見せ場に欠ける。総花的=ダイジェストになると言う日本映画の悪癖を相変わらず踏襲してゲンナリする。そもそも、性善説に立ちすぎているので、人間ってこんなに単純なものなのかという疑問がついて回る。(cine…

皆殺しの天使

★★★★★ 1982年7月21日(水) 三越劇場 「皆殺す天使」に魅入られた「ブルジョワ」へのブニュエルの愛憎が初期の尖鋭な前衛と後期の豊穣な諧謔の過渡期に絶妙の均衡で融合された最高到達点。形而上のアイデアは数多の具象な設定を伴い初めて真の輝きを獲得する。…

密告・者

★★★★ 2012年8月11日(土) トビタシネマ イヌの妹への又ボスの情婦への想いと、刑事のイヌへの思いと元妻への想い。暴力まみれの殺伐な泥沼の中で4つの想いの真摯で衒いがないことに打たれる。中でもイヌと情婦の成り行きに導かれた道行は行きつくとこまで…

三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実

★★★★ 2020年5月30日(土) 大阪ステーションシティシネマ10 若松孝二が、三島由紀夫の最後の数年間を描いた「11・25自決の日」って映画でも、この東大での全共闘との公開討論は少しだけ出てくる。だが、井浦新扮する三島のヘナヘナアジテーションだけ…

乱れ雲

★★★ 1982年11月4日(木) 新世界東宝敷島 交通事故や補償といったリアルに同時代的な材料がひっかかる。もどかしいまでの切なさがシビアな現実に浸食されていく。何も古典的な浮世離れを信奉するわけでもないが、終止符を決定する材料も深淵とは言えない。(cin…

ミロクローゼ

★★★ 2012年12月11日(火) テアトル梅田1 正直、ほとんどスベってる感じ(特に熊谷ベッソン篇は痛々しい)なのだが、ゴリ押しな釣瓶打ちで退く間なく持ってかれる。見果てぬ「愛」への渇望がテーマらしいが、どうでもいいとしか思えぬのがいじらしくキュー…

ミッドサマー

★★★★ 2020年2月29日(土) TOHOシネマズ梅田3 前作「ヘレディタリー」を見逃しているのでアリ・アスター初見。なんでも、ポン・ジュノが選んだ注目監督20人に入ってるそうな。 【以下ネタバレです】 終わってみると、なんやねんこれしょーもなーって…

蜜蜂と遠雷

★★★★★ 2019年10月17日(木) 大阪ステーションシティシネマ11 原作未読だが、物語を語るに妥協しないし、骨子がブレない頑強さを感じた。 言わばこれは、3人の天才たちの数日間の物語なのであるが、彼らは社会から孤絶することに何の疑問も持たないし、そ…

宮本から君へ

★★★★ 2019年9月27日(金) 梅田ブルク7シアター2 原作漫画は未読だし、TVドラマも未見なので、この映画のテイストが原作と違うのかは判断できません。 が、劇場で予告篇を何度か見て見たいなとは思っていた。 そこから受ける印象は、ハイテンション野郎…

密告の砦

★★ 1980年4月12日(土) SABホール 象徴的表現がシンプルに過ぎ説明的修辞が皆無なので予備知識が無いとお手上げとなる。圧政への怒りをこめたレジスタンスの方向性は拡散し隠隠滅滅たる内部分裂に終始。これは退いた視座と言えようとも余りに救われない。(…

★★★ 1980年9月13日(土) SABホール 対比され得べく書き込まれた粗暴や狡猾と無垢や慈愛が極北的に配置されたのは解るが、クインとマシーナが余りに線上から逸脱し無さ過ぎでキチキチでしんどい。ベースハートが逸脱のキーマンだったがその力量が無かった。…

岬の兄妹

★★★ 2019年3月10日(日) テアトル梅田1 絶賛に近い評価を得ている。 ポン・ジュノと山下敦弘の助監督を経てデビューという分厚い経歴の片山慎三の処女作。 期待は最高潮であったが…。 シビアな現実の直視にせよ、ブラックな笑いにせよ甘いと感じました。 …

蜜の味

★★★★ 1980年4月20日(日) 大阪科学技術センター大ホール 彼女には境遇を外部と比較する余裕もない。マイノリティな世界での安息も許されない。ただ直面する現実には向き合い逃げない。子供達のささやかな花火を見て束の間のささやかな感動を胸に生きていくだ…

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士

★★★ 2014年7月14日(月) トビタシネマ 歴史の暗部に居座る老人たちが何をしでかし隠そうとしてるのかが今いち見えないまま、物語は又も変態医者のリスベット虐待話に収斂していくので釈然としない。エピソードは豊富で個々に見ればけっこうイケてるので、長…

ミスター・ガラス

★★★★ 2019年1月19日(土) TOHOシネマズ梅田6 【ネタバレありです】 「アンブレイカブル」の続篇だってことは知っていたが、「スプリット」も連関してるってのは何分未見であるので知る由もない。 まあ、それでも面白かった。 筋としては、いまさら言っ…

見えない恐怖

★★★★ 2018年12月22日(土) プラネットスタジオプラスワン 冒頭、タイトルバックのエルマー・バーンステインのパンチが効いた音楽にやられる。 のだが、まあ、変質者の殺人鬼に盲目の女性が追い回される。 ってんで、「暗くなるまで待って」を否が応にも想起…

ミレニアム2 炎と戯れる女

★★★ 2014年7月4日(金) トビタシネマ リスベットが主戦に躍り出たので脇から事件をウォッチするのでなはくなりキャラのカリスマが消失したし、前半を牽引する少女買春は具体的に描かれることなくインパクト乏しい。しかし、淡々として出張らない演出は手堅…

民衆の敵

★★★ 2018年10月6日(土) プラネットスタジオプラスワン 開巻すぐ、写真つきで登場人物がクレジットされるのだが、ちょっと珍しい。 しかし、それでもどうやろか、これはジャンルのオリジナルではあるんだろうが矢張り単線構造の物足りなさは否めないように…