男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想

チャレンジャーズ

★★★ 2024年6月10日(月) 大阪ステーションシティシネマ12 ゼンデイヤ見たくて観たのだがどうにも不発な感じです。彼女は制作までして入れ込んでたのに気の毒。 ハイスクールのトッププレイヤーなのだが、どうにもドタ走りの様が、ゼンデイヤ運動音痴なん…

ウンベルトD

★★★★★ 2016年5月5日(木) プラネットスタジオプラス1 矜持だけは残存するが最早生き抜く術を失した老人に対するデ・シーカのサディスティック視線は冷めた世間の衣を借り十重二十重に炸裂する。それでも愛犬依存な能天気ぶりがブラック。しかし少女の心折…

八つ墓村

★★ 1977年10月30日(日) ダイニチ伊丹 70年代に於ける現在形の日常から戦国時代の因襲引きずる閉ざされた村の非日常へと、そのコントラストを際立たせる為のショーケン起用であり又スプラッターな殺戮描写だったのだろうが…巧くない。洞窟探しばかりして気…

宗方姉妹

★★★★ 2024年6月7日(金) 大阪ステーションシティシネマ8 主役の傍にいる2人の陰陽の凄まじい2項対立。その手のタイプキャストからは幾許か外れてる高峰秀子の躁と山村聡の鬱の規格外の在り様の狭間でノーブルな田中と上原が従来型の小津モデルを慎ましく…

レヴェナント 蘇りし者

★★★★★ 2016年5月7日(土) 大阪ステーションシティシネマ10 復讐を描いてるのだが、それは終盤にしか機能しない。彼が臨死からほうほうの体で生還するのは根源的な生存本能に依り、人間はそうやって種を維持してきたのだという節理を描く。過酷な自然は牙…

未来よ こんにちは

★★★★★ 2017年4月17日(月) シネリーブル梅田1 イザベル・ユペール。 もう、60代の半ばであるから、立派なおばあちゃんである。(この映画でjは50代後半の設定だが) ゴダールやシャブロルに寵愛された80年代から知っているが、若干不思議ちゃんが入…

かくしごと

★★★★★ 2024年6月10日(月) 大阪ステーションシティシネマ5 関根光才の前作「生きてるだけで、愛」はメンヘラの女性を主人公としていた。そして、今作の主題は介護と虐待。つくづくしんどいテーマを選んでくる人やなーと思う。そのへん三宅唱と通じるものが…

パッセンジャー

★★★★★ 2017年4月8日(土) 大阪ステーションシティシネマ8 自身のストーカーと結婚した女性の話(実話)を以前TVでやっててたまたま見た。 そんな話と言ってしまえば身も蓋もないのだが、そんな話です。 そう言うと眉をひそめる向きもあろうが、俺は思うん…

仁義なき戦い

★★★★ 1978年11月23日(木) トーエイ伊丹 1991年7月21日(日) 新世界東映 キャラ立ちした梅宮と松方の挿話2部構成を縦走する文太の立ち位置が退き過ぎず出過ぎずで、ド太い骨子になってないのが弱いと見えて実は微妙に味があるという深淵なキャラ付け。深作も…

絞死刑

★★★★★ 1979年9月2日(日) SABホール 制度や差別への言及を仮初とは言わぬが、大島が徹底して拘るのは「反権力」の一点。それは観客への強烈なアジテートとなり俺達を揺さぶる。技巧の冴えも突出し閉塞空間からロケへの空間転移は鮮やかの極み。ロジカルな…

ヘイル,シーザー!

★★★★ 2016年5月16日(月) TOHOシネマズ梅田6 ブローリンは平凡な市井人だしクルーニーは取り柄ない凡優でメインのストーリーは見所も無い。一方でテイタム・スカヨハ・エーレンライクの挿話は冴えまくる。歴史的に赤狩りが否定された現在。コミュニズ…

午後8時の訪問者

★★★★ 2017年4月8日(土) テアトル梅田1 ダルデンヌ兄弟の映画は、恥ずかしながら前作「サンドラの週末」が初見であった。 で、今作であるが、えっ又?と思った。 「サンドラ」でコティヤールが解雇撤回への賛同者を求めて1人彷徨する。 「8時」ではエネ…

刑事マディガン

★★★ 2016年5月7日(土) プラネットスタジオプラス1 現場と女房の家庭と現場と愛人のアパートと現場といったのんべんだらりなマディガンの往還に切迫感がないので途中で何の事件だったかも忘れてしまうという、ある意味で仕事に追われる市井人のリアリズム…

関心領域

★★★★ 2024年6月5日(水) テアトル梅田4 大体予想したような映画で、だからどうしたとでも言いたくなるのですが、何点かは唸らされたところもあった。 大虐殺が行われてる横で、私ら関係ないもーんとばかりにノホホーンと暮らしている。けしからーんです…

奇傑パンチョ

★★★ 2024年6月9日(日) プラネットプラスワン 子供の頃にテレビ放映で「戦うパンチョビラ」という映画を見て、どんな映画かほとんど忘れてしまったのだが唯一覚えているシーンがある。チャールズ・ブロンソンが捕虜を3人ずつ縦に並べて後ろから頭をズドン…

ゴースト・イン・ザ・シェル

★★★ 2017年4月9日(日) MOVIXあまがさき7 「攻殻機動隊」を20年前一応見ているのだが、まあ当時もなんかようわからん …というのが正直なところであった。 で、今回だが。 わかりやすーい! ってことは、時代が追いついたのか、はたまた俺が? とい…

青い珊瑚礁

★★★ 1980年12月21日(日) 伊丹ローズ劇場 何のヒネリもない物語を奇を衒わない平板な演出で押し切っている。毒もそっけもないにせよ絵葉書みたいな南海の風光に魅せられて飽きない。割り切ったアルメンドロスの仕事ぶりも好ましく海中撮影、わけても蛸が蟹を…

バティモン5 望まれざる者

★★★★ 2024年6月5日(水) テアトル梅田1 市長の急死で閣内合議(と言ってもメンバー同志の立ち話)で小児科医の男が臨時市長に祭り上げられる。いやー俺なんてと言ってたが、それなりに街をこうしたいという理想は持っていて、だんだんその気になっていく…

太陽

★★★ 2016年5月7日(土) シネリーブル梅田4 四国=北朝鮮と読めば在日の今を暗喩したようにも見られ同化もあり共存もありという今更展開で、又SFの設定とすれば尚更に陳腐。だが、閉塞した地方共同体の煮えきらぬリアリズムが一方で死臭のようなドス黒い…

ベンジー

★ 1976年12月28日(火) 伊丹グリーン劇場 動物を擬人化して描く胡散臭さに目を瞑っても余りにベンジーが良い子ちゃんを演じてるのが明らさまで飼い馴らされることに迎合的なのが不愉快。何よりこんなしょもない映画がヒットすることで調教師のデブ爺がどえら…

マグダレーナ・ヴィラガ

★★★ 2024年6月5日(水) テアトル梅田2 制作・脚本・監督・撮影を全部ニナ・メンケスがやって主演をニナの妹ティンカ・メンケスがやる。主な出演者は数人。もうほとんどプライベートフィルムに近い代物で処女作ならではのゴツゴツした即物感は好悪別れる…

アシュラ

★★★★★ 2017年4月8日(土) シネマート心斎橋2 日韓合作の西島秀俊主演の「ゲノム・ハザード」ってのを観てて、その監督がキム・ソンス。 だから、少しなめてかかってたんやけど、この映画の監督キム・ソンスは別人みたいっす。 まあ、主演チョ・ウソンが西…

テラフォーマーズ

★★★ 2016年5月15日(日) MOVIXあまがさき4 『ゼブラーマン』の域には達せぬが『ヤッターマン』程度にはオモロイ。が、そもそも ゴキブリがどう進化すりゃあんなマッチョな二足歩行になるねん…という疑念が終始 チラつき鑑賞の妨げに。多くのレア昆虫…

碁盤斬り

★★★★ 2024年5月29日(水) TOHOシネマズ梅田7 たまたま日経新聞で連載してた趙治勲名誉名人の「私の履歴書」を読んでたので、全く縁もゆかりもなかった囲碁というものに少しだけ興味を持てて、映画も表層的でなく碁盤の上の展開を重要なファクターとし…

ソイレント・グリーン

★★★ 2024年5月28日(火) シネマート心斎橋1 1973年の制作で物語の設定は2022年となっている。正に今であって、強烈な格差社会と深刻な食糧難は現在日本ではこれほどではないものの遠からずそうなりそうな気もする。 まあ、そういうディストピアの…

鉄道員

★★★★ 1980年7月12日(土) 毎日文化ホール 人の営為なんて苦難続きなのだが、問題を若干は解消し大半は折り合いつけ生きていく。そして、ささやかな未来への展望に安堵するのだ。少年の真摯や姉の憂いや兄の反抗や母の慈愛が錯綜し軋轢が生じるが親爺はギター…

ムーンライト

★★★★ 2017年4月6日(木) TOHOシネマズ梅田2 正直、これで終わりかいな…ってのが終映後の感想です。 以前、「ブロークバック・マウンテン」評で読んだものに、これが男と女の話だったら、この内容でこれだけの評価を得られるだろうか。 ってのがあって、深く…

悪は存在しない

★★★★★ 2024年5月23日(木) シネヌーヴォ 序盤で、地元の自然を熟知し何でも屋を生業とする巧役の大美賀均が薪を割る。1カットで何本も割りミスらないのは相当練習したんやろな思ったのだが、後半で開発業者の社員、高橋役の小坂竜士が巧の薪割りを見て自分…

ラスト・ショー

★★★★ 1976年5月16日(日) SABホール 1991年10月31日(木) テアトル梅田2 黄昏の田舎町でゆっくりと死んでいく人々。ベトナムは遠く少年達は少年らしく今を受容するだけ。アカデミーのジョンソンとリーチマンも良いが若干の生気を発するエレン・バーステイ…

海よりもまだ深く

★★★★ 2016年5月24日(火) 梅田ブルグ7シアター3 母息子とか嫁姑といった家族間の感情の機微や軋轢を細緻リアリズムを折に触れ挿入し描くという点に於いて最早名人芸の域に達している。ただ名人芸すぎて観る側のハードルも上がっちまうのだ。本当の痛さや…