男の痰壺

映画の感想中心です

2026-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ザ・バニシング 消失

★★★★ 2019年4月12日(金) シネマート心斎橋2 生前のキューブリックが、「これまでに見たなかで最も恐ろしい映画」と言ったとか。 ずいぶん前に、監督のシュルイツァー自身がアメリカでセルフリメイクした「失踪」も見たのだが、ほとんど記憶にないので、た…

武器人間

★★ 2014年4月12日(土) 新世界国際劇場 武器人間の見てくれからしてキッチュ路線まっしぐらなのだから、大腸ビローンや脳味噌カパッとかはまだ良しとするが、マッド博士の俗悪ぶりが可愛げなく悪ふざけも大概にさらせと思うしかない脳味噌按分匙加減にゲン…

昭和枯れすすき

★★★★ 1981年10月10日(土) 今津文化 2時間ドラマと大差ないストーリーと配役なのだが新藤・野村ラインは熟達のコクを映画に付与する。分けても秋吉久美子のノンシャランを高橋の硬質と同一画面上で均衡させたのは演出の為せる技。他の出演者も総じてベストワ…

麻雀放浪記2020

★★★ 2019年4月5日(金) 梅田ブルグ7シアター6 売れっ子監督が来た仕事なんでも受けてやるうちに陥る隘路。 今回の白石和彌に、俺は少し前の三池崇史や園子温を重ねてしまった。 明らかに調子に乗りすぎやろう。 斎藤工の念願の企画らしいが、彼はこの出来…

そこのみにて光輝く

★★★★★ 2014年4月26日(土) テアトル梅田1 人は救い難い状況の人たちに接することはあっても寄り添い続けることはできない。綾野のトラウマは方便としの機能しか為さぬがそれでもいいのだ。一方で姉弟の映画として一切の直載な会話を廃し尚切ないまでの想い…

サンセット

★★ 2019年3月30日(土) シネリーブル梅田1 体調も悪かったが、始まって10分もせずに意識が遠のく。 意識が戻ると主人公が彷徨っている。 集中せねばと気を引き締めてまもなく意識が遠のく。 意識が戻ると主人公が彷徨っている。 とまあ、彷徨い続ける主…

バート・レイトン Bart Layton

生年:1975// kenironkun.hatenablog.com

クライム101

★★★ 2026年2月16日(月) 大阪ステーションシティシネマ9 マイケル・マンを引き合いに出してる惹句があったが、全然緩いし温いと思う。大体ハスミンが褒めたからってマイケル・マンを過大評価する気もないし。 職業的に強盗稼業に身を窶し、少なくとも一定…

飢餓海峡

★★★★★ 1981年12月16日(水) 梅田東映ホール 巨視的な空間と時間の連鎖の中で唯1日の出来事の追憶が全てを統御してしまうというロマンティシズムが根底にある。2人の瞬間的に調和した心根は異なるベクトルで延伸しクロスして消滅するが、その儚さはご詠歌と…

キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー

★★★ 2014年4月20日(日) MOVIXあまがさき7 やっぱこのCAいうキャラはピンではきっついなあ思う。クソ真面目すぎてスカヨハ招聘の設定に何のトキメキも無い。レッドフォードも無駄使い。この70年代の闇を内包した男には役がチャチかった。ジャクソ…

W・S・ヴァン・ダイク二世 W.S. Van Dyke II

生年:1889/03/26 没年: 1943/02/05 kenironkun.hatenablog.com

桑港

★★★★ 2026年2月22日(日) プラネットプラス1 ✳︎桑港はサンフランシスコと読みます。 子どもの頃「大地震」という映画が公開されたとき、淀川長治がラジオでこの映画のことを話してたのをうっすら覚えていて、あー地震の場面があるんやな、と言うかそれが売…

ある過去の行方

★★★★★ 2014年4月26日(土) シネリーブル梅田3 観る者をすかし続ける作劇の又か感は正直ある。が、こういう世知辛い人間関係の軋轢を描いてこうまで達観したアイロニーに至るのは洞察力の賜物で、正直やっぱひれ伏すしかない。適宜なカメラの長焦点使い。ジ…

新・明日に向って撃て!

★★ 1980年1月15日(火) ビック映劇 ブッチがナイスガイだってのを前作ではニューマンが説明なくとも十二分に体現できていたのに対し、本作では前面に出しすぎて何か嫌らしい。非情さが無く温いし、リリシズムは安い。そっくりショーとしてはベレンジャーは表…

昭和100年記念 極私的ベスト映画 2026年(番外)

1.嵐が丘 kenironkun.hatenablog.com 2.炎上 kenironkun.hatenablog.com 3.HELP 復讐島 kenironkun.hatenablog.com 4.箱の中の羊 kenironkun.hatenablog.com 5.禍禍女 kenironkun.hatenablog.com 6.ミステリー・アリーナ kenironkun.hatenab…

日本の熱い日々 謀殺・下山事件

★★★★ 1981年10月8日(木) 伊丹ローズ劇場 所詮は痒いところに届かないものを仲代得意の目力演技でバカ熱く語る虚しさは拭い難いし、証人が次々消されていくのは『日本列島』と同工異曲だ。ただ、随所に忘れ難いイメージが頻出する。米軍ヘリから突き落とされ…

記者たち 衝撃と畏怖の真実

★★★ 2019年3月30日(土) 大阪ステーションンシティシネマ5 誰を、あるいは何を撃とうとした映画かわからない。 もしくは、撃つべき相手を当たり障りないとこで済ましてる感じがする。 イラク戦争の開戦理由の大量破壊兵器が存在しなかったことが、明らかに…

ブゴニア

★★★★ 2026年2月16日(月) TOHOシネマズ梅田4 嘘から出た実と言うか、与太話の与太がリアルを侵食すると言うか。そういう本作の帰結にさほどの驚きはなかった。80年代に大友克洋の短篇で同様のアイデアを読んだからか、ミステリーゾーンやウルトラQ…

幸福

★★★★★ 1981年10月16日(金) 伊丹ローズ劇場 淡々とした日常の中の幼い我が子達との或いは職場の先輩後輩同僚との一見醒めた関係の下の熱量を描いて秀逸。『犬神』以降の崑第2ブーム作品中のピーク。銀残しの淡彩はくぐもった都会の日常の些細な美ををアング…

ゲノムハザード ある天才科学者の5日間

★★★ 2014年4月12日(土) 新世界国際劇場 新味の無い記憶障害とアイデンティティ喪失のミステリーだが、韓国人監督による日本ロケの巧まざる異郷感が寄る辺無き主人公を取り巻く違和感と絶妙にリンクする。真木、中村の日本側2女優の儚い美しさに対しヒョジ…

悲しみは女だけに

★★★★ 2019年3月30日(土) シネヌーヴォ よくもまあ、こんだけ救いのない物語を構築したもんだ。 戦後まもない広島、尾道が舞台だが、小津や大林の映画とは別世界。 しかし、この時代はみんな、こんな感じだったのかもしれません。 夢も希望もないっちゅうか…

バンブルビー

★★★ 2019年3月26日(火) TOHOシネマズ梅田2 「トランスフォーマー」を今更見たいという気持ちはビタ一ないのだ。 が、「KUBO」の監督で「スウィート17モンスター」の主演女優ってのに食指が動いた。 だが、マイケル・ベイのアホ呪縛は強烈であっ…

1941

★★★★ 1980年7月28日(月) 伊丹グリーン劇場 本土襲撃の予兆に怯えるマスヒステリーが個々の挿話や人物群の連関の末大崩壊に至る構築になってないのでカタルシスがない。にしても分断された章内ではどえらい熱量を発散。ロス市内を戦車や戦闘機が縦走し観覧車…

リンカーン 秘密の書

★★★ 2014年5月11日(日) トビタシネマ 銃弾を曲げることはできそうに思えたとしても、暴走する馬群の背中を飛び跳ねながら格闘するのは無いやろう思うし土台面白くも無い。そもそもに吸血鬼ハンターと大統領も兼業するわけでなく職能アンビバレンツな設定も…

神社 悪魔のささやき

★★★ 2026年2月16日(月) Tジョイ梅田7 出演者の大半が韓国人の韓国映画だけど、舞台は神戸で監督は熊切和嘉。日本を舞台とした外国映画に惹かれてしまう俺は性懲りもなく見に行ったが、ホラーとしての新味の無さにがっかりした。 廃屋を使ったアート展示…

パラダイス:神

★★★★★ 2014年3月22日(土) シネヌーヴォ ザイドゥルの哄笑混じりのサディズムがキリスト経由で主人公の遮眼帯を装着したマゾヒズムと黄金率とも言えるバランスで均衡している。仕事へ布教へと赴く駅の定点ショットの埋没の連鎖が嵐の不穏へと一変する鮮やか…

家族のレシピ

★★★ 2019年3月16日(土) 大阪ステーションシティシネマ10 主人公の父親が急逝してシンガポールに行こうとするその心理が見始めた当初、いかにも説明不足で入り込めない。そのへん、監督のエリック・クーの語り下手なのか、編集で切られたのかは知る由もな…

昭和100年記念 極私的ベスト映画 2025年(昭和100年・平成37年・令和7年)

1.遠い山なみの光kenironkun.hatenablog.com 2.センチメンタル・バリュー kenironkun.hatenablog.com 3.エディントンへようこそ kenironkun.hatenablog.com 4.レンタル・ファミリー kenironkun.hatenablog.com 5.マーティ・シュプリーム 世界をつ…

クローズ EXPLODE

★★★★ 2014年4月27日(日) MOVIXあまがさき2 ワイルドサイドな昭和ロックで開巻した物語は豊田十八番のパンキッシュスローへと引き継がれ以後一切澱まない。ワルメン的底浅ではなく地べたからの上昇志向とニヒリズムの噛み合わせの妙。ダサくかっこ悪…

キャプテン・マーベル

★★★ 2019年3月17日(日) MOVIXあまがさき7 なんかどうでもいいような話であった。 何かにつけて言い訳がましいのである。 如何にして彼女はスーパーヒーローになったのか。 …ってな話を未整理なままにぶつけてくるので、はあ?って感じ。 はなっから…