男の痰壺

映画の感想中心です

映画1948

揺れる大地

★★★★ 2017年2月13日(月) シネリーブル梅田3 ネオリアリズモの1篇と言われているのだが、煎じつめれば家族・一族の話である。 そのあたり。やっぱヴィスコンティやねと思うのだ。 この流れは「若者のすべて」を経由して「山猫」で結実するわけだ。 共産党…

赤い河

★★★★ 2023年9月25日(月) プラネットプラスワン 映画のなかでの設定10,000頭はともかく1,000や2,000はいそうな牛の大群を歩かせ渡河させ暴走させる撮影の労力たるやとんでもないものだったろうと思わせる。まあ、それだけでも見る価値はあ…

ジョニー・ベリンダ

★★★★ 2023年2月18日(土) プラネットプラスワン ジョニーが名前でベリンダが苗字かと思っていたら、映画を見てると主人公の女性の名前がベリンダみたいで、そんならジョニーは何かと思えばベリンダの産んだ子の名前だった。「名前・名前」のタイトルおかし…

ロープ

★★★ 1985年11月15日(土) 戎橋劇場 手法は思いつきでしかなく物語とは何ひとつ必然な連関を持たない。10分目のカット繋ぎの黒身が来るたびに「ホーッ」とか「ナ~ル」とか思ってしまうのはどうか。唯、こういう時代に変質者を主役に据えて平然と映画を撮っ…

都会の叫び

★★★★ 2019年10月20日(日) プラネットスタジオプラス1 警官殺しで自分も重傷を負ったリチャード・コンテを病院にヴィクター・マチュアの警官が訪れるシーンから始まるのだが、もうひとつの老婆強盗殺人事件の嫌疑を彼にかけていて、というけっこう複雑なプ…

醉いどれ天使

★★★ 1981年9月13日(日) 新世界東宝敷島 三船も山本も格好つけ過ぎで本物のヤクザには見えない。大体、自滅しゆく男は放置すればいいのであってヒューマニズムの医者は余分だし多分に形骸的。闇市セットも造形美には遠く、ましてや独表現主義的幻想シーンのチ…