男の痰壺

映画の感想中心です

映画2025

ハウス・オブ・ダイナマイト

★★★ 2025年10月20日(月) イオンシネマシアタス心斎橋2 【ネタバレです】 北朝鮮(?)から核弾頭を搭載したICBMが米国本土へ向けて発射されて、それがシカゴに着弾するまでの30分に満たない時間を、前戦司令室の海軍大佐(レベッカ・ファーガソン)…

8番出口

★★★★★ 2025年10月16日(木) 大阪ステーションシティシネマ12 予告篇の凡庸感やゲームの映画化との予断から見るのを見送ってたけど、見て良かった。日本映画のレベルも上がってるんだな、と今更に思った。 不条理な閉塞空間に閉じ込められて脱出できない。…

アフター・ザ・クエイク

★★★ 2025年10月6日(火) テアトル梅田4 村上春樹の阪神大震災をモチーフとした短編集の映画化というのは何となく知っていたが、それをNHKがドラマ化したものの再編集版だとは知らなかった。正直、わざわざ4回分繋げて劇場公開するほどのもんとも思えな…

ラスト・ブレス

★★★★ 2025年10月7日(火) Tジョイ梅田4 【ネタバレです】 人間が無酸素状態で生存できる限界は3〜4分だそうで、生存できても脳障害の可能性が避けられない。んだそうで、であるから、30分も無酸素で生還した、ってんなアホななのであるが、実話なのだ…

ワン・バトル・アフター・アナザー

★★★★ 2025年10月6日(月) 大阪ステーションシティシネマ11 若気の至りってやつでチョイ「運動」やってたんやけど、歳食ってもうしんどい。けど、当局からは追われるのでまともな暮らしはできない。とまあ、本邦今年公開の『「桐島です」』の合せ鏡みたい…

ブラックバッグ

★★★★ 2025年9月27日(土) 大阪ステーションシティシネマ6 よくある夫婦スパイもんであるし、そんなだから互いのプロとしての矜持と疑心暗鬼が鬩ぎ合うのもパターンである。だが、一見冷徹マシーンのようなマイケル・ファスベンダーとケイト・ブランシェッ…

宝島

★★★ 2025年9月23日(火) MOVIXあまがさき3 やたら批評家受けいいんですが「国宝」に「歌舞伎」おばちゃんバイアスが働いたたように「宝島」にも「沖縄」左派バイアスがかかったんでしょ、としか思えなかった。いや、尤もらしいヒネたこと言ってみまし…

遠い山なみの光

★★★★★ 2025年9月20日(土) TOHOシネマズ梅田5 途中までは、すずとふみの戦後まもない混乱下で女性の生きる指針を示す示されるという関係性に於いて、映画「ジュリア」に於けるリリアン・ヘルマンとジュリアのそれを準えてるのかと思って見ていたが、想…

ザ・ザ・コルダのフェニキア計画

★★★★ 2025年9月20日(土) 大阪ステーションシティシネマ7 ウェス・アンダーソン近作の中では話が拡散せずに1つの目的に向かって単線的に突き進んでいく点で強度があり、少なくとも前半1時間くらいは快打の予感があった。 コルダ邸からトム・ハンクスとか…

Dear Stranger ディア・ストレンジャー

★★★ 2025年9月12日(金) 大村ステーションシティシネマ5 真利子哲也の作品の特質である、語らずもがなの理不尽と言われのない暴力性が希釈された。これを退行と見るか新生面と見るかは悩ましい。 主人公は、日本で都市崩壊型の大地震に遭遇し身寄りを無く…

ふつうの子ども

★★★★ 2025年9月9日(火) テアトル梅田4 小学生のクラスを描くのに、ドキュメンタルに実際にあるクラスの少年少女を撮る場合と、全員を子役で揃えてクラスを誂える場合があるんだろうが、大方は後者であろう。だって、そっちの方が楽じゃん。 でも、何だか…

海辺へ行く道

★★★★ 2025年9月6日(土) テアトル梅田4 「ウルトラミラクルラブストーリー」では刮目させられた横浜聡子であったが、長い停滞と回り道を経てやっとこさ本線上に回帰してきたとの希望を感じさせる作品だと思う。 撮影に三宅唱の直近の2作を手がけた月永雄…

近畿地方のある場所について

★★★★ 2025年8月30日(土) MOVIXあまがさき3 近畿にずーっと住んでる者からすれば、どうしたって近畿を世界の中心とした思考が出来上がってるわけでありまして、なんやねんオカルトの起源でもありげな人外魔鏡の辺境みたいな扱いしやがって、と思うん…

劇場版 「鬼滅の刃」 無限城編 第一章 猗窩座再来

★★★ 2025年8月26日(火) MOVIXあまがさき5 「夢幻列車編」が公開されたとき「鬼滅の刃」とは何ぞやの門外漢で全く関心ナッシングであったが、その後折りに触れてのTV放映を見る気もなく見てるうちに、仕事でテンパったとき「全集中!」とか、こいつ…

ジュラシック・ワールド 復活の大地

★★★ 2025年8月8月23日(土) 大阪ステーションシティシネマ3 「パーク」3部作から「ワールド」3部作を経て「新ワールド(?)」第1章なわけだが、ならいっそ「ワールド」でなく「ランド」とか「センター」とか「キングダム」とか「ズー」とか「パラダイ…

DROP ドロップ

★★★★ 2025年7月14日(月) 大阪ステーションシティシネマ5 全体の尺の凡そ2/3がホテルの展望ラウンジの高級レストランという限定舞台。と言えばあんまり予算もかからなさそうだが、マイケル・ベイが制作に参与してることからも想像がつくゴージャス&品…

「桐島です」

★★★★ 2025年7月9日(水) なんばパークスシネマ11 「あさま山荘事件」が俺が小5、「三菱重工爆破事件」が中1の時だからうっすら覚えてるだけで学生運動とは無縁世代です。大学1年の時、クラブの夏合宿の討議で、秋の学祭で学生会館を占拠してオールナイ…

2025年7月5日午前4時18分

★★★ 2025年7月9日(水) なんばパークスシネマ3 2025年7月5日を過ぎてから見たので、証文の出し遅れ感もあったが、津波パニック映画でなくホラーだった。サギやー。それでも、低予算のこの手のジャンルムービーが意欲のある作家のやりたい放題登竜門だとの…

F1 エフワン

★★★ 2025年7月7日(月) Tジョイ梅田3 最後に一花咲かせる老年初期オヤジと、伸し上がってくる若者への世代交代、と「トップガン マーヴェリック」で成功したコンセプトが繰り返される。そういう年配者を狙ったマーケット戦略は否定しないけど、一方で映画…

罪人たち

★★★ 2025年6月29日(日) Tジョイ梅田4 物凄く期待して相当に無理し見に行ったけど、やっぱ限られた上映も宜なるかなの作品であった。 巷間言われてる通り「フロム・ダスク ティル・ドーン」にインスパイアされたのは間違いないと思われるが、狂気VS狂気…

ドールハウス

★★★★ 2025年6月22日(日) MOVIXあまがさき1 矢口史靖のホラーって、どうせまともなホラーちゃうやろ思って見たら、ド直球の真っ当なホラーだった。人形とは元来、不気味なものであり、子どもの頃、夜部屋とかに置いてあると気持ち悪くて目を背けてい…

JUNK WORLD

★★★★ 2025年6月16日(月) Tジョイ梅田3 ゴニョゴニョ字幕版と日本語吹替版が上映されていて、何のこっちゃろ思って暫し黙考、あーそういや前作はゴニョゴニョな造語で全篇貫かれてたわな、そっちがオリジナルやわってことでゴニョゴニョ版を見たんやけど…

国宝

★★★ 2025年6月16日(月) 大阪ステーションシティシネマ3 人生山あり谷あってそれでも又山あるんやでーって話です。1960年代から始まり70年代、80年代と物語は変遷していくのだが、主人公の吉沢が凋落する件(先述の人生の谷です)では、70〜80…

フロントライン

★★★ 2025年6月16日(月) 大阪ステーションシティシネマ4 プロジェクトXみたいなもんだろうと、全然見る気なかったんですが、監督が関根光才だと知って、パーソナルな人間探求みたいなことやってた男がソーシャルな群像劇をどう捌くのか興味があり、見る気…

見える子ちゃん

★★★ 2025年6月12日(木) 大阪ステーションシティシネマ11 「学校の怪談」に準えてる評を読んで関心を持ち、監督が中村義洋なのを知って見ようと思った。しかし、「残穢 住んではいけない部屋」で調子を落とした前歴が偶々との杞憂を吹き飛ばすジャンル不…

ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング

★★★ 2025年6月2日(月) MOVIXあまがさき6 公表されたわけではないが、自他ともに納得のシリーズ大団円と思われる。何十年も全力疾走なんてしたことない俺からすりゃー60過ぎて必死こいて走るトムに畏敬の念は持つのだけど正直もーえーやんゆっくり…

サンダーボルツ*

★★★★ 2025年5月26日(月) 大阪ステーションシティシネマ10 マーベルだのアベンジャーズだのはウンザリしてる俺なんですが、時間的に合うのが他にこれと言ってなく、又最近のマーベルではマシとの評も見てたこともあり見た。そして、確かにマシだと思った…

花まんま

★★★ 2025年5月21日(水) Tジョイ梅田5 亮平の結婚式の挨拶長すぎるし、聞いてて居た堪れなくなりました。 って言うのも数年前に、俺も長男の結婚式で新郎の父として挨拶する機会があり、映画と同じように事前に書いていた文案を途中でやめてアドリブに切…

パリピ孔明 THE MOVIE

★★ 2025年5月12日(月) MOVIXあまがさき7 テレビドラマがあったらしいが、そんなん見てないし原作も知りません。そんなこともあり、全然見たくもなかったんですが、まあ、食わず嫌いはあかんと、もしやの可能性に賭けて見た。そして、もしやのカケラ…

ミッキー17

★★★★★ 2025年4月3日(木) Tジョイ梅田8 何度も生き返るみたいな設定が食傷で、予告篇を見ても全然見たいと思わなかったが、いや待てよ、どうこう言ってもポン・ジュノやないかいと思い直し見たのだが、見て良かった。傑作だと思う。 言わば人体実験の検体…