★★★★ 2025年8月30日(土) MOVIXあまがさき3

近畿にずーっと住んでる者からすれば、どうしたって近畿を世界の中心とした思考が出来上がってるわけでありまして、なんやねんオカルトの起源でもありげな人外魔鏡の辺境みたいな扱いしやがって、と思うんですけど、関東なんかに生まれ育ってそこから出たことないような連中からすりゃあ、近畿地方なんてそんなもんなんでしょね。つくづく哀しい奴らよのーって思うところであります。
とまあ、どうでもえーよなこと書いてますけど、でも、やっぱなんで近畿やねん、と又しつこく拘ってしまいます。
ルポ雑誌の編集長が、ある事件?事象?かなんか知らんけど調べてるうちに行方不明になる。若い社員がその記事の後任担当になってフリーの女性ライターを助っ人に呼んで編集長が集めた資料映像を調べていく。古くはビデオからUSBメモリ内の私的、放送用、ユーチューブなんかの剣呑画像祭りが映画の前半1/3を占めるわけです。こういうのが得意な白石晃士が舌なめずりしそうな構成であるし、その資料映像は其々よくできている。まあ、この映画の評価はこの前半1/3で決まったようなもんで、後の2/3は今一かも知れない。
大体、どういう話やったのかようわからん。主人公たちが何を追っかけてるのか、色んな怪異がとっ散らかって、整理・解読を試みる間もなく流されていく。で、後半では突如あらぬ方向へグラインドして、ラストではアッチョンプリケとなってしまった。
ムカつき一歩手前の行き場ないモヤモヤであったが、エンドクレで突如流れだした椎名林檎に気を取られてモヤモヤ拡散していきました。