男の痰壺

映画の感想中心です

パンク侍、斬られて候

★★★★ 2018年7月2日(月) 梅田ブルク7シアター3
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町田康の小説は読んでないか、多分読んでてても1作くらいだ。
(「きれぎれ」を読んだかもしれない)
今回、映画を見て(特に前半だが)、俺は、中島らもの世界に近似だなあと思った。
中島らもはほとんど読んでいる)
 
それは、諧謔の中に一種の風刺を挟み込む手際が鮮やかで、落語や舞台劇の素養がみられる点に於いてです。
綾野とトヨエツの丁々発止の件は、若者言葉の畳みかけの手際と、そのジェネレーションギャップへの棘を潜めた風刺に於いてほとんど眩暈がおきそうなほどのグラインドを産んでいる。
トヨエツ久々の快打といって良く、助演男優賞ものであろう。
(抗する綾野は流石に役者不足感が否めない)
一方で、これまた若者像の1典型を染谷が演じるのだが、これも流石である。
こういうハイテンション芝居は下手が演ると痛々しくなるのがオチだが完璧に素を封じている。
 
はっきり言って、前半に関しては傑作といって良い。
不眠と体調不良をぶっとばす快打だと思った。
 
中盤以降をどう転がすかに「邪教集団」と「念動力」と「猿」をぶち込んでくる。
決して悪かろうはずもないネタだが、ぐちゃぐちゃ展開を地平の彼方まで持って行ききれない。
ドラッグマニアのトリップ幻視みたいな世界はクドカンは「真夜中の弥次さん喜田さん」でもやってた。
が、ピースフルで俺の性に合いません。
今度はバッドトリップでいってほしいもんです。
 
ファンなので、北川景子ちゃんの映画はずっと見てますが、この映画の彼女は今までで一番可愛いと思う。