映画1976
★★ 2014年6月26日(水) トビタ東映 鯛焼きちょろまかして粋がる不良クールスの面々に激しく萎えるし、トレーナーでチャリ漕ぐ優作もけっこうマジメだったりする。で色々あるのだが、最後は日本刀振り回す学校理事長安部徹ってまんま「残侠伝」世界に逆行。…
★★★ 1980年7月9日(水) 毎日ホール 未だ妹イメージの抜けない秋吉久美子の「年上のお姉さん」的役回りがどうにも浮ついてしっくり来ないし、何と言ってもバリバリの過激派戦士の生硬なロジックを内包してる風には見えずチョイ恥ずかしい。淡彩のような世界も…
★★★ 1980年7月9日(水) 毎日ホール 友情優先な男気があるよな選択をしたのに、結果的に裏目に出ればその目に乗ろうとする筋の通らなさ。その現実認識は良しとしても、ざまあない青春が、あたらアイドル郷が主演となり無理くり格好付けさせた感がどうにもしっ…
★★★ 1980年11月26日(水) 毎日文化ホール エモーションは日常に埋没しヒロイズムはもとより存在しない。それでも事件は起こるし、刑事たちは黙々と捜査をすすめる。低温なのにニヒリズム無縁の世界からは謳われるべき情念は滾れ落ちる。この無為性は悪くもな…
★★★ 1980年10月14日(火) 関西学院大学学生会館大ホール レイプを契機に最初はイヤよでもやがて淫乱街道まっしぐらな八代に哀感はなく、かといって爽快でもない。寧ろ胡桃とかナイフとか勿体ぶって象徴性を暗示させてしまうとこが内向的に淫靡。長谷部の資質…
★★★ 1980年10月3日(金) 毎日文化ホール デ・パルマタッチと言うのは、どうでもいいような部分でも偏執的なまでに情緒過多になるから、そこに面白味があり見てられるのであって、こういう真っ当に切ない物語で、輪をかけて情緒を垂れ流されまくると正直見てて…
★★★ 1977年12月18日(日) 伊丹グリーン劇場 猫背でボソボソ話し亀を飼い組織末端の仕事で日々を凌ぎ冴えない彼女で慎ましやかな充足を得る。リアリズムな前半はアメリカンドリームの実現へ転調するのだが、それには後半の背景の厚みが不足。世界は数分間のテ…
★★★ 1980年10月1日(水) 毎日ホール 変態は嫌いではないが、視姦者と被姦者の間の屈折した共犯意識が妄想世界で充足してる間は良くとも、現実殺人に至らざるを得ない乱歩の枷が寧ろ邪魔。宮下の貴婦人も柄じゃない。だが、全てを無に帰す大震災が低予算ながら…
★★★ 1980年10月24日(金) 毎日文化ホール いい題材にいいキャスティングだったが狂騒も狂気も笑いも全てが煮え切らない。コスビー・ウェルチは立ち位置もあってまあ適役だがカイテルのタチが映えないのが決定的なようだ。題材がマジ半ばの重さをもつだけに演…
★★★★ 1980年10月24日(金) 毎日文化ホー 緩いヒッチテイストだが列車内旅情と車外の疾走感の緩急に牽引され気になる間もない。再三の脱落と追っかけも活劇ベクトルの強度を倍化させる。ブルックス組の2人は毒を緩和され60年代のワイルダーやエドワーズを彷…
★★ 1980年12月23日(火) 新世界座 クンフー映画に於ける格闘としての拳法の対極としての舞踏味を打ち出した新味は斬新であったし、ジャッキーベーシックキャラ確立の試金石なのだから仕方ないとは言え『ヤング・マスター』以前の一連の作は面白いがとにかく安…
★★ 1979年4月29日(日) ダイニチ伊丹 あくまで悪者はドイツで象牙の密猟してても米英サイドなら良しとされるらしい。黒塗りの黒人扮装を含めて地雷コード踏みまくりだがそういう時代だった。C調なムーアと飄然としたマービンのコンビがそれなりに苛烈で過酷…
★★★★ 1979年4月22日(日) 大毎地下劇場 『Z』をクタールの映画だと言うのと等質に、これはサンティスの映画だと言ってもいい。それ位の撮影の濃度がある。元最高裁長官宅での軍警察の介入目撃は、蛙の穴を掘ってたらデカい蛇が出たとも言うべきエキサイティ…
★★★ 1979年4月22日(日) 大毎地下劇場 反転されたホームズとモリアーティの関係にフロイトを絡ませるという設定のアイデアありきで、それ以上でも以下でもない。一線級のスタッフの仕事は卒がない出来とは思うが、エモーションが物語を推進することは遂ぞ無い…
★★★ 1978年3月17日(金) アサヒシネマ 重心を2つ持たせて成功した例もある(『知床慕情』)ので一概に言えないが、宇野重吉が立ちすぎて太地喜和子のキャラが霞む。そして、霞むには惜しすぎるキャラなもんだから重吉翁が鬱陶しくさえ思えてくる。 (cinemasc…
★★★ 2025年1月12日(日) シネヌーヴォ 瀬川昌治再評価のきっかけとなった作品だそうだ。確かに冒頭からの万葉歌を出演者各人に朗じさせながら場面を転換していくあたり好テンポだし、全篇賑々しく突っ走る出来で緩むところはない。 しかし、本四連絡架橋の…
★★ 1979年11月24日(土) 伊丹ローズ劇場 定型演技を繰り広げる安藤、宍戸では既成枠を打ち破るパワーに欠け、物語からは在り来たりの因果話しか感じ取れない。演劇的アナーキズムをスクリーンに焼き付けるには逆説的に周到な映画戦略が要件なのだ。終盤のドブ…
★★★ 1977年12月18日(日) 伊丹グリーン劇場 ユダヤ虐待が規定の事実としても、船客たちの故国を棄て異郷の地へ向かわねば ならない背景をもう少し描いて欲しかった。希望が砕かれさすらい人となる悲哀が断片的 な心理的パニックに終始するのでは描写が浅いと…
★★★★ 1977年3月21日(日) 梅田グランド劇場 キングが日常の細部を伸延させ抽出した些細な翳りをデ・パルマも緻密な技巧の連続で表現する。これでもかの加虐性とマルチスクリーンのどハッタリ。そういう露骨なパフォーマンスの確信ぶりは潔い。ただ、ラストは…
★★ 1977年1月5日(水) OS劇場 島でのシーンは素晴らしく、特に森の中よりコングが初めて姿を現す場面は圧倒的な巨大感の表現に成功していた。しかし、そもそも、このウェットな物語が好きではないのだろう。それとテーマパークの張りぼてみたいなのが著しく…
★★★ 1977年7月31日(日) 伊丹グリーン劇場 設定だけの形骸であり、愛や暴力のようなものが描かれているが空虚。ポマードで固めた髪に付髭の背広ガキと化粧して付睫のドレスガキの学芸会。こういうのを楽しむセンスが俺には無い。そんな中で唯一違和感が無かっ…
★★★★★ 1977年3月18日(金) 阪急文化 1978年6月21日(日) ビック映劇 1980年10月29日(水) 関西学院大学学生会館大ホール 1983年2月25日(金) 伊丹ローズ劇場 深夜の妄想を彩る増感光量の粗粒子で映されるポン引き・少女娼婦・タクシー仲間・買春宿の親爺ら住人た…
★★★★ 1977年3月18日(金) 阪急文化 1977年11月13日(日) 伊丹ローズ劇場 多分、大島組田村孟脚本はモラトリアムに生き何も成就できず且つ、親達の溺愛に窒息しかかる子供の衝動的解放を弁証的に問うた筈だが、今村直伝の長谷川演出は、ひたすらな細部の精緻さ…
★★★ 1977年3月23日(水) 阪急会館 ことが始まるまでに延々と続くルーティーンな主要人物紹介が凡庸だが、狙撃犯を一種の厄災として描いたのが新鮮。70年代パニック映画の顔ヘストンに対して配されたカサベテスが絶妙のクールさでいい。断ち切って投げ出した…
★★★ 1977年7月31日(日) 伊丹グリーン劇場 実際にそれなりの球を投げるテータムのクールなリアリズムが全般ゆるい作劇を辛うじて随所で引き締めるのだが、それがなけりゃどうということもない児童映画だ。ルーティーンどっぷりの役柄を新味なく演じるマッソー…
★★★★ 1977年4月6日(水) 伊丹ローズ劇場 昭和初期の設定を70年代に強引に移植したら兄妹の確執は一層の生々しさを獲得した。草刈が秋吉に牛乳を吹きかけるシテュエーションが白眉。ラストの秋吉久美子は正に独壇場で女優賞も無碍なるかなである。 (cinemasc…
★★★ 1977年9月11日(日) SABホール そもそも事件そのものが講談的に面白い訳でもない。2枚看板の共闘と老骨の助演陣の滋味とウィリスの光の色と量に対するセンス。これらが後押しして若造記者のスクープ自慢に何がしかの奥床しい切れと深みを付与した。連…
★★★ 1976年12月7日(日) 伊丹グリーン劇場 60年代末にペキンパーにより一旦葬り去られたジャンルをペンとブルックスが復権を試み敗退した翌年に徒花の如く製作されたイーストウッド初期監督作中の最良作。十分な片隅感を横溢させながら引かれ者の小唄的ヘタ…
★★★★ 1977年8月12日(金) 毎日ホール 幼気な少女なのに大の大人をも凌駕する強固な自我。余りに増村的なこのキャラは、このときの原田美枝子の圧倒的な肉体の存在感と目力をもって初めて担保された。快感神経をさえ刺激する直線構造。ワンポイントの梶がまた…
★★★★ 1977年9月23日(金) 大毎地下劇場 トリュフォーのこういう熟れた散文的語りは有りそで無いところが新たな話法への探求を窺わせシビれる。メインに置かれた少年の憧れや、落ち着く結末は正直ありきたりだが、サイドストーリーのエピソードにシニカル人で…