男の痰壺

映画の感想中心です

青春の殺人者

★★★★ 1977年3月18日(金) 阪急文化

       1977年11月13日(日) 伊丹ローズ劇場

多分、大島組田村孟脚本はモラトリアムに生き何も成就できず且つ、親達の溺愛に窒息しかかる子供の衝動的解放を弁証的に問うた筈だが、今村直伝の長谷川演出は、ひたすらな細部の精緻さと息苦しいまでの閉塞感に拘り、ロジックを解体し映画を解放する。(cinemascape)