男の痰壺

映画の感想中心です

世代

★★★ 1982年8月14日(土) SABホール 物語を語るに精一杯であり、後のワイダに見られる西洋的なケレンが無さすぎる。例えばフェリーニの『青春群像』に後の豊穣を見出せないと同質であろうか…。表現手法に於いて全体的に生硬で単純すぎるのだ。(cinemascape)

真田風雲録

★★★ 2020年7月4日(土) 新世界東映 大真面目すぎる情の表出が身上の加藤泰としては、このキッチュなオフビート感は異形といっていいだろう。 で、それが上手くいってるかっていうと、どーもなんだかなーです。 ミッキー・カーチスがギターを持って登場する…

おもひでのしずく(2006年3月17日 (金))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 言語矯正ヤクザ 「兄ちゃん、それくれ」「はい、こちら牛カレー丼でよろしかったでしょうか」「なんやねん」「は…」「なんやねんちゅうとんじゃ」「あ、あの…」「かったって何やねん」「…」「何で過去…

桐島、部活やめるってよ

★★★★ 2012年8月17日(金) MOVIXあまがさき1 部活組と帰宅組と間で揺れ動く者の青春の悶々という超ミニマム命題が、素晴らしくシュアな技術と技法で解題されそうになるが、そういう閉じた空間を破り外世界を窺うにオタクどものゾンビごっこを持ち出し…

愛と喝采の日々

★★★ 1978年8月29日(火) 大毎地下劇場 バリシニコフとブラウンという若い2人のバレエシーンの本物の前にベテラン女優の肝心のドラマが霞んでしまう。凌駕できるような圧倒のドラマトゥルギーが不足してるから。岐路での選択への屈託が女同士のつかみ合い喧…

一度も撃ってません

★★★★ 2020年7月3日(金) 大阪ステーションシティシネマ10 結果、芳雄の遺作を撮っちまった阪本順治が、なら蓮司のもと思ったかどうか知らんけど、老人同窓会と化した出演者の顔触れもゲンナリであるし、阪本の最近のフィルモグラフィもてんでしっくりこな…

おもひでのしずく (2006年3月13日 (月))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 駅の喫煙コーナーにて 月曜の朝の7時。駅の喫煙コーナー。煙草を吸う俺の周りには10人くらいの男女。そこに、ピンクのダウンジャケットに黒のジーンズの若い女性が1人来た。俺の斜め前で彼女も煙…

沈黙の宿命 TRUE JUSTICE PART1

★★★★ 2012年8月11日(土) トビタシネマ 瑣末なエピソードの多くが素晴らしい中位安定を維持して、その絡み合うタペストリーが調和的な刺激を伴いクローズされる。サラ・リンドを筆頭に若手衆の懸命さも良く、それを胡散臭いセガールが絶妙な支配で仕切る様…

どですかでん

★★★★ 1982年7月14日(水) 新世界東宝敷島 黒澤描く夢は陳腐で幼児的なので本作の例えば浮浪者のイメージ等は見ていて恥ずかしいが、圧倒的な巨大映画の構想に挫折した後、反動で自分の色に染まらない役者を動員した枯れ具合と地面にまで色を塗った色彩美術へ…

ボー・ジェスト

★★★ 2020年6月28日(日) プラネットスタジオプラス1 なるほどーそういうことやったんかあ。 へーそうやったの、わからんかったっす。 とまあ、不可解な状況の起きた真相と、不可解な行動の隠された真実ってのが、終盤につるべ打ちされる。 冒頭、アフリカ…

おもひでのしずく (2006年2月20日 (月))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 グレイゾーン 喫煙の有害性をクローズアップすることのみに世論が傾き始めている。課税金を増強しての270円→500円説などが実しやかに流布している。俺は、こういうワンサイドに流されていく世論…

三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船

★★★★ 2012年7月14日(土) 新世界国際劇場 正直この監督でミラが出てきてええかっこするとウンザリなのだが、余り知らない三銃士の面々が面構えも良く、加えて敵ミケルセンもティム・ロスばりに良い。CG過多はともかく、終盤の屋根上での殺陣は久々の見物…

もっとしなやかに もっとしたたかに

★★★★ 1982年8月20日(金) 毎日ホール 無気力・無責任とまでは言わないが本質にそういった資質を色濃く内在させる脚本で、起承転結が無くダラダラだが結構色々起こる平凡男の日常がノンシャランで良い。奥田十八番の受動的で取り柄無きうらぶれ男も良いが藤田…

ドカーンといったれ原始へ戻せ

コンビニのレジ袋が有料化されたけど、この程度のことで海洋汚染の解決に資するもんじゃないことは誰でもわかってるやん。 小さなことからコツコツとと言ったって限度がある。小さすぎです。 やってまっせのポーズのおためごかし政策はコンビニ業界もサービ…

おもひでのしずく (2006年1月23日 (月))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 ホリエモン ねこの目ねこの目ねこの目みっつひとつおおいよおおくなんかないよ遺伝子操作だ ギャオ! 粉雪が舞い散る中を世間を呪いつつ自転車をこぎながら突如思い浮かんだ替え歌を口ずさむ。そして…

アベンジャーズ

★★★★★ 2012年8月17日(金) 梅田ブルク7シアター6 精緻なフィギュアのジオラマ的ミディアムショットの安定と宮崎駿的アクション演出のキメの快感が交錯する中、旧ハリウッド籠中の凸凹コンビの応酬を軸に全うした脚本を久々に感じた。ダウニー主戦だがスカ…

さらば愛しき女よ

★★★ 1982年7月16日(金) 毎日文化ホール チャンドラーを映画化するに戦略として既存の方法を抜け出ていないから相変わらず訳わからない映画になっている。懐古調40年代のムード形成には成功したとも思えるが馬鹿丁寧にやっただけとも言える。それが悪いわけ…

ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語

★★★★★ 2020年6月28日(日) 梅田ブルク7シアター4 「若草物語」ですが、映画も見たことなけりゃ本だって読んだことありません。関心ありませんでした。 主演のシアーシャ・ローナンもいわゆる男好きするタイプではなく、他ならぬ俺もあんまり関心はありま…

おもひでのしずく (2006年1月21日 (土))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 誤発注 まいったなあ…又やっちまったよ。こないだ「ジェイコム」の誤発注やらかして怒られたばかりだってのに、今度は「ライブドア」売りを買いで流しちまった。しかも、又株数間違えてるしどうしよう…

女囚さそり けもの部屋

★★★ 2012年8月25日(土) トビタ東映 冒頭の地下鉄シーンは良い。だが、その後街中を腕ぶら下げて走る梶は、さそりじゃなくて女の子になっちゃってるのだよ。伊藤演出の本気度の低下は著しい。その後も何に抗うのか不明の物語が綿々と続き白ける。李の怪演も…

ビリディアナ

★★★ 1982年7月21日(水) 三越劇場 素晴らしくロジカルに展開していく反カトリックなアンチモラリズム…ではあるが終盤の突発的カタストロフに至る劇的緊張が明確に形成されてるとは言い難い。明晰な撮影と演出ではあるが正直中盤はかったるい。惜しい。(cinema…

科学者の道

★★★★ 2020年6月28日(日) プラネットスタジオプラス1 炭疽病や狂犬病の治療薬を発見したパスツールの伝記映画で、監督のウィリアム・ディターレほ後年、「ゾラの生涯」と「偉人エーリッヒ博士」を撮り伝記3部作を成すのである。と俺が勝手に言ってるだけ…

おもひでのしずく (2005年11月20日 (日))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 Real Simple August 30, 1976 Dear Keniron : Thank you so very much for yournice letter telling me how much youhave enjoyed my work. Response such as yours helps tomake many of t…

夜の大捜査線

★★★★★ 2012年8月25日(土) TOHOシネマズ梅田10 古典的正確さから遠いがジュイソン演出の味は今もってキュート。白眉は荘園主訪問のシークェンス。露骨な作為が周回してど真ん中を射る。背筋の伸びたポワチエと屈託を抱えた猫背のスタイガー。2人の反…

ハイティーン・ブギ

★★★★ 1982年9月10日(金) 伊丹ローズ劇場 シリーズ最高作。4作目ともなれば皆堂に入って来たところに日活職人舛田利雄を持ってきた英断。東宝子飼の温い河崎義祐との格の違い。一瞬たりとも緩まない。脳天気馬鹿マッチも良いが俊ちゃんの翳りをフィーチャア…

男はつらいよ フーテンの寅

★★★★ 2020年6月20日(土) 大阪ステーションシティシネマ5 シリーズ49作のうち46作を映画館で見ていて、これで残り2本。ステーションシティシネマで全作やるそうなのでチャンスである。 思えば、高校生の頃、秋吉久美子の「ワニと鸚鵡とオットセイ」目…

おもひでのしずく (2005年11月1日 (火))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 今日日のガキどもよ死滅せよ 飯喰うまもなく寝る間もないそれって幸せなことじゃないのかねそういう、やるべき仕事を与えてやってるのに君たちにはわからないのだね 気の毒だと思う若年寄のガキどもよ…

王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件

★★★ 2012年9月15日(土) 新世界国際劇場 ツイ・ハーク演出も場数を踏みマキノ張りの力み無き安定領域に達したかとも思えるのだが、怪奇事件に対するにラウ判事の関心ベクトルは中盤ではビンビン嬢への想いへ、終盤では女帝カリーナとの融解へ傾き拡散する。…

ポルターガイスト

★★★★ 1982年7月31日(土) 南街スカラ座 発生した事象を解明し対処法を打立てる明快なコンセプトへの準拠がもたらす快感。TV画面の醒めたイメージと女霊媒師の3転するするキャラ設定等が巧緻な反面、家族愛に依拠する終盤は安易。そのスピルバーグ的叙述に…

ハラスメントハラスメント略してハラハラ

昨日、昼飯を食おうと天六の中華屋へチャリで行って、店前に止めて、さて何食おかとスタンドを立てたとき 「おい」 背後から呼ぶ声に振り返るとT先輩であった。 そう言えば、この店よう来る言ってたわな。 でも、何年間も週1、2回来てるけど会ったことな…