男の痰壺

映画の感想中心です

おもひでのしずく (2010年7月9日 (金))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 性懲りもない2題話 そして黄金時代の終焉 ①新生ゆうパックの遅配問題 お役所仕事でまったりやってきた郵便局の連中と民間大手の日通の社員を準備なく混ぜて機能するわけない。悪いが、この合併に意味…

日本俠客伝 絶縁状

★★★ 2012年3月24日(土) 新世界東映 端境期に設定された風俗のアンビバレンツに興趣を覚えはするが、所詮はシリーズ常道の縮小再生バージョンに過ぎない。見所もないマキノ演出でエッジの効かない渡辺や寛美が醸す敵味方総小物感の中、黒眼鏡の菅原謙二が渋…

ナイトホークス

★★★★ 1982年3月12日(金) シネマ温劇 髭面が更に暑苦しいスタローンと怜悧なハウアーのカットバックな展開が小気味良いまでに決まった前半の出来は注目に値する。脚本の妙を新鋭マムルースの押さえた演出が倍加させる。ただ後半の個の対決への収斂は世界を矮…

女の顔

★★★ 2020年9月21日(月) プラネットスタジオプラス1 ヒッチコックが舌舐めずりして撮りたそうな題材だと思った。後段にあるロープウェイと馬車による2つの大構えな見せ場はテイストもヒッチコック的だ。 スウェーデン時代のイングリッド・バーグマン主演…

おもひでのしずく (2010年3月30日 (火))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 AMETHYST SUNRAY しばたはつみが亡くなった。彼女のファンだったわけではない。ただ、「AMETHYST SUNRAY」という曲が20年以上にわたり俺の脳裏にこびりついているのだ…

ドライヴ

★★★★★ 2012年4月7日(土) 梅田ブルク7シアター4 性急に解を求めるでもなくたゆたうように交わされる視線の濡れた情感。香港ノワール由来の情に流され浸りきる風情が良い。それが、「やる時はやる」の徹底したサディズムに急転するとき物語の帰結は自ずと…

カッコーの巣の上で

★★★ 1982年3月27日(土) ビック映劇 後半は一応盛り上がりを見せるが、軽度にせよ精神病院ってこんな普通の連中ばかりか?という疑問。体制へのプロテストも余りに捻りが無い。しかし、今更の知れた題材を名優たちを誂えて真正面から十二分な押し出しで語り名…

実録・都構想

高知東生 as 橋下徹 小沢仁志 as 松井一郎 竹内涼真 as 吉村洋文 11月1日。大阪都構想は2回目の住民投票において何が正しいかを理解した良識ある市民の投票により大差で実施が決まった。この映画は、それ以降の維新内部の仁義なき軋轢と総括、そして融和と獲…

おもひでのしずく (2010年3月25日 (木))

「安全第一」信仰が招く腐敗 あ~イラつくわ、亀井静香。俺は小泉純一郎はヘドでるくらい嫌いだったけど、郵政って言うか、郵貯や簡保は民営化すべきだと思ってます、やっぱ。アメリカの謀略だどうのこうの言ったってさ、ズルいっしょ…1人だけ国の庇護化でチ…

断絶

★★★ 2012年4月7日(土) 第七藝術劇場 中年男も含めて去勢されたかのような時間軸が連綿と続く。後にジャームッシュあたりが何倍も洗練された形で提示するロードムービーの起源。確かに人生こんなもんだが、だったらラストの物語外からの幕引は蛇足。終盤の…

ミッドナイト・クロス

★★★ 1982年4月3日(土) OS劇場 デ・パルマに深淵なるものを求めちゃあいないが、そもそも劇画的なスプリットスクリーンやダブルフォーカスの使いまくりは余りに表層的すぎて幼稚だ。カメラのグルグル回転は思い入れが上滑りしまくっている。(cinemascape)

ありがとさよなら 私文・男はつらいよ

先日、「旅と女と寅次郎」を見て「男はつらいよ」シリーズ48作劇場鑑賞を完遂いたしました。 初めて「男はつらいよ」を見たのが1978年高校3年の時だったので、かれこれ42年前。当時、寅さんにビタいち興味はなかったが、秋吉久美子のファンだった俺…

おもひでのしずく (2010年3月9日 (火))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 言ってみたい 酒の力を借りて素面じゃあとても言えない一度言ってみたかった台詞を連ねてみたいと思います。 ・「お前ら10人まとめて一生面倒みたる」・「蓮見重彦?ああ、あの飲み屋で口論なってぐ…

禁じられた遊び

★★★ 2012年4月6日(金) TOHOシネマズ梅田10 年月を経て「遊び」の背徳性は濾過され、残ったのは従容とした農家の日常。家族の死さえ瞬く間に埋没する。だが、半端に巧いクレマンは打算との狭間で根源的モチーフに迫れない。「別れ」と「遊び」に因果…

水のないプール

★★★★★ 1982年4月7日(水) 梅田東映ホール 何かの切欠で人はアンチモラルな非日常へ躊躇無く簡単に越境してしまう。冷たい汗とクロロホルムの夏の倦怠。撮りようでは救い無き話を、まったりした独特のユーモア感覚で巧くカバーリング。虚無だが真摯な内田のキ…

男はつらいよ 旅と女と寅次郎

★★★★ 2020年9月19日(土) 大阪ステーションシティシネマ5 まさかアンコ椿で泣けるとは思わなかった。 「男はつらいよ」全48作劇場鑑賞の掉尾だとの思いが、狂おしく俺の涙腺を刺激してやまない。そんな感情が湧き起こるなんて思ってもみなかった。 この…

おもひでのしずく (2010年3月8日 (月))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 沈没への誘い 先週の金曜日に本屋で「2014年日本国破産」(浅井隆著)という本を立ち読みした。日本の財政赤字についてはアホほど本が出てるが、こいつは今までで最もピンとくる内容であった。何…

黄色い星の子供たち

★★★★ 2012年4月21日(土) 新世界国際劇場 若干食傷な題材なのだが、ロケやセット美術にしても役者の演技にしても、描くべき事象に愚直なまでに正対し一切逃げてない。そこに心打たれる。通常避けても構わないヒトラーまでもが当たり前のように描かれボロも…

007/ユア・アイズ・オンリー

★★★ 1982年3月10日(水) 伊丹グリーン劇場 『ムーンレイカー』の反動と言われるほどには生身アクションを突き詰めたとも思えないのだが、情緒の片鱗のようなものは若干窺える。ただ、あくまで若干であって適度なのがシラけるところ。巷間噂されたスピルバーグ…

ミッドウェイ

★★★ 2020年9月13日(日) MOVIXあまがさき10 エメリッヒとマイケル・ベイってどっちがどっちだったかわかんなくなるのだが、「パールハーバー」がマイケル・ベイですか、未見ですが。何れにしても、両方ともドッカンボッカン大好きの深く考えるタイプ…

おもひでのしずく (2010年2月17日 (水))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 Heartbreaker Heartbreaker 作詞 悪悠 作曲 包今日兵 唄 ライオネル今林 いつの日にか かなう夢もあるそんな甘言ぬらりひょん歴史の彼方の沈没船の嘆きを胸に振り返ろうああ……

KOTOKO

★★★ 2012年4月7日(土) テアトル梅田1 分裂症で育児ノイローゼであるということを映画的なカタルシスへ導く術が塚本にあるわけでもなく、歌を歌わせることも思い込みの範疇を出ない。ただ、マゾヒスティックにボコられることで奉仕したいらしい気持ちは健…

タップス

★★ 1982年4月14日(水) SABホール 少年達が守ろうとするものが旧時代の軍事的遺物である点をアイロニカルに掘り下げて問題提起でもしてくれるならまだしも、ブラッドパック街道まっしぐらのモロ商業路線に乗っかった代物として提供されると戸惑う。何より…

mid90s ミッドナインティーズ

★★★★ 2020年9月12日(土) シネリーブル梅田4 行き場のない少年が、スケボー仲間と出会い経験を積んでいくという幼年期の自我の芽生えもんなのだが、この少年が本当にいい。 俺くらいの歳になると、世俗の色気から遠ざかり枯淡の境地に達しつつあるので、街…

おもひでのしずく (2010年2月15日 (月))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 現実のリアルとシンクロする映画の虚構 20代の前半であったから、今から20数年前のことだ。ある週末、大阪はミナミ、道頓堀の居酒屋で学生時代の連れと4人で飲んでいた。10時ごろになり、帰ろ…

マイ・ウェイ 12,000キロの真実

★★★ 2012年4月21日(土) 新世界国際劇場 数奇であることにかまけている。描くべきは2人の心理的葛藤や確執なのに、釣瓶打ちに色々起こりすぎて、その勢いに気をとられてる間に終わってしまう。受けに徹するドンゴンに対してオダギリの遣り放題な七変化責め…

風とライオン

★★★ 1982年3月12日(金) シネマ温劇 ルーズベルトとの対立軸は申し訳程度の扱いで、物語はひたすら女目線と子供目線で男コネリーを描くことに奉仕する。正直つまらん。異文化との邂逅は『アラビアのロレンス』を踏襲、馬の描写はミリアス信奉の黒澤チック。新…

マロナの幻想的な物語り

★★★★ 2020年9月12日(土) 梅田ブルク7シアター3 生まれてから3人の飼い主のもとを転々とするワンちゃんの物語であるのだが、描かれてることは、ワンちゃんは人間に忠実で可愛い、なのに人間は身勝手で利己的な生き物だ。 ってことで、まあ目新しくもなん…

おもひでのしずく (2010年2月8日 (月))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 扇動される世論 小沢一郎も鳩山由紀夫も「政治と金」の問題とやらでとやかく言われてる。自民党とかの野党が言うのは仕方ないとしても、TV・新聞とかのマスコミの一本調子の論調と、それに扇動され…

バトルシップ

★★★ 2012年4月15日(日) MOVIXあまがさき5 序盤で「絶対に勝てるわけないやん」的圧倒的力量差を提示してるのに、結局はガッツと友情で何とかなっちまう相変わらずの竜頭蛇尾。が、今回はアホ映画であることを最初から結構曝け出してるので許せる気が…