男の痰壺

映画の感想中心です

ある戦慄

★★★ 2017年5月6日(土)  プラネットスタジオプラス1
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ことが始まる前にご丁寧に登場人物たちを紹介し、件の車両に順次乗り込む。
そして、ことは起こった…。
実に正しく律儀に正統派パニック映画の筆法だ。
 
確かに戦慄を描いたものであるが、凶事に遭って崩れる人間関係を描いたものでもある。
 
休暇中の若い軍人2人。
ジゴロ男とカモられた女。
教師とその妻。
の3組が、人間関係が崩壊するが、特に教師の溜まった鬱屈の暴発が凄まじい。
 
そんな中、黒人カップルのダメさを露呈した彼に慈愛の眼差しを崩さない彼女が救いだ。
 
登場人物紹介の後に事が起こる律儀に正統派パニック映画な筆法。弱者に向かう悪意と同等に凶事に際して崩れる人間関係の欺瞞が撃たれる。教師の溜った鬱屈の暴発が凄まじいカリカチュア。一方ダメさを露呈した彼に慈愛の眼差しを崩さない黒人の彼女が救い。(cinemascape)