男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【ふは~ふん】

プロデューサーズ

★★★ 2001年5月10日(木) 扇町ミュージアムスクエア 「ナチス」や「ゲイ」といった越境キーワードが炸裂し多くの人物が錯綜する後半は弾け具合も相当だし、わけてもホモ演出家ヒューイットは白眉。だが、前半を負うワイルダーとモステルが、日陰花的マイナー臭…

ブレイブハート

★★★★ 1995年11月11日(土) 徳山国際劇場 お話にならない位に圧倒的な強者に立ち向かう一寸の虫にも五分の魂があるというベタな題材も確信的思いこみで語られると熱くなれる。演出力未知のギブソンがこの大作を撮りたい思いが物語にリンクするから尚更。しかも…

ブレット・トレイン

★★★★ 2022年9月3日(土) MOVIXあまがさき11 基本ギャグ系は大概スベってると思うのだが、それでもやり続けることでスベりも又味わいと思えてくる。 走り続ける列車が舞台だが、CG依存の画は本物の重量感とはやっぱ雲泥の差だし、各地を通過するだ…

ブロンディー 女銀行強盗

★★★ 1994年3月6日(日) 新世界国際劇場 アベレージヒッターマルケイの90年代前半の水準作の中でも緩い方の作品。ストーリーも肝心の金庫破り描写も特筆点無しの中キム・ベイシンガーの魅力だけが興味を牽引する。ただ、そういう映画も悪いもんじゃない。(ci…

ブルーム

★★★★ 1994年4月2日(土) みなみ会館 脱出願望とか自由とかの黴臭い70年代的テーゼは実はどうでもいいし、実際余り切実味も無い。良いのはブリティッシュニューウェイブ版年増女との恋とでも言うべき侘びしくも切ない風情と深度ある濃厚な撮影。趣味です。(c…

PLANET OF THE APES 猿の惑星

★★★ 2002年2月1日(金)~2日(土) 天六ユウラク座 やけにオリジナルが名作に思えてくる奥行きのないお手軽世界。タメが無いからプロットは物語を進行させる為だけのものに堕す。特に人間に加担する猿たちの描写は全く納得性が無い。ティム・ロスの残忍やヘレナ…

フロム・ヘル

★★★ 2002年2月9日(土) 三番街シネマ3 そのセット美術や衣裳や深度あるCGは素晴らしいが19世紀末の暗黒都市ロンドンというコンセプトは最早、手垢がついている。ストーリーにも新味無く主人公の阿片幻視も設定しただけの趣向に終わった。過去の名作の挿…

プレイタイム

★★★★ 1994年8月3日(水) 京都朝日シネマ1 正直相も変わらずの弛緩ギャグは間延びしつつクドいという救いの無さなのだが、無機的な完全潔癖統一世界でのリフレ-ンが神経麻酔の如く機能し心地よい。終盤のレストランでの混乱も破壊のカタルシスに至らない。そ…

ブラックホーク・ダウン

★★★ 2002年4月4日(木) 北野劇場 他国の内戦に介入する是非は兎も角、失敗に終わった作戦へのポリティカルな視座も決定的に欠如し、唯ひたすらに仲間の救出という同志愛だけを高らかに歌い上げたって仕方ないだろう。(cinemascape) kenironkun.hatenablog.com

プライベートレッスン 青い体験

★★★★ 2002年4月28日(日)~29日(月) ホクテンザ2 省略ではなく安易で強引な展開がポルノだから仕方ないかと諦める前半をクリアすると予想外に真摯な脱トラウマ劇としての煌めきのようなものが浮かんで来て最後は感銘を覚えた。しかもポルノとして最高にそそ…

瞳が忘れない ブリンク

★★★ 1994年9月4日(日) 新世界国際劇場 ワンアイデアの中級サスペンスも手堅い職人監督にスピノッティ級の撮影を掛け合わせると上出来のサスペンスになる。ストウは人形みたく趣味でないが幻視するキャラとして表情の硬さが寄与し哀切さを醸し出す。他の地味…

冬薔薇

★★★★★ 2022年6月9日(木) 大阪ステーションシティシネマ10 健太郎ありきの企画だったようだが、オリジナル脚本でこのキャラを彼に当てた阪本のド本気と受けた方の覚悟が窺える。紛う事なきクソ野郎を描いた映画です。 ただ、健太郎は自意識過剰のクソ男と…

プリティ・リーグ

★★★★ 1993年4月4日(日) 新世界国際劇場 時代の間隙を埋める徒花であったにも拘らず誠心誠意がむしゃらに走った彼女たちへの賛歌であり文句無しに気持ちいい。一方で1人の男の再生の物語にもなっているのも又抜かりなくハンクスの場末感が最高。男は女で生き…

プール

★★★ 2003年4月8日(火) 天六ユウラク座 丁寧であざとくない演出は好感を持ったが、どっかでみたような話の縮小学園版みたいなのが喰い足りない。しかし、新星エリカ嬢の顔も体もとことん意地悪そうなのに、どこか寂し気で孤独を漲らせたアンビバレントな風情…

フルムーン・イン・ニューヨーク

★★ 1993年8月8日(日) みなみ会館 女達が知り合うのが株と不動産で成功したキャリアウーマンを媒介としてるので、舞台設定といい語り合う悩みといい何かどうでもいい風に思える。それをトレンディドラマみたく薄っぺらいお洒落ムードで描くのだから益々救われ…

プラスティック・ナイトメア 仮面の情事

★★★ 1992年2月11日(火) パルシネマしんこうえん 題材からすればジョン・ヒューストンのような乾きが欲しいところなのに、大仰なヒッチコックもどきで迫ってしまったのが違うと思う。グレタ・スカッキも美人だがオーラがあるとは言えず屋台骨を支え切れていな…

プロスペローの本

★ 1992年3月20日(金) 三越劇場 大体「テンペスト」を知らないので話が呑み込めず、戸惑うようなギールグッドに背負って立つ魅力も感じず、期待のハイビジョンの他人の不条理夢を見るが如き裸男女の異様な乱舞のセンスには降参するしかなかった。(cinemascape)

フルタイム・キラー

★★★ 2004年2月24日(火) 梅田ブルク7シアター2 反町は悪くないしラウも熱演だが、引退を夢見て安寧を欲するってのが大体に格好悪いしキレまくってるくせに実はってのも言い訳がましい。男と男のぶつかり合いにお為ごかしは不要なのだ。スタティックだが情だ…

冬の旅

★★★★ 1992年7月5日(日) みなみ会館 出生由来やよくあるトラウマ等の帰納法的帰結ではなく、唯ひたすらに事象を演繹的に描くことにより自ずと浮かび上がる少女の強烈な自我と心の底まで冷え込みそうな孤独。一種の絶対映画の域に達している媚びの無さだと思う…

ブルーベルベット

★★★★★ 1992年7月9日(木) テアトル梅田2 平穏な日常こそが異常さを内包するとでも言いたげな倒錯ムードが横溢しておりマクラクレンもロッセリーニもどこかズレ感を発散。そうなると彼岸の住人ホッパーと何も変わらない。その異様な混沌とでも言うべき世界観…

ブルーサンダー

★★ 1992年8月23日(日) パルシネマしんこうえん 地味渋オヤジばかり揃えたB級活劇で華が無いのは嫌いじゃないが熱くなれる要素も見当たらない。となればフェティッシュに高性能ヘリの描写に特化すれば立つ瀬もあろうがコマーシャルな嗅覚だけで伸し上がった…

ブロークバック・マウンテン

★★ 2006年4月21日(金) シネリーブル梅田2 隔絶された2人だけの理想郷が何十年も煌き続けるにしては、恋の形成過程が早急に過ぎるのを始めそこでの心理的駆け引きが薄い。代りに写真のように綺麗なだけの風景描写を積み重ね自己満足している。アン・リー…

ブラザーズ・グリム

★★★ 2006年3月24日(金) トビタシネマ 敢えて「グリム兄弟」と題したのにエッセンスとしてさえ介在ざれぬ「童話」。その時点で遣る気の無さが匂いたち退く。成功作『スリーピー・ホロウ』の記憶冷めやらぬ時期の同工異曲2番煎じゴシックホラー。唯一、高所…

プラグヘッド 悪魔の電脳人間

★★ 1992年9月27日(日) 新世界国際劇場 ロクな見せ場も無いに等しいが多少風変わりであることは確かである。ただプラグヘッドという悪役が、どっかで見たようなスキンヘッド親爺なので、どうにも目新しさが無い。C級でもサイバーもんと言えば見ずにおれない…

フライトプラン

★★★ 2006年6月10日(土) シネマしんげき1 安定感のあるオーソドックスな画面構成には好感を持ったが、心理サスペンスの趣で開始された物語は謎が解き明かされる後半になるにつれ脚本の在りえない穴が露見されドッチラケ感が漂う。『フォーガットン』との類…

プルーフ・オブ・マイ・ライフ

★★★ 2006年6月14日(水) 新世界国際劇場 天才のことは凡人には解らないという一貫したポリシーを貫けば主人公の煮え切らないような解らなさにも芯が通るのだろうが、それでは誰も見たいと思えないものになるジレンマ。父への思いや姉との確執が妥協の産物か…

PROMISE

★★★★ 2006年7月22日(土) シネマしんげき1 導入での幽玄の極致とも言うべき女神の御宣託に規定された物語は、牛の大群で心のスイッチを切り替えれば後は成り行きを堪能しつつ見届けるだけ。そして、3人の男女の生な心の揺らぎに思わぬところから心を射ら…

プルートで朝食を

★★★ 2006年8月19日(土) テアトル梅田2 どうにも華やいだ雰囲気を演出が醸し出そうとしてあざとい感じがする。オカマとして生きて行くからって無理にでも華やいでいないといかんわけじゃなかろうにと思う。しかも意識して軽薄であろうとしてる訳じゃなく天…

ブラック・ダリア

★★★ 2006年10月21日(土) ナビオTOHOプレックス3 あの近写から360度のパンニングを交えて大俯瞰に至る件りに尽きる。刑事たちの三画関係を交えた物語の流れの軸を強引に猟奇事件へと転換させていく手法。それのみがデ・パルマであって後は稚拙なヒ…

フラガール

★★★★ 2006年10月28日(土) シネリーブル梅田2 健康ランドでフラダンサーになったからって…と思うが、それさえ叶わぬ親友のことを思えば涙も出る。状況描写に説得力があり、そこしかないから的唯一の社交場の安食堂の鄙びた場末感が良い。ただ終盤が安易に…