男の痰壺

映画の感想中心です

2023-02-17から1日間の記事一覧

フレンチ・カンカン

★★★★ 1999年9月4日(土) シネマアルゴ梅田 女たらしの辣腕興行師に見えぬギャバンや集団舞踏のカンカンで芸道ものの悲喜交々を抽出し難い点でMGMミュージカルに届かない。だが、ザ・ベルエポックな衣装と色彩がルノワール父子相伝の至宝。そして、酸いも甘…

マイ・スウィート・シェフィールド

★★ 1998年12月23日(水) シネマアルゴ梅田 荒野の高圧線のペンキ塗りという絵画の旨みまずありきが見え見えで、肝心のドラマはダラに煮え切らぬまま垂れ流される。何より年の差ある男と女の話なのにポスルスウェイト親爺に若い女が惚れるような何も見いだせず…

催眠

★★★ 1999年9月4日(土) ホクテンザ1 鬼が出るか蛇が出るかの引っ張りに事欠かない序盤はTV局の顛末をピークに花盛りなのだが、所詮は催眠という行為に対してきちんとした批評が無いので後味悪い。確信的ならまだしも自覚さえしてないらしいのが作り手の胡…