男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【う】

裏アカ

★★★★ 2021年4月9日(金) シネリーブル梅田4 裏アカウントって言うけど、およそSNSに投稿してる大方は本名名乗ってないんだからみんな裏アカやん。 とどうでもいい話です。 物語の骨子は目新しくもない。 【以下ネタバレです】 仕事に打ち込んできた女性…

ウディ・アレンの 夢と犯罪

★★★★ 2010年4月5日(月) 梅田ガーデンシネマ2 余りに何の変化もない直球のギリシャ悲劇もどきで、肝心の修羅場を避けるアレンの根性無しぶりを情けなくも思うが、それを今更言いたくもない老練の余裕綽々に悪ガキ2人の軽い芝居の脱深刻の妙。こうも打つ手…

美しき結婚

★★★★★ 2010年4月1日(木) 梅田ガーデンシネマ1 クソな人生観を持つ主人公に対しロメールはニュートラルで、その境地の衒いのない美しさこそ至上。主人公をド痛い境地に陥れ断罪するかと思えば、性懲りもなく開き直らせる人間愛。ル・マンの片田舎の濡れた…

海燕ジョーの奇跡

★★ 1985年2月16日(土) 観光会館地下劇場 モラトリアム身上の藤田が撮るには徒に劇的であったりするものだから、どっちつかずで主人公の逃亡劇から何を浮かび上がらせたかったのか皆目わからない。鈴木のカメラもマニラを同化も異化もし切れず結局は何の魅力…

ウーマン イン レッド

★★★ 1985年6月9日(日) 友楽スカラ座 気が弱いのか強引なのかよくわからん主人公も不倫を扱いながらサラリと流すブラックな背徳も題材としては面白いのだがどうにも微温的でパンチが無いのでナンセンスは自走し損ねる。全盛期のメル・ブルックスならと思わせ…

ウルヴァリン X-MEN ZERO

★★★ 2010年6月26日(土) 新世界国際劇場 ミュータントたる悲哀もクソもないので、嫌気して逃避して絶望させられる表層的ドラマが全く琴線に触れない。終盤、どっかのサーガみたいに初作に連関するが放置された枝葉が気になる。まあ、飛んだり跳ねたり賑々し…

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

★★★★ 1984年2月15日(水) 伊丹ローズ劇場 非日常である原漫画を日常に引き寄せた後強引に捻って非日常へ解き放ち驚異的力業で隙間から浸食させる異世界。凝った映像で特に前半の夜のシーンは秀逸ではある。主要キャラを置き去り脇キャラ「メガネ」らをフィー…

裏窓

★★★ 1984年2月12日(日) ニューOS劇場 1点からのアングルのみで娯楽作を成立させるというアイデアを十全に駆使できる完璧な美術セットを手に入れながら慎ましやかなレンズ使いの古典品位。だが、それでも尚滲む出歯亀覗きのアンチモラル愉悦というファクタ…

ウルフマン

★★★ 2011年3月12日(土) 新世界国際劇場 辛うじてホプキンスが変奏を担うが、所詮何の新味もない企画であり、又かのリック・ベイカーフィーチャーの変身も今更。ロンドンのCG多用もうんざりだが、美術は特筆だと思うし、それを明晰な光で捉えた撮影も良な…

ウイークエンド

★★★★★ 1983年7月3日(日) 吹田映劇 淡彩のアパートから始まる物語が緑の沿道と青い空、白い雲と原色の車の列に巻き込まれる。ポップアートの極みにファルスとスペクタクルが混在しゆく有り得なさが、そこに留まらずモラルを蹂躙し最果てまでいっちまう。分水…

宇宙でいちばんあかるい屋根

★★★★ 2020年9月7日(月) 梅田ブルク7シアター7 継母とオヤジの間に子どもができたってことで、実の子でない私は…っていう女子高生の悶々。悩んだり反抗したりの定番ドラマと近所のお兄さんへの憧憬。 まあ、見たい気力は起こりません。 そこに、ホームレ…

ウェイバック 脱出6500km

★★★★ 2012年10月13日(土) テアトル梅田2 新味無い題材だし、サクサク進む感も迎合的に思えたりもするが、それでも、雪原→砂漠→雪山と両極に振れ続く過酷な逃避行の幕間に挿まれた湖畔やオアシスの安らぎの妙。ウィアーにより切り取られた風景の連鎖はハッ…

裏切りのサーカス

★★★ 2012年12月11日(火) 新世界国際劇場 緩やかに移動し続けるカメラが全篇を一貫した情感で覆う。美術や衣裳も交えて殆ど完璧に制御されたスタイルの達成だが、完璧すぎて嫌らしい感じも。再三注入される過去パーティシーンが強要する懐旧感は青春グラフ…

ウエスト・サイド物語

★★★★★ 1975年11月30日(日) ニューOS劇場 1976年1月18日(日) ビック映劇 原作でテイボルトやマキューシオが担う役割を集団に置き換え前面に出し、不良グループ同士のみならず不良と警官、男と女など多様な対立の劇的緊張の連続をモダンバレエで描いてド…

ウィ・アンド・アイ

★★★★★ 2013年4月27日(土) シネリーブル梅田2 クソガキどもの遣り放題や青臭い吐露をさして見たくも聞きたくもないが、この順次退場し行く設定の発見のみでもゴンドリーは勝利を得ただろう。加えて時間軸の進行がもたらす光線の変化が行きつく文字通りのマ…

宇能鴻一郎の 濡れて開く

★★ 1981年5月4日(月) ダイニチ伊丹 明るいのが良いと言えばその通りなのだが、余りに他愛ない話。映画界に於ける秩序を破壊せんとした作家の養卵機としての日活ロマンポルノを実質支えたのは、こういう数多の作品であった。決して言及されることがない西村…

嘘八百 京町ロワイヤル

★★ 2020年2月6日(木) TOHOシネマズ梅田2 前作を俺はまあまあ好きではあったのだが、それはなにもコンゲームとして優れているからではなかったのである。 ええ歳こいたおっさん達が、こたつ入ってみかん食いながら、チンチン立ったみたい話をするって…

ウルヴァリン SAMURAI

★★★ 2013年9月15日(日) MOVIXあまがさき7 葬儀場から新幹線を経て長崎に至るシークェンス。四つ巴のチェイスが縦横の錯綜を絡めつつ移動する佳境なのだが、マンゴールド演出が、どうにも理詰めのキレを欠きいただけない。で、他は正直どうでもいい。…

ウエスタン

★★★★ 2019年9月29日(日) テアトル梅田2 *「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト」なるタイトルで再公開されているのだが、あえてここではオリジナルタイトルでの表記とします。 (同様にたとえば「キートンの探偵学入門」は「忍術キートン」…

ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう

★★★1981年6月21日(日) 池田中央第二映劇 俎上に乗せられたのが数多あるオムニバス形式のイタリア製艶笑コメディだとは推察されるが、充分に咀嚼し薬味を加味して出てきたものとも思えない。要はパロディにもなってないし、ストレートに見るなら大して笑えな…

歌麿 夢と知りせば

★★★ 1981年9月13日(日) 新世界東宝敷島 曲者揃いの役者の面構えの選択に於ける一貫した趣味性も凝りまくりの照明と撮影も実相寺演出は完全な統一感を保っているのだが、エロスの追求という明確な主題を提示してしまっては底が浅い。爛熟文化の光と影を描くに…

ウォーム・ボディーズ

★★ 2013年12月21日(土) 新世界国際劇場 初期設定にこれ程違和感を覚えたことは無く、「ゾンビ映画」なるものに些かの愛着も持たぬ俺でさえも、これはジャンルの新たなステージの開拓などではなく終焉をもたらす冒涜に思える。腐りズルムケる表現を回避し、…

うず潮

★★★ 1981年9月9日(水) 毎日文化ホール フランス映画なのにハイスピードな展開は寧ろ50年代ハリウッド製コメディを連想させる。姦しい低層娘と浮世離れた富裕男の他愛無い無人島ごっこ&ラブアフェアを世紀を代表する男優と女優がミスマッチを承知で肩の…

ウィアーリトルゾンビーズ

★★★★★ 2019年6月19日(水) TOHOソネマズ梅田5 冒頭から、親が死んだって悲しくない…なんてほざくガキが出てくる。 そいつが又、ゲームばっかしてる小僧で、けったくそ悪い。 親が死んでも悲しくないってのはいい。 でも、そいつがゲームボーイみたいな…

ウルフ・オブ・ウォールストリート

★★★★★ 2014年2月15日(土) 梅田ブルク7シアター7 金儲けの手段は皆知ってるがやらないのであって、やる奴らを描いて剛速球をド真ん中に投げ込んだ。リテールから引き受けに至る錬金メカニズムを十全の胡散臭さで描き切りドラッグとSEXで虚実の境界を混…

WOOD JOB 神去なあなあ日常

★★★★ 2014年5月17日(土) TOHOシネマズ梅田7 居場所探しの映画として異文化との邂逅を描き越境する覚悟に共振する点に於いて『ダンス・ウィズ・ウルブズ』と通底する。長澤・伊藤の役所を知る快演は想定内としても優香の抽斗が奥行きをもたらす。しい…

ヴェラクルス

★★★★★ 2019年1月26日(土) プラネットスタジオプラスワン メキシコ、アーネスト・ボーグナイン、ガトリング銃とくれば否が応でも「ワイルドバンチ」を連想する。 そういう意味で、これは源流とまではいわなくても少なからず触発を与えた作品ではなかろうか…

ウォーロード 男たちの誓い

★★★★ 2014年7月4日(金) トビタシネマ 信義則を貫くことと怜悧な現実主義とが待ったなしの極限状態で相克するドラマは納得性があるし荘厳だ。しかも、所詮は戦乱下に権力者達の道具として朽ちるしかないというシニカルな詠嘆が全篇を覆う。あと夢幻のような…

家へ帰ろう

★★★★ 2019年1月5日(土) シネリーブル梅田1 冒頭、民族臭の濃い室内のダンスシーンにまず魅せられる。 「屋根の上のバイオリン弾き」がちょっと思い浮かんだりしたが、このタイトルバックは次のシーンには連関しない。 アルゼンチンに住む老人が、子供たち…

雨月物語

★★★★★ 1980年6月18日(水) 関西学院大学学生会館大ホール 田中よりは案外に水戸光子が切ないのだが、やはり真に圧倒的なのは京マチ子と宮川一夫であり、両者が3年前の『羅生門』とリンクする形で戦前戦後の巨匠を同期させたことに映画史上の因縁を思わずにい…