男の痰壺

映画の感想中心です

マッドマックス サンダードーム

★★★ 1986年1月19日(日) 大毎地下劇場 かの『SW』シリーズが第3作にしてイォークを出して大衆に迎合したような腑抜けぶりが本作にも感じられる。悪も善も知らぬ存ぜずのミーイズムこそがマックスの本懐であるはずなのに、凡ヒーローに成り下がった哀しさ。…

インビクタス 負けざる者たち

★★★ 2010年2月16日(火) 梅田ピカデリー4 加被虐に彩られた民族史を統べるポリティカルな手腕をSPの男達の融和描写で茶を濁す錯誤とダメチームの南ア代表が世界の頂点に立つ過程が何ら説得力ないお座なり感。愛すべき役者力を感じる一方救いがたき類型の…

恋文

★★★★ 1986年2月8日(土) 観光会館地下劇場 この物語に全面的な共感を覚える訳ではないが、ある局面に対しての男と女の心理的葛藤を技巧を凝らした精緻さでしみじみと描き切ったものとして、ターニングポイントに至った後期神代の代表作と言えるのではないだろ…

アッバス・キアロスタミ Abbas Kiarostami

生年: 1940/06/22没年: 2016/07/04 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

チョ・グニョン Keun-Hyeon Jo

生年: kenironkun.hatenablog.com

翳りゆく人生

窓辺に置いた便器に座りわたしは夕陽見てたカチコチな便意の気配を横顔に漂わせ スッキリの記憶は遥か遠く過ぎた日々をさまようふりむけばドアの隙間からヘルパーが しのび寄る どんな運命がオムツはかせたの輝きはもどらないわたしが今死んでも 裸電球に街…

ボーイズ・オン・ザ・ラン

★★★★★ 2010年2月18日(木) テアトル梅田2 絵空事の勝つか負けるかではなく折り合うか突っ張るかというリアリズムの地平で立脚している。揺れ惑う主人公の行く道は感情の振幅の間の隘路との納得感があった。血と精液と鼻水と小便と汗と涙にまみれて俺も疾走…

パリ、テキサス

★★★★★ 1986年2月15日(土) 大毎地下劇場 寄り添って生きることは苦しいが、喪失は更に耐えようがない。しかし、自己完結な放浪では傷は癒えず、直面し相対することでしか状況は打破できないのだ。そして、少年は大人達を後目に成長を続ける。一点一画を揺るが…

イエローキッド

★★★★ 2010年2月20日(土) シネヌーヴォX 多重に錯綜するルサンチマンが剃刀状のエッジで相互に切り合う皮膚感覚に鳥肌が立ちそうな前半であったが、それがカタルシスへ昇華せずどっかで見たような既定路線上でまとまってしまったのが惜しい。コミックとの…

塩田明彦 Akihiko Shiota

生年: 1961/09/11 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

マーク・ロブソン Mark Robson

生年: 1913/12/04没年: 1978/06/20 kenironkun.hatenablog.com

裏アカ

★★★★ 2021年4月9日(金) シネリーブル梅田4 裏アカウントって言うけど、およそSNSに投稿してる大方は本名名乗ってないんだからみんな裏アカやん。 とどうでもいい話です。 物語の骨子は目新しくもない。 【以下ネタバレです】 仕事に打ち込んできた女性…

★★★★★ 1986年2月22日(土) 梅田東映ホール ボデガ湾の余りに美しい佇まいと、そこに創り出された架空の街の小学校や漁港や農家や街のパブ等々がパノラミックでジオラマのようだ。又、パブのシーンとラストの終末感はヒッチの意外な抽斗に驚く。私的には『サイ…

パレード

★★★★★ 2010年2月23日(火) 梅田ブルク7シアター2 行定演出が手慣れてエッジが効いてない感もあるが、この混沌の呈示の仕方には惹かれる。今という時代を冷徹に照射する為には、此岸に立ち返った帰結に凡するより彼岸に埋没しゆく地獄をこそだ。役者たちの…

スター・ウォーズ

★★★ 1978年8月15日(火) OS劇場 画期的なのはモーション・コントロールの戦闘機が醸すスピード感と巨視感のみであり、お姫様奪回作戦の陳腐な作劇は子供心にもチープに思えた。『アメ・グラ』を撮った作家が生涯をこれのみで終えるのか。それも又生き方だ…

山田洋次 Youji Yamada

生年: 1931/09/13 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.ha…

デヴィッド・F・サンドバーグ David F. Sandberg

生年:1981/01/21 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

恋するベーカリー

★★★★ 2010年2月25日(木) 梅田ブルク7シアター4 メリルとアレックの弛緩した肢体を晒すことへ何の躊躇いもない自信に激しく勇気づけられる。俺もそうありたい…まあ、機会も無いが。全篇手練れの余裕で心地よいが、主人公の揺れ惑う気持ちの帰するところは…

バタリアン

★★★ 1986年2月11日(火) 友楽会館大劇場 御大オバノンだけあってゾンビの造形などクオリティは高いし、深刻さを笑いに転化するときの微妙な境界の引き方も好み。しかし、バカなハイスクールの連中ばかり出てきて世界が偏狭な為に折角のラストも唐突に思えてし…

幸せの1ページ

★★★★ 2010年2月27日(土) トビタシネマ 極度の自閉キャラのジョディが環境に順応する速度は少女趣味世界の一種の約束事として納得する。童話の映像化として素晴らしく高度で均一な明度と寓意性を持続した演出。アビゲイルの明朗な可愛さとアシカ・トカゲ・…

ルキノ・ヴィスコンティ Luchino Visconti

生年: 1906/11/02没年: 1976/03/17 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.…

マイケル・タックナー Michael Tuchner

生年: 1934/06/24 没年: 2017/02/17 kenironkun.hatenablog.com

哀しみのトリスターナ

★★★★ 1986年3月9日(日) SABホール 2転3転する力関係の力学的帰結にブニュエルが興味ある訳なく因果応報の無限地獄の提示こそが旨なのだ。濡れた古都トレノの佇まいが叙情的で、ヒッチ垂涎のブロンド美女の「ああ…脚が…」といったサディスティックフェチ…

バッド・ルーテナント

★★★★★ 2010年2月27日(土) 梅田ガーデンシネマ2 救いがたい性悪男のダメになりそでならない綱渡り人生にヘルツォークはヘビとワニとイグアナに憑依し冷笑的視線を送るが、自身も若干普通じゃなさそうなのがチャーミングだ。南部の湿度との相性も良く、ほぼ…

攻撃

★★★★ 1986年2月23日(日) 花月シネマ シナリオが設定した極限の駄目キャラエディ・アルバートに拮抗するパランスのオリジナルな役者力。『ヴェラクルス』から来し『北国の帝王』に至る男ガチ劇の線上で、しかし、外された感のある終盤。それが、詠嘆の作劇の…

イーライ・ロス Eli Roth

生年: 1972/04/18 kenironkun.hatenablog.com

ハンネス・ホルム Hannes Holm

生年:1962/11/26 kenironkun.hatenablog.com

騙し絵の牙

★★★ 2021年3月31日(水) 梅田ブルク7シアター4 予告篇であんだけ煽るもんだから、どんなドンデン返しがあるのかと期待値も高まってしまいました。 【以下ネタバレです】 派閥抗争の片側についていた大泉洋が策を弄して相手方を潰す。 であるがついていた…

人間失格

★★ 2010年3月2日(火) 梅田ピカデリー1 今の時代に単に堕ちていくことを描くことで何かを呈示できると思ってるのだろうか。それをご丁寧に似非清順歌舞伎めいた桜や花火で縁取るのが尚阿呆らしい。一歩譲っても時代が意味を持つ話。男役者たちの今風所作の…

妖婆 死棺の呪い

★★★★ 1986年1月3日(金) SABホール 牧歌的世界の怪異小話としてパラジャーノフ的くすんだ原色が味わい深く、まあ悪くないと嘗めていると、やがて始まる3夜の祈祷が夜毎に凄みを増して行き一種のカタストロフィにまで達してしまう。驚天動地の弾け具合。(c…