男の痰壺

映画の感想中心です

揺れる大地

★★★ 2017年2月13日(月) シネリーブル梅田3
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ネオリアリズモの1篇と言われているのだが、煎じつめれば家族・一族の話である。
そのあたり。やっぱヴィスコンティやねと思うのだ。
この流れは「若者のすべて」を経由して「山猫」で結実するわけだ。
 
共産党の党員であったという彼が、そのプロパガンダ映画を撮った。
資本家に搾取される労働者よ、立ち上がれ!と威勢と気合ははマックスであります。
しかし、いいことは長くは続かない。
すさまじく悲惨な状況に陥っていきます。
ええんか?プロパガンダは…と思ったりするのだが、そこはそれ没落にこそ惹かれるヴィスコンティです。
 
G・R・アルドの撮影が神懸かり的にすごい。
早朝の海なんかも暗いなりにちゃんと映ってるんですな。
 
煎じ詰めれば家族一族の話で、この流れは『若者のすべて』経由で『山猫』で結実する。資本家に搾取される労働者よ立ち上がれの威勢は凄まじいが流転した挙句に没落身上のヴィスコンティの本質が表出。アルド撮影が神懸かり的で早朝の海は神話的だ。(cinemascape)