男の痰壺

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メン・イン・ブラック インターナショナル

★★★★ 2019年6月26日(水) 梅田ブルク7シアター7
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さして好きでもないシリーズなのだが、何故か全作見ている。
今回も、「X-メン」の新作とどっちにしようかと思ったが、こっちを見てしまった。
 
もはや、宇宙人が日常に密かに介在しているというコンセプトを、4作目にもなってやっても仕方ない。
で、結局は組織内での裏切り者探しに究極兵器の争奪というお馴染みコンセプトをミックス。
てことで、やる気あんのかいの体たらくであり、そもそもに「インターナショナル」って何?
ってことで、なんかわからんが付けたろレベルの題名で、開き直りの境地である。
 
だけど、なかなかオモロかったんですわ。
それは、新配役の2人が良かったからと思う。
クリス・ヘムスワースの長身イケメン男に、テッサ・トンプソンのちんころ姉ちゃんみたいな小躯がいい。
俗にいう凸凹コンビなのだが、男と女で白人と黒人ってのが微妙なニュアンスをもたらす。
テッサって「クリード」の嫁はん役やった人なのだが、あの真面目くさった役より断然いいっす。
正直、この映画の見所は2人のコンビネーションのみと言っていい。
 
なんだか、不味い渋柿が日向でユラユラ吊るされてるうちに思いのほか甘くなったかのような。
そんな映画だと思う。
 
物語の構造はベタの複合体で何の新味もないのであるが、リニューアルされた主演2人が男と女・長身と短躯・白人と黒人という遍き2項対立を示現する凸凹コンビである点で理想的据わりの良さをもたらす。特にテッサの出過ぎずの佇まいは基底を盤石化した。(cinemascape)