映画1957
★★★★ 2017年9月18日(月) プラネットスタジオプラス1 あこがれのお姉さんが… 自転車で疾走しスカートがめくれ上がる。 テニスに興じてスコートがめくれ上がる。 と、まあ、少年の青いムラムラが炸裂するのだが、そこはそこ、何せトリュフォー先生ですから…
★★★ 2016年1月9日(土) プラネットスタジオプラス1 男たちの能天気な入浴シーンや何故かの歌曲挿入の何も考えてなさ気の天然の一方、棄てられ男の顛末やラストガンファイトの容赦の無い残虐嗜好。その混在にどうにも性格分裂気味の居心地の悪さがある。4…
★★★★★ 2016年2月28日(日) プラネットスタジオプラス1 冒頭から馬上のフォンダの佇まいの余裕と馬の歩みの心拍同期な快楽。沁み込んだ差別感情も気のある女の手前あっさり変節。へなちょこトニパキも真摯に指導し勝利も女も手に入れる。男ならこうありたい…
★★★ 2024年8月5日(月) プラネットプラス1 サミュエル・フラーほとんど見てませんが、これ見て彼の論理と倫理のまっとうな平衡感覚に今更ながらに驚きました。弱小プロダクションで制作・脚本もほとんど兼務してきた人だから気骨があるんでしょう。こうい…
★★★★★ 2023年11月20日(月) シネヌーヴォ 千田是也と芦川いずみ、左幸子と葉山良二、渡辺美佐子と安井昌二の3つの恋バナが主軸となるが、どれも多分にライトである。それでも、その周辺の多彩な人物群像の関わりを適宜捌きながらグイグイ物語を推し進める…
★★ 2023年8月10日(木) 大阪ステーションシティシネマ6 この巨大ロボはモゲラというのだが、篇中その呼称は出てこない。後付けであろう。モグラみたいな見てくれだからモゲラでいいじゃん、とまあ大方そんなとこなんでしょう。 村で盆踊りの最中、山で異変…
★★★ 1999年5月23日(日) テアトル梅田2 嘗ては強烈な輝きで主人公を惹きつけたという設定のセルジュが丸投げにクスブった様しか見せないので主人公が何故にかくもその救済に拘るのかが伝わらない。正直イライラする。しかもラストで物語に決着もつけないでは…
★★★★ 2023年1月7日(土) シネリーブル梅田2 チャップリンが赤狩りを逃れて欧州に亡命してお尻ペンペンとばかりに最後っ屁をかました作品らしい。今回見直して初めて腑に落ちました。子どもの頃、テレビ放映で見たときは全然面白くなくてちゃんと見てなかっ…
★★★ 1999年11月20日(土) テアトル梅田2 折り重なる悪い偶然に翻弄されて心ならずも堕ちていく主人公の自責に苦悩し不条理に煩悶する様が今ひとつ淡泊に過ぎる。一筋縄でない物語を語るに流麗で正確だがケレンとハッタリと過剰を良しとせぬマキノ演出向きの…
★★★★ 2000年8月13日(日) シネヌーヴォ 例えは突飛かも知れないが金星(京都)から飛来したキングギドラ(山本富士子)を迎え撃つ地球(銀座)の覇者ゴジラ(京マチ子)と言う一種の既視感を伴う怪獣映画並みの興奮を覚えた。それ位の迫力が、この2大怪獣(…
★★★ 1995年1月28日(土) ACT活動写真館 本音を言えば裕次郎をカッコイイと思ったことは無くドラム合戦を歌で制するというのもズルイような気もする。ただ映画館が興奮の坩堝と化した伝説に高度成長黎明期のパワーを垣間見るのだ。そういう雰囲気は確かに画…
★★★★ 1995年4月9日(日) 第七藝術劇場 現実社会は強固な意見を持つリー・J・コッブ型の少数と大多数の付和雷同型人間で構成されている。良識の象徴フォンダに生活背景が皆無なのは偶像であるからだ。しかし、皮肉にもそれが映画的興奮を喚起する。飛出ナイフ…
★★★★ 2001年1月20日(土) テアトル梅田2 タイトルそのままの抜けの良いカラー画面の中で、いい調子で飛び交うロジカルで歯切れのいい台詞の気持ちよさ。そして、タイトルロールとは正反な若尾の濡れたキャラが醸し出すギャップがやけに色っぽい。軟体に潜む…
★★★★ 2001年3月15日(木) 動物園前シネフェスタ2 何がどうなって行くのか全く予想もつかない倫理観ゼロの展開が恐るべしだ。予想外な技巧サイドのデュビビエマターが全開する。アップのパワーがあるしローアングルもポイントごとに効果的に効いてる。そして…
★★★★ 1994年3月5日(土) ACTシネマテーク 小津後期の予定調和の世界から逸脱したマイナス感情の発露。諦念と悔恨と嗜虐の逆説的快楽。有馬稲子のキャラは虚無の深淵に片足を掛け成瀬的ヒロインをも凌駕する。彼女の周辺の若者群像もアプレ感を横溢させ老人…
★★★★★ 2022年8月9日(火) 新世界東映 恥ずかしながら「水戸黄門」の映画って初めて見ました。黄門様と言えば俺の記憶では東野英治郎のTVドラマが最古の記憶で、以下、佐野浅夫や西村晃とかも演りましたが、どれもまともに見たことなんてありません。 映画…
★★★★★ 1994年7月16日(土) ACTシネマテーク ジェルソミーナの延長にあるカビリアだが描く視点はより冷徹でてらいがない為、かえってストレートに感銘を呼び起こす。聖母寺院の参拝シーンのいかにもなバロックテイストに『甘い生活』へと向かう巨視感の片鱗…
★★★★★ 1994年6月23日(木) シネマアルゴ梅田 どんでん返しが巧緻であるだけに止まらない。小道具・大道具への偏執的拘りと演技陣の神懸かりなアンサンブル。ロートンは自家籠中の役を極めつけで演じ映画を文字通り背負うが、それよりもディートリッヒの欧州の…
★★★ 2002年6月22日(土) テアトル梅田2 脇キャラは立ってるが中心軸の伊藤のキャラが煮え切らず弱い。従って彼が一層中心で展開する後半はありきたりで退屈。もっと壊滅的な展開を期したが無理なのであった。登場人物は多彩だが山形が安定感抜群。淡島は何し…
★★★ 1993年5月26日(水) シネマアルゴ梅田 おっさんが小娘にメロメロという設定が生半可で振り切れてないので薄ぼんやりしてる。アンチモラルを厭わないワイルダーがクーパーに遠慮した本懐でない妥協作。そんなこんだで列車を使った王道なラストが来るのだが…
★★★ 1992年9月28日(月) シネマアルゴ梅田 すれ違いの作劇の見事さには目を見張るが恋愛映画のスタンダードとしては恋そのもののパトスが導入部だけで不足感がある。何よりグラントではどうしても生活の真面目な切迫感が出ないし、カーも又毅然な佇まいの下の…
★★★★ 1990年10月13日(土) 日劇シネマ 精緻を凝らしたセットに幾人ものプロ役者と素人をぎゅうぎゅうに詰め込み圧力釜で調理した料理のような息苦しさだが、各シークェンスのライブ感は黒澤のマルチカメラ使用が最も成功した映画に思える。煮詰り沸騰する人間…
★★★ 1990年10月13日(土) 日劇シネマ 中世の西洋には確実に存在した「魔」を日本の戦国時代に移植するに「能」で装飾してみた。それらしくは見えるが装飾は本質には遠い。バタ臭い和人黒澤の限界だろう。ラストは確かに傑作だが他はどうも…特に魔女はそりゃな…
★★★ 1990年11月12日(月) トビタ東映 悲愴を諧謔と喧噪で覆い隠すダンディズム。最高の設定に多彩な日活役者陣も的確な配置を為されている。だが、どうにもヒリヒリ感が足りない。川島・今村師弟は各々では素晴らしい作家だがコラボの相性は悪かった。互いの…
★★★★ 2011年2月12日(土) TOHOシネマズ梅田7 本来なら橋建築の過程にこそ尺を注ぎ序盤で振った日英の精神風土の対立が融和する様をこそ見せるべきが、ホールデンパートが余剰で緩い。が、しかし、多重な思いが錯綜し混沌の詠嘆を紡ぐ世界遺産なラスト…
★★★★★ 1982年8月14日(土) SABホール ネオリアリズモな乾いた即物感と詩的なケレンが混在して統制されている。戦車と民衆の混乱のリアルな市街から隔絶されたホテルのバーの文学的静謐。その構成の妙。挫折感の表現も充分恒久耐性を持つが、それでもチブル…
★★★ 2019年12月21日(土) シネリーブル梅田4 ルパンっていったら今では三世しか思い浮かばなくなってしまったが、俺の子供のころは、まだ一世がルパンであって、そのイメージは主にポプラ社が刊行していた少年向けの「怪盗ルパン」シリーズで培われたもの…
★★★★ 2013年8月11日(土) 梅田ガーデンシネマ2 冒頭の「夢」こそ独表現主義的にエッジが効いてるが、物語が転がり始めても終ぞ大したことが起こらない。人当たり悪く妻が浮気した如き命題で大上段に構えすぎ、『第七の封印』同様若者が対置されるが如何せ…
★★★ 2019年10月20日(日) プラネットスタジオプラス1 低予算の小隊ものの戦争映画って山ほど作られてきたんやろうな。 とは思うが、第二次大戦を舞台としたものが主で、不思議とベトナム戦争や中東の戦争が舞台になるとあまりないように思う。 そうでもな…
★★★★ 2013年10月6日(日) MOVIXあまがさき2 序盤はもたついてるが、場がパリに移ってからの多幸的躍動感は素晴らしく、オードリーも茶目っけ満載のオーラを発散し、アステア&トンプソンの老練実力者と好コラボを形成している。廉価版『マイ・フェア…