男の痰壺

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ドールハウス

★★★★ 2025年6月22日(日) MOVIXあまがさき1

矢口史靖のホラーって、どうせまともなホラーちゃうやろ思って見たら、ド直球の真っ当なホラーだった。人形とは元来、不気味なものであり、子どもの頃、夜部屋とかに置いてあると気持ち悪くて目を背けていた。であるから、帰ってきて食卓とかにそいつが座ってる、と冗談でなく「ヒェーッ」てなるだろう。で、そういうシーンがあります。

 

【以下ネタバレです】

人形が家にやってくる経緯として、子どもを亡くしたという設定があるのだが、これが強烈でトラウマ級。もしかして一番怖いのはそのシーンかも知れない。その余韻が持続する中で長澤まさみは人形を手にするので一気にもっていかれる。その後、新たな赤ちゃんが出来て人形は次第に蔑ろに。まあ、このへんは予想の範疇。

 

矢口の特性は初作の「裸足のピクニック」に最も良く現れている「どんどんドツボにハマっていく」であって、それが地理的な越境感を伴うとこだ。近作では「サバイバルファミリー」なんかもその特質を活かした佳作であった。本作でも、後半1/3はそのへんがドライブ感を醸して見応えがある。判明する人形の由来は今一凡庸であるにせよ。

 

子どもを亡くす経緯が強烈でトラウマ級。その不穏継続の中長澤まさみが人形を手にするので一気にもっていかれる。その後の展開は予想の範疇に陥りかけるが、終盤1/3では矢口特性の「地理的越境を伴うドツボへの転落」がドライブ感を加速させる。

 

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