★★★★ 2026年3月4日(水) MOVIXあまがさき7

ミッション遂行→達成に至る過程がどうにも軽くコクがないし、そもそも撃つべき悪が描写足らずでのめり込むよなドラマトゥルギーの醸成に及ばない。とまあ、不満点を感じつつも、それでも、一種の大江戸講談として、未だ下賎の手によるものであった歌舞伎小屋のセット美術の良さが相まり、それなりのものを見た気にはさせてくれる。
キャスティングの妙と言おうか。役者が持っているイメージと異なる役を敢えて当ててるように思える。「えっ俺?俺でいいの」みたいな。北村一輝の忠臣、瀬戸康史の幇間なんかは微妙だが、高橋和也の衣裳方、滝籐賢一の浪人崩れなんかは成功と言えるんじゃないか。そういうキャラ群のなかで柄本佑の搦手から来るような変化球芝居がどストレートな滋味を醸し出す。正直、頭からケツまで見入ってしまった。★1個加点した所以です。