男の痰壺

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ミュージアム

★★★ 2016年11月19日(土) 梅田ブルク7シアター3

和製何とかという呼称がロクでもない評価であると解っている筈である。
でも俺はそんなことはどうでもいいと思ってる。
古来アルチザンとはそういうものではなかったのだろうか。
大友啓史とは多分何の内実もないが、まあそれなりの技量は持ってる。
序盤30分は濃密だ。たとえ和製「セブン」と揶揄されようが。
 
やっぱ妻夫木が弱い。
頑張ってるが地が出る瞬間が多々ある。
そこで醒めます。
あとは結局はエクストリームに振り切れない。
ああ、和製なんだと思いました。
 
振っといて回収せず振りもなく主線に躍り出させるとっ散らかった脚本。概ね過去形吉川と進行形梨沙のパートに分断するが連関は希薄だ。過去話を省き絹子という稀代のキャラを増幅すればシュアな出来にもなり得た。それ位にこのサイコクソ女は蠱惑的。(cinemascape)