男の痰壺

映画の感想中心です

2022-12-08から1日間の記事一覧

救命士

★★★ 2000年3月25日(土) ワーナーマイカルシネマズ東岸和田7 主人公の安らぐ間もない日常と憔悴、その合間に訪れる過去の幻影。2重構造の表と裏が不可分に作用反作用をもたらしクライマックスへと…という『タクシー・ドライバー』的破壊のカタルシスは無く…

ベイブ

★★★★★ 1996年3月31日(日) テアトル徳山Ⅱ 豚もさることながら犬・家鴨・羊など全て良い。アニメで描かれても今更な擬人化動物たちが語り合う様は、程好き抑制が効き最高ランクのファルスとして澱むところ無い。屠蓄され屠蓄する両者の共棲世界は際どく偽善を…

狂熱の孤独

★★★★ 2000年3月20日(月) テアトル梅田1 実存主義的懊悩といっても今更の感があるし、それを緻密に描ききれてるとも思えないのだが、ミシねェル・モルガンの節度或る気品と滲み出る女っぷりが説得性をもたらしている。辺境での世捨て感と閉塞状況の刹那がも…

すずめの戸締まり

★★★★ 11月28日(月) TOHOシネマズ梅田1 隕石の落下→大洪水による国土水没→ときて今度は地震です。仏の顔も3度と例えが違うのを承知の上で4度目はないぞと思いました。でも面白かった。「天気の子」より上位に置きたい出来だと思う。 今回、ひっかか…