★★★ 2022年4月8日(金) MOVIXあまがさき11
大して見る気もないのに1作目を見て、惰性で見続けているのだが、あと何作あんねんと思います。ちなみに「ハリポタ」1本も見てない男ですわ、あたしゃあ。
2作目から、ずいぶん間があったので、すっかりどんな話やったか忘れていて、展開がどうもわからない。まあ、見てるうちにあーそやったとか思い出しはしましたが。
冒頭、ジュード・ロウとマッツ・ミケルセンがレストランで邂逅して、「俺、あんたのこと愛してましたんや」とか言い出すのを見て、また多様性に迎合しやがって思いましたが、マッツの「悪臭を放つこのクソ人間どもを根絶やしにしたる」みたいな台詞はさすがの迫力で期待が高まる。
でも、全篇通じてこのグリンデルバルト、言うほど大したことやらかしませんでした。
大体、この役が前回ジョニー・デップやったのを理解したのもずいぶん映画が進行してからで、毎回、違う役者が演じる趣向かと思いましたが、デップは続投予定だったのが裁判でDV男の烙印を押されて降板したみたい。
とまあ、どうでもいいことばかり書いてますが、見どころらしい見どころも実際無いんです。1作目のロンドンの街が大崩壊する、みたいな大仰な見せ場が2、3作目には見当たりません。
エディ・レッドメインも少し退いた立ち位置だし、キャサリン・.ウォーターストーンに至ってはほとんど出てこない。サギやー金返せ思いました。俺、この地味暗の2人がけっこう好きなんで。
大見得を切る冒頭が期待煽るがエディは影薄くキャサリンは不在。アリソンやエズラの帰趨といったコクのある傍筋は駆け足で消化される。結局おっさん2人の愛憎劇に収斂するもののどうにも薄味。兄奪還の刑務所シークェンスだけが印象に残る。(cinemascape)