男の痰壺

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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

★★★★ 2017年1月15日(日) MOVIXあまがさき8
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マニュアルライクな代物と高を括っていた。
なんせ俺は「ハリー・ポッター」だって1本も見たことない男なのだ。
でも、素直にハリウッドの誠心誠意の本気汁が注力された本作に平伏します。
 
30年代と思しきニューヨークの美術が秀でている。
金と才能が惜しみなく注ぎ込まれた感がある。
そんで、それを徹底的に破壊する。ほとんどザック・スナイダーばりに。
この合わせ技にやられた。通り一片の先を行ってると思う。
 
エディ・レッドメインの私ごときが出てきてすみません的風情も良い。
キャサリン・ウォーターストーンの地味さも好ましい。
で、この華の無い2人の脇をファットガイの好漢と色気ふりまくキューティの安牌で補完する。
抜け目ないと思う。
 
クライマックスのモヤモヤお化け。
「禁断の惑星」のイドの怪物か「AKIRA」の覚醒した鉄男の自我みたいな凄みがある。
 
金と才を惜しみなく注いだ感ある懐旧的NY美術が秀でており、それを徹底的に破壊する。この合わせ技は通り一片の先を行く。はにかみ主役と地味ヒロインを完璧に補完するサブキャラは痒いとこ手が届く配置。クライマックスは『禁断の惑星』イドの怪物みたい。(cinemascape)