男の痰壺

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ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書

★★★ 2018年4月1日(日) MOVIXあまがさき11
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経営の確執を本筋に絡めたことで拡散した。
正直、メリルが泥縄で経営を継いだロートルお嬢さんってことに絞ってフィーチャーした方が面白かったろう。
結局、正念場で掲載に踏み切る彼女の内部の葛藤はシャレにならないくらいにテキトーだ。
こんなんでドラマトゥルギーが生じようはずもなかろう。
 
スピルバーグの最近の3作が高打率だったので油断したのだが、もともと彼は結構空振り3振する。
そのことを念頭に置いとくべきだった。
勝ち負けする馬が直近の3レースで重賞勝ちしたので単買いしたら連にもからまなかったって感じ。
 
男は何故に面会に応じそれを渡すのか。お嬢社主は如何な葛藤を経て掲載に踏み切るのか。映画は最も描き込むべきを描かず2人の間合い芸に依存するばかり。それはそれで見応えは否定せぬが本質は忌避された。資料並べ替えや電話片っ端コールの手垢がうんざり。(cinemascape)