男の痰壺

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残酷ドラゴン 血斗竜門の宿

★★★ 2017年3月18日(土) シネヌーヴォ
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まあ、なんと言うか、武侠映画としての殺陣はもう、まるっきりトホホレベル。
ブルース・リー登場でカンフー映画が世間を席巻する数年前の作品であります。
ワイヤーの始祖とのことだが、そんなんあったんかいなっちゅうよな瞬間芸
 
ただ、ロー・ウェイとかユエン・ウーピンとかが70年代初頭に撮ったジャンル映画より格調はある。
シネスコ画面の安定度は納得の出来です。
 
あと、本作に関しては設定がそそりますな。
悪漢どもが宿を占拠して獲物を待ち受ける…って「ヘイトフル・イト」を彷彿とさせます。
 
最後の血斗の場で悪の親玉宦官が技を繰り出す前に妙なボヨヨーン音が入るんですが、あれなんやったんやろか。場内から失笑が漏れてましたが。
謎です。
 
武侠映画としての殺陣は丸っきりトホホレベルだが70年代初頭のジャンル映画より格調あるシネスコ画面の安定度は納得の出来。恒久鉄板な待ち受け設定の期待は雲散無償するのだが最後の血斗の場でのボヨヨーン音が全ての煩悩を失笑の彼方に葬り去る。謎だが。(cinemascape)