男の痰壺

映画の感想中心です

2020-12-29から1日間の記事一覧

さや侍

★★★ 2011年6月11日(土) なんばパークスシネマ5 筒井的とも言える弛緩したシュールレアリズムからお手盛りのギャグ展覧会(これも前2作の方が笑える)へ至るあたりは良いのだが、終盤はアナーキズムが消失し一気に迎合世界に安住してしまった。それならヘ…

タワーリング インフェルノ

★★★★★ 1975年7月30日(水) 梅田グランド劇場 数多のジャンル定型の登場人物群の中でマックイーンの職能主義に徹した造形が異彩を放ち、彼の到着以降は脱出と消火の即物展開となる。板子一枚下の地獄と刹那な安全圏の空間構図の造形も秀でており、窮地に際し…

東京公園

★★ 2011年6月25日(土) 梅田ブルク7シアター4 精神的インポテンツな狂言回しが、世界から弧絶したかのような訳知り顔女や風景と等価程度にしか存在価値の無い女と、これ又信じがたいが何一つ精神的相克無しですれ違う。青山と言うよりその背後の似非教条…

映画 2020

2020年がどういう年だったかというと100人が100人コロナで大変だった年として総括するだろう。行動が抑制され消費が収縮し打つ手のない為政者は迷走する。短期的にはそういうことなのだろうが、100年後の歴史学者は、これをどう位置付けるんだ…

私をくいとめて

★★★ 2020年12月26日(土) テアトル梅田1 女性としての生きにくさみたいなのを、これでもかと自己正当化して描いてるんだけど、正直わからんでもない部分がある一方で、それでももうちょっと折り合いつけてかなあかんのちゃう? とオジサンは思ってしまいま…