男の痰壺

映画の感想中心です

2023-03-04から1日間の記事一覧

2/デュオ

★★★★ 1998年5月24日(日) 第七藝術劇場 メソッドの無限連鎖による緊張感の連続を田村正毅の自然光による優しい撮影が包み込む。それがなければ苦役に近い鑑賞を強いられた。極限の地獄を見たであろう役者2人のドキュメントととも見れるが惜しむらくは終盤の…

愛の嵐

★★★★ 2000年1月15日(土) 天六ユウラク座 接写中心の収容所描写は扇情的に過ぎ一歩間違えれば陳腐に堕する臨界だと思うし、被嗜虐の逆転から心中へと至る男と女の描写も曖昧で食い足りない。にしてもナチの亡霊達が裏側で徘徊する古都ウィーンの退廃ムードが…

らせん

★★★ 1998年5月30日(土) 第七藝術劇場 喪失感と哀しみに満ちた主人公の設定が良いし、手堅い演出にも好感を持ったが、何分、同時上映された『リング』の恐怖の余韻をブチ壊す安易な「貞子」の解釈で、それが必要以上に本作を不人気にした点は不幸であった。(c…

結婚式場のささやき女将

先日、息子の結婚式があって参加した(当たり前だけど)のだが、日取りが決まってから俺は気が重かった。理由は2つある。 1つは金がまたぞろかかることで、新郎の親だから礼服に100均の白ネクタイでは済まないわけで、父親はモーニング、母親は留袖が常…