男の痰壺

映画の感想中心です

クレイジー・リッチ!

★★★★ 2018年10月6日(土)  大阪ステーションシティシネマ
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セレブの恋愛沙汰なんか真っ平御免だし見たくもないのだが…見てみりゃ、おもしろいでやんの。
やっぱり、ハリウッド映画ってのは脚本で徹底的に練り込むんやろね。
そういうプロデューサーがごまんといて、ダメ出しに次ぐダメ出しで脚本家を絞るんやろなと思った。
 
終盤の展開が一筋縄ではいきません。
あっちにブレたと思ったらこっちにブレる。
予定調和でない帰結を探ったんやろなあ。
 
これは、恋人の恋愛を描いたのではなく、嫁姑の対決の話になってます。
さすれば、世間のご婦人たちはわが身に照らして感情ボルテージが上がるのであろう。
はたから見てる男の俺でさえわかります。
ええ、ヒリヒリするくらい。
そして、映画は何か煮え切らない感じで終わる。
簡単に嫁姑は和解したりはしない。
 
ミシェール・ヨーが抜群にいい。
アクション女優から成り上がった彼女の来歴が役と絶妙にリンクしてる。
 
一方、主演の女の子ですが…俺は好きっす。
永野芽郁ちゃんみたいで可愛いですよ。
 
平民のセレブ入り定番シンデレラストーリーは嫉妬や策謀も過剰なメリハリが効いてる。が、華やかなパーティの裏で薄暗い厨房を仕切るミシェール・ヨーが初出シーンから映画のトーンを掌握。出自が被る嫁への同族嫌悪はヒロインも化学変化させる劇薬なのだ。(cinemascape)