男の痰壺

映画の感想中心です

2020-10-15から1日間の記事一覧

オペ前夜

ああ、とうとうそのときが目前に迫ってるんやなあ、意識を失い切り刻まれるがままの俎板の鯉となる俺。仮面の改造人間にされた本郷猛もこんな気持ちやったんやろか。改造されるんややわーって…アホか俺。 ああ、全身麻酔ちゃんと効かんかったらどないしよう…

おもひでのしずく (2010年11月26日 (金))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 慣れ親しみの末路 ティアラちゃんキュ~ 最近、とみに思うのです。慣れ親しむことは尊きかな…と。 かのキューブリックの迷作「時計じかけのオレンジ」。ウルトラバイオレンスボーイのアレックス君が官…

メランコリア

★★★★ 2012年2月25日(土) 大阪ステーションシティシネマ6 1部は悪意と諧謔が混在するブニュエル由来アルトマン経由のパーティ映画として圧倒的な密度だが、その多様な悲喜交々が放棄され鬱病人間こそが終末に対峙し得るという2部のテーゼは余りに単線で…

奇跡

★★★ 1982年1月23日(土) SABホール オプティミストのベルイマン的なものを想像していただけに真っ先に手法に対する疑念を感じ終始それを拭うことは叶わなかった。執拗なまでの移動を組み合わせたパンニングの多用は強固な意志を欠落させ曖昧な空気を提示す…

フェアウェル

★★★★★ 2020年10月9日(金) 大阪ステーションシティシネマ10 現代社会において一族が集う機会は結婚式と葬式くらいなもんになっており、場合によっては何十年も会ってない親族が顔を合わせる。 数日間一緒にいて、その後散り散りに別れ滅多なことでは再び…