男の痰壺

映画の感想中心です

★★★★★ 1980年12月25日(木)  梅田東映ホール

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16ミリブローアップによる痴漢シーンの即物感に対し後半の軍艦島のスタティックな叙情。閉じた世界で煩悶する魂を高田昭の撮影と一柳慧の音楽がバックアップし開放に導く。被写体を周囲の状況から切り取り凝視し続けること。その透徹された簡潔さ。(cinemascape)