★★★ 2018年9月8日(土) プラネットスタジオプラスワン
ルビッチの遺作らしいが、世界は狭い。
小ネタが振られるが、正直おもしろくない。
まあ、これは個人のアンテナの問題で、俺はこの時期の例えばキャプラなんかも性に合わないのです。
旧弊を重んじる社会を揶揄する。
その為に、お転婆娘と進歩的な外世界を見てきた男が配される。
まあ、ありがちでオーソドックスな展開で強度はある。
こういう不変の作劇では小ネタがキモなのだが、それは先述のとおりです。
この映画の見どころは若いジェニファー・ジョーンズの発見で、「慕情」や「終着駅」など年増女の彼女しか知らなかった俺には、おきゃんな彼女は新鮮であった。
階級に根差したギャグに彩られてるが大しておもろくもなく、薬屋のおっさんが全然魅力無いのでは端から勝敗が見えた出来レースで恋愛のサスペンスが決定的に不足。若くおきゃんなジェニファーが新鮮であるのとラシェルの的確なフレームワークは見所。(cinemascape)