★★★★ 2018年3月4日(日) MOVIXあまがさき11
確かに秘密主義の閉鎖国家の有り様が主題ではある。
が、だからと言って、これをして米トランプ政権へのアンチテーゼと持ち上げるのはどうなん?と思うのだ。
それって、あまりに幼児的に事象の1面しか捉えてない見方だと思うから。
アメリカの問題はトランプ以前に分断した社会こそが問題やろ…って。
まあ、アメコミですから、そんな高尚なロジックがあるとも期待してません。
成功の主要因は
① 真っ当にアクション映画としての切れがあること。
釜山シークェンスに限って言えば「ウィンターソルジャー」の前半に匹敵。
② 脇キャスティングの成功。
特に敵役マイケル・B・ジョーダンの屈折した色気とスキンヘッドの女戦士ダナイ・グリラの硬質な色気。
この2点が突出しているから、多少のクッサ~って思うところも目をつぶろうと思いました。
書き込まれたキャラと役者の内から滲み出るエレメントが幸福な融合を果たしたという意味でジョーダンとグリラは傑出してるし、釜山シークェンスのカジノの攻防からカースタントへ至るキレも申し分ない。米政権へのアンチテーゼとは持ち上げすぎだが。(cinemascape)