男の痰壺

映画の感想中心です

ならず者

★★★ 2017年3月20日(月) プラネットスタジオプラス1
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かのスコセッシが「アビエイター」で描いたハワード・ヒューズが当初のハワード・ホークスをクビにして撮り直しを重ねて出来上がったしろものなのだが、いろんな意味でおもしろい。
確かに技法上のバラつきは半端ない。
市民ケーン」の名手グレッグ・トーランドを撮影に起用したからにゃあと1シーンだけパンフォーカスショットがあるのだが、、まったく意味ねーって感じ。
「シェーン」のヴィクター・ヤング吉本新喜劇ばりにポヨヨーンなギャグ劇伴で気の毒である。
馬での逃走シーンでは完全な脇役なのにジェーン・ラッセルが先頭のど真ん中で胸元開いて超アップ。
 
何もかもが潔い。
 
ビリー・ザ・キッド、パット・ギャレット、ドク・ホリデイの西部列伝オールスターズだが、この3人腹の中が最初から最後まで読めません。
だから、予断を許さぬ緊張が持続する。
この点だけは傑出している。
 
踏み荒らした技法のバラつきが半端なくキューティ。ここで?のパンフォーカスは全く意味ねーって感じだし馬郡疾走シーンでは唐突にラッセル先頭ど真ん中でおっぱい強調が潔い。腹が読めぬ西部列伝オールスターズは演出の拙劣故に予断を許さぬ緊張が持続。(cinemascape)