男の痰壺

映画の感想中心です

おもひでのしずく (2008年9月13日 (土))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。

 

憂い ~新世界国際劇場の変質~

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初めて新世界に映画を観にいったのが、大学1年生のときで、今はなき「新世界座」というところで「狂い咲きサンダーロード」と「蛇拳」を観たのだと思う。脈絡のない番組構成と小便臭い場末感に惹かれ、通い、これまた今はなき「新世界東宝敷島」ではバイトもやっていた。
それから30年近くが経過した。
ずっと大阪にいたわけでもないが、まあ間断しつつもいまだに、飛田を含めたこのエリアには映画を観にいってる。

言えばキリないくらい問題も多い。
汚いとか、大声で怒鳴り合う客とか、弁当のカスが落ちてるとか、スクリーンのど真ん中にに誰かがコーヒーをぶちまけたらしきシミがあるとか(トビタシネマ)…まあ、キリないのだが、番組編成の強固さを考えると耐えれる範囲だった。

が、しかし、さすがに最近耐え難くなってきた。
新世界国際劇場が、おかまのハッテンバになっちまったのだ。
何年も前から、おかまは見かけた。
強烈に汚いおかまが、座席の最前列とかで化粧しながら声かけられるのを待っているらしいのは知っていた。
しかし、何ヶ月前に久々に行くと、明らかに様相が変わっていた。
劇場内で、おかまと親爺が乳くりあいだしたのだ。
見えないとこでやってくれりゃあいいが、俺の前の席とかでやられたら、耐え難い。

で、今日、「ライラの冒険」と「マーキュリーマン」てのを観に行ったのだが、脳内マヒに陥ってしまった。
俺の前方と斜め前方に、2人のおかまが座り、その周りに複数の親爺が集まってきたのだ、前方のおかまが、やおら立ち上がりスカートを脱いでケツ丸出しになった。で、座ったそばから、両サイドの親爺がおかまの股間に顔を埋めて何か想像したくないことをしているみたいなのだ。しかも、あろうことか、複数の親爺が周りを取り囲み観覧しているのだ。2カ所で人だかりができた劇場内は、もう映画どころではない雰囲気だった。

正直、ホモ行為をリアルに見るのも初めてなら、それが美少年とかじゃなく、日雇いの親爺たちによって繰り広げられる様は想像を遙かに超越していた。

そういう世界があることは否定しないし、かまへんのだが、俺の愛する「新世界国際劇場」がそうなっていくことには切実な寂しさを覚える。
大阪で洋画の2番館は、もうここしか残っていないのだから。