男の痰壺

映画の感想中心です

バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ

★★★ 2022年8月15日(月) 新世界国際劇場

見てる間、CGもここまで人間をリアルに描き切れるようになったんや、それはそれでスゲーなあ、とか思いながら見てたんですが、NETでどこ見ても実写と書いてある。なら、なんなん、このフルCG感は。

おそらく、役者は、ほとんどスタジオでのマットスクリーンの前で演技して、背景その他はほとんどCGなんじゃなかろうか。そのおかげで人間がCGに融解して没入している。来るだろう映画の暗澹たる未来を見たような気がする。

 

内容は、取り立てて何がどうと言うこともない。正直、怖くなかった。まあ、こんだけ同工異曲の作が氾濫した今では仕方ありませんわな。

なら、何のために作ってんってことなんですが。

 

フルCGかと見紛うばかりの生身役者の背景・ガジェットとの相互侵食・融解は最早バイオならぬCGハザードの趣きがあり、来るべき映画の在りように暗澹たる思いを持つ。従って食われる慄きや変容の無常などはほぼナッシングなのだがコンセプトのブレもない。(cinemascape)

 

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