男の痰壺

映画の感想中心です

2019-02-12から1日間の記事一覧

罪の手ざわり

★★★★★ 2014年6月9日(月) シネリーブル梅田4 人が事に及ぶに当然あるであろう葛藤や躊躇は描かず、状況や空気を丁寧に描くことで演繹的にアプローチするのだが、結果、非情緒的なのに惻惻とした慈しみが横溢している。特に第3話が傑出し、大陸を流浪する…

北海は死海

★★ 1980年11月2日(日) 関西学院大学第4別館309号室 清涼感に富む爽やかな映画ではあるが、ローバジェットのNHK教育TVでやってた児童劇映画みたいな感触で歯ごたえに欠ける。救われない現実からの逃避の果てに何ものも見出せないというのがリアルだ…

七つの会議

★★★ 2019年2月5日(火) 大阪ステーションシティシネマ1 野村萬斎の能の形式がどうしたってにじみ出る時代がかった大芝居に期待するものがあった。 俺は「柳生一族の陰謀」って映画での萬屋錦之助の大芝居が好きで、まわりの役者の日常的な芝居とまったく噛…