男の痰壺

映画の感想中心です

2020-12-14から1日間の記事一覧

の・ようなもの

★★★ 1983年6月29日(木) 毎日ホール 台詞の独特の新味と伊藤のヘタヘタが相乗する以外これといってどうってことないのだが安易とも思えるラストでは泣かされるのも確か。終電を逃し夜通し歩いての道中づけは行き場なきモラトリアムの悶々の表出で秀れて擬似体…

スタンド・バイ・ミー

★★★★ 2011年8月27日(土) TOHOシネマズ梅田10 少年期の終末の刹那な高揚への切ないノスタルジーは鉄板題材だが若干今更。日常に違和感無く死が介在し、臨界ギリギリの暴力も茶飯事であった時代認識こそが非凡。そのキング的意匠を消さず強せずなライ…

LONG RUN ロングラン

★★★ 1982年5月1日(土) 伊丹ローズ劇場 おそらく大した内実も無いのに映画を何とか1本作ったろかという山師連中が集う製作過程が、描かれる海のもんとも山のもんとも知れん男の大陸横断野望と同期し微温的ながらもベタつかないテイストを醸し出した。撮影長…

魔女がいっぱい

★★★ 2020年12月4日(金) TOHOシネマズ梅田3 俺は、ゼメキスの映画で何が1番好きかと聞かれたら、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」なんかじゃなく「永遠に美しく」と答えるヒネた人間なんで、これにも同じ匂いを嗅いで見に行きました。デル・トロと…